★2006年のMotoGPチャンピオン ニッキー・ヘイデンが逝去

記事にする前に複数の信頼出来る情報で確認をしましたが、先週水曜日にイタリア、ミサノ・サーキット近くで自転車に乗って練習をしていたニッキー・ヘイデン選手が亡くなりました。ニッキーのご家族、友人に心からお悔やみを申し上げます。

2006年のMotoGPチャンピオンであるニッキー・ヘイデンが先週水曜日の交通事故が原因で亡くなった。35歳のアメリカ人ライダーは、2015年からワールドスーパーバイク選手権に参戦を開始。しかし昨年は2度MotoGPにスポット参戦を果たしていた。ヘイデンはイタリアのリミニ、ミサノ・サーキットの近くで先週水曜の午後2時頃に自転車での練習中に車に轢かれた。

ヘイデンは頭部、胸部、骨盤に極めて重大な怪我を負い、地元の病院に搬送され、その後さらなる治療を施すためにチェゼーナにあるBufalini病院に搬送された。残念ながら彼の状態は回復せず、病院は最悪の結果になってしまった事を発表した。ヘイデンはMotoGPでは3勝しか上げていないが、トラックの中でも、そしてトラックの外でも、真のチャンピオンであった。

ヘイデンは激しくもフェアな戦い方で知られており、チャッカーフラッグが振られるまでけして諦めず、彼のチーム、スポンサー、そしてこのスポーツに、新たなプロ意識の基準を設けたライダーであった。

彼のエキサイティングなダートトラックスタイル、リラックスしてオープンな雰囲気、ハリウッド式の笑顔、ケンタッキー流の皮肉は、ファンとメディアを2003年のMotoGPクラスデビュー以来引きつけてきた。もし彼がファンにサインをした回数、ファンのために手を振り、各セッションで1位であっても最下位であっても披露したウイリーの数を計算に入れるのであれば、ヘイデンは何度も世界チャンピオンを獲得していただろう。

彼のライバル達もヘイデンは素晴らしい選手だと感じており、ホンダとDucatiのファクトリーライダーであったヘイデンは、このスポーツの2大ライダーであるバレンティーノ・ロッシ、ケーシー・ストーナーの双方から尊敬と友情を勝ち取ったライダーた。ヘイデンの事故に触れ、ロッシはヘイデンが自身のMotoGP5連覇を2006年に断ったライダーであるにも関わらず「パドックで出来た一番の友人の1人」と語っている。

戦闘力のあるマシンに恵まれず、重大な手首の怪我もあって、ヘイデンのMotoGP最後の年は厳しいものだった。しかしヘイデンは2015年末にスーパーバイク世界選手権に参戦を開始してから、MotoGP、ワールドスーパーバイクの両方で世界最高峰の選手達相手に戦ってきた。

ヘイデンは、今年Ten Kate Hondaチームと共に2年目となるワールドスーパーバイクに参戦しており、事故が起きたのはイモラ戦の数日後の事であった。

そして今、この輝ける星は消えてしまった。

ヘイデンは彼の人生のほとんどをモーターサイクルレーシングに捧げてきた。ヘイデンは自身初のMotoGPレースとなった2003年の鈴鹿で加藤大治郎が事故死した事を受けて、このスポーツの危険性を深く認識しており、2011年にマルコ・シモンチェリがセパンで事故死した際もコース上にいた。しかし、こうしてトラックの外で、彼が最も愛し、リスクに関して深い知識を持っていたスポーツから得た警告を活かせずに亡くなった事は、何よりの悲劇と言えるだろう。

ヘイデンの死は、アメリカのモーターサイクルの歴史の幕を閉じることにもなる。AMAスーパーバイクのチャンピオンは、MotoGPとワールドスーパーバイクで戦った最後のアメリカ人となった。

ニッキー・ヘイデンのご家族に深く哀悼の意を表したい。特に彼の父親のアール、母親のローズ、彼の姉妹であるジェニファーとキャスリーン。兄弟のトミーとロジャー。そしてフィアンセのジャッキー。そして辛い時を過ごしている多くの彼の友人に捧げる。

(Photo courtesy of michelin)


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