ミシュランタイヤから出ているイタリアGPの後の決勝レースリリースです。今回は固めの構造を持ったタイヤの今シーズン初のレースでの使用となりましたが、特に大きな問題もなくレースタイムを更新する素晴らしいレースとなりました。

ミシュランはイタリアGPの舞台となったムジェロでアンドレア・ドヴィツィオーゾが母国グランプリの観客を前に素晴らしい勝利を収める瞬間の証人となりました。ドヴィツィオーゾは3番手グリッドからスタートし同じくホームGPのロッシを追います。ロッシはホールショットを奪い、最初の3周をリードします。その後ロッシは昨日ポールポジションを獲得したチームメイトのマーべリック・ビニャーレスに抜かれ、ビニャーレスは14周目にドヴィツィオーゾに抜かれるまでトップを維持。これが勝敗を決めるオーバーテイクとなり、23周の厳しいレースが終わりました。

ドヴィツィオーゾは体調不良により今朝のウォームアップを欠席していたため、その勝利はより印象的でした。ドヴィツィオーゾの後に続いたのはビニャーレス。結果としてチャンピオンシップのリードが広がることとなりました。3位は同じく地元のヒーロであるダニロ・ペトルッチで、彼自身初めてのドライコンディションでのMotoGP表彰台獲得となり、同時に独立チームのライダーとして1位となりました。

今日はMICHELIN Power Slickタイヤの有用性が浮き彫りになったレースで、レースでは3種類のフロントタイヤ、リアタイヤが使用されました。表彰台に立った3人の選手は全員異なる組み合わせのタイヤを使用しており、ドヴィツィオーゾはミディアムの前後タイヤ、ビニャーレスはハードの前後タイヤ、ペトルッチはハードフロントにミディアムリアの組み合わせでした。これは全てのライダーとメーカーに利用可能だったオプションを象徴しており、レースで初めて6種類のスリックタイヤの組み合わせが利用された日でもありました。MICHELIN Power Slicksのパフォーマンスと耐久性は新たな新記録のレースタイムとなった41分32秒126に現れています。これは昨年ミシュランタイヤで記録されたタイムより4.5秒ほど速いものです。今日の結果はまた、シーズン4人目の勝者を産んだこととなり、ミシュランのタイヤが過去4戦で3つの異なるメーカーに勝利をもたらしています。

残りのトップ10争いはエキサイティングな争うとなり、ロッシは彼を愛するファンの前で4位を獲得。ロッシはトレーニング中の事故で出場が危ぶまれた中での参加となりました。5位はアルヴァロ・バウティスタとなり、6位はマルク・マルケス。7位にはヨハン・ザルコ、8位ホルへ・ロレンソ、9位ミケーレ・ピッロ、10位はアンドレア・イアンノーネとなっています。

今日のレースは予報よりも僅かに涼しい気温の元で開催され、レースウィークの最初の2日間に加え、日曜日には98,000人もの観客が、トスカーナ地方の岡を埋めました。Moto2とMoto3のレースもMotoGPと同様にイタリア人ライダーが優勝しました。MotoGPはこれからスペインへと向かいます。カタルーニャ・サーキットはMotoGP第7戦となり、レースは来週に開催されます。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「今日母国GPのファン、Ducatiファンの目の前で優勝したのは本当に特別な気持ちです。今日はタイヤに関して非常に良い感触がありました。リアは全くグリップが落ちなかったので、最初から最後までコンスタントに走行することが出来ました。これは実に嬉しいことです。フロントに関してはマネジメントが難しかったです。ただ、全体的にはここで素晴らしいテストを行なえましたし、レースでも完璧だったので嬉しく思っています。」

テクニカルディレクター ニコラ・グベール

「ここムジェロで完璧な週末を送る事が出来ました。固い構造を持ったタイヤはここでしっかりと機能しましたし、ライダー達もタイヤに適応し、素晴らしいタイムを練習走行から記録しました。我々の異なるコンパウンドのタイヤはライダー達に様々な選択肢を与え、彼らのライディングスタイル、バイクに関わらず有効に機能しました。我々は常に改善をしようと考えており、昨年の自分達のタイムを目標をしていました。ですから2年連続でレースレコードを更新出来たことは、関わってきた全員にとって素晴らしい結果となりました。ここムジェロは素晴らしい雰囲気で、今日はこの場に参加出来て本当に良かったですね。こうした結果が今年ずっと続くことを願っています。これからまた別の重要なレースとなるスペインへと向かいます。最近ここでは素晴らしいテストが出来ていますから、何が期待出来るかはわかっていますし、状況に対応出来るタイヤも手元にあります。レースの後にも、テストが控えていますので、また新たに情報を得る事が出来ると考えています。」

(Photo courtesy of michelin)

<ミシュランタイヤ プレスリリース>