★Eskil Suter 「MMX500はMotoGPマシンとも互角に戦える」

SuterのMMX500は現代に蘇った2ストロークレーサーとして大きな話題となりましたが、Eskil Suter自身は現在の最速のバイクと言われているMotoGPマシンとMMX500を戦わせたとしても、ほぼ互角の走りが出来ると考えているようです。確かにこのバイクにマルケス選手やビニャーレス選手を乗せたら、どんな走りをするのだろう?というのは気になりますね。

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Eskil SuterはSuterの2ストロークレーサーであるMMX500を適切なライダーが操縦すれば、現在のMotoGPマシンを相手にしても10位は獲得出来ると考えている。ルールが変更されたことで、2002年から最高峰クラスに4ストロークバイクが参戦するようになった。大排気量のバイクはすぐに上位を独占し、翌年からグリッドを埋め尽くした。MotoGPプロトタイプ車両には圧倒的なパフォーマンス、技術的優位性があるものの、多くが絶滅した純粋な500ccのバイクを未だに懐かしく思っている。

Suterは既にグランプリの全てのクラスのシャーシを制作した事がある。元レーサーであるスイス人のSuterは現代版の500cc2ストロークバイクを制作。このバイクには576ccのV4エンジンが搭載されており、最大出力195馬力に127kgという車体、想定トップスピードは310km/hだ。このバイクには電子制御のフューエルインジェクション、逆回転クランクシャフトが採用されており、120,000ユーロ(約1500万円)で購入が可能だ。Suterによると、このバイクの優れた技術によって、このバイクは模倣しようとしたオリジナルの伝説的なバイク達よりも速い可能性があるという。

Eskil Suter

「このバイクはまさしくファクトリーマシンなんです。20年前はこうしたマシンは数億円もしました。このバイクはハンドビルドでチタンを多用し、いくつかのパーツは手作業によってキャスティングされ、手作業でマシンニング加工されているんです。これは完全な手作りのファクトリーバイクで、実際のところ私は、このバイクは過去のGP2ストロークマシンよりも速いと思っているんですよ。195馬力ありますが、フレンドリーなトルクカーブと現代的なシャーシ、タイヤを履いていますから、経験あるライダーを乗せればMotoGPマシンとも互角に戦えるでしょう。恐らく10位は獲得出来るんじゃないでしょうか。私自身がヘレスでライディングした時、ロッシの500ccのラップレコードとの差は僅か4.9秒でした。私はもう50歳ですし、体重も重すぎます。もしマルケスをこのバイクに乗せれば、彼は1分39秒では走ってくれるでしょう。まぁホンダがこれを許さないでしょうけどね。」

ロッシの2001年時点の500ccのラップレコードは1分42秒421だった。現在のMotoGPであれば、1分39秒台というのはスペインGPで9位を獲得するには十分なタイムだ。

「これは本当に美しいバイクです。2010年に我々はどの方向に進もうかと考えていましたが、私には自身のレーシングキャリアから、多くの2ストロークに関する技術がありました。我々にはシャーシはありましたし、その他の細々したものも用意出来ますから、後はエンジンを作るだけだったんです。これはカフェでのスモールトークから始まったんですよ。日常の仕事に関係している必要は特に無いことで、何か面白いことをやりたかったんです。」

「こうしたバイクが今まで市販用のバイクとして作られた事がないというのは実に残念だと思ったんですよ。それまでは日本のレーシングファクトリーによって作られたものしか手に入れる事が出来ず、もしそれが買えないのだとしたら自分で作るしかないんです。2ストローク500ccというのは特別な乗り物ですし、多くのファンがいることはわかっていました。Ducatiのデスモセディチのようなプロジェクトが上手くいっていたのも見ていました。彼らはこのモデルが100,000ユーロもしたにも関わらず全て売りきりました。ですからこうした事をするのもクレイジーではないと思っていたんです。」(※2008年にDucatiが世界限定1500台、5万ユーロで発売したMotoGPレプリカ)

「こうしたバイクのマーケットは確かに存在しますし、我々は注文を受けて制作しています。本当にかなりの数のファンがいるんですよ。よりフレンドリーなトルクカーブを実現するために排気量を580ccにしたんです。500cc2ストロークバイクの、8,000回転もしくは9,000回転でのトルクの谷を消したかったんです。このバイクのエンジンではトルクがフラットになり、驚くほど乗りやすくなりました。確かにまだまだワイルドですが、非常に扱いやすいエンジンで500回転からストレートにトルクが立ち上がるんです。今までのところ20台ほど販売しましたが、まだ注文は入っていますから、これからさらに制作を進めていきます。」

なお、Suterは2018年に、再びマン島TTにMMX500で帰ってくることを考えている。

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