★Triumph(トライアンフ)2019年からMoto2クラスにエンジンを供給

イタリアGPの影になってあまり報道されていませんが、2019年からトライアンフがMoto2のエンジンサプライヤーとなる事が正式に決定したようです。これはだいぶ前から騒がれていたわけですが、モータースポーツのイメージが皆無とも言えるトライアンフがエンジンサプライヤーになったというのは改めて驚きでもあります。エンジン自体は2017年型ストリートトリプルに搭載される765cc、123馬力の3気筒エンジンですが、(※Moto2バージョンは133馬力/80Nmのトルクという情報があります。) 今後このエンジンを搭載したフルカウルモデルも当然登場するものと思われます。ただ同時に、レース界からは圧倒的な信頼性を誇ったホンダのCBR600RRエンジンと比較すると、信頼性、耐久性を懸念する声が早くも上がっています。

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トライアンフとMotoGPの運営元であるドルナが、2019年からMoto2へのエンジン供給について合意に達しているという事は明らかになっていた。ホンダはMoto2が始まった2010年からMoto2にエンジンを供給してきたが、2015年から3年間の契約延長の後は契約を更新しないとドルナに伝えていた。2010年からホンダが供給してきた4気筒の600ccエンジンに代わり、トライアンフは2017年型ストリートトリプルに使用されている765ccの3気筒エンジンを供給する。

かつてはセグメントの中でも最大の売れすじだった600ccスーパスポーツは売上が激減。これはホンダにCBR600RRをEuro4に準拠させるための研究開発を中止させるに至り、2017年からCBR600RRはホンダヨーロッパのカタログからその姿を消すこととなった。Moto2でのレースのイメージと直接結びつく製品がなくなった事で、ホンダにとってもMoto2にエンジンを供給するというのは投資利益率から考えても見合わなくなったのだ。ドルナはホンダに変わるMoto2エンジンサプライヤーとして様々なメーカーにコンタクトをしてきたが、その中にはイタリアの高級ブランドであるMVアグスタもあった。アグスタは675ccの3気筒エンジンを搭載した様々なラインナップを誇っている。ただ、MVアグスタ本体が財政的に不安的であることから、これは実現しなかった。

興味深いことに、トライアンフは過去5年間に渡り、マーケットで成長を続けるクラシック/レトロ、アドベンチャーマーケットに注力しており、かつて名を馳せた3気筒エンジンのデイトナ675は低迷、そのうちラインナップ落ちするのではないかという噂もあった。トライアンフの経営陣はレース活動に多くの予算を裂くことを避けてきており、ロードレーシングに関する活動はほぼ全滅したと言える。そのため、レース界にとってトライアンフがMoto2のエンジンサプライヤーになったということは大きな驚きだった。

Moto2のエンジンサプライヤーになるというのは簡単なタスクではない。
エンジンには岩のような信頼性が必要であり、これはかつてデイトナ675がレースに参戦していた当時に知られていた点ではない。また今回の765ccエンジンというのは完全な新型エンジンだ。一方、ホンダCBR600RRのエンジンはほとんど完璧なエンジンとして知られており、2013年から整備を担当するExternProによると(※Moto2エンジンの整備作業を請け負うスペイン企業)ExternProが準備を行ったエンジンの中で、エンジンに起因するトラブルがあったのは100万キロで僅か5基だったという。


(※参考 Moto2エンジンビルダー「エクスターンプロ(ExternPro)」が語るそのすごさとは)


(※参考 今年1月時点で既にトライアンフで決まりだろうという話は出ていました。)

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