★MotoGP2017ヤマハ 不調の原因を把握しているロッシ、困惑するビニャーレス

カタルーニャGPではモビスターヤマハチームの苦戦が目立ちましたが、何が起こっているのかわからないと語るビニャーレス選手、2017年型M1の特性のせいでこうした弱点が目立っていると語るロッシ選手のManuel Pecinoさんの記事をご紹介します。

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前回のレースのように、モビスターヤマハファクトリーチームがここまで苦戦したレースがあったとして、それを思い出すのは難しい。レースウィークエンドが始まって以来、バレンティーノ・ロッシとマーべリック・ビニャーレスの2人は、週末を通じて抜け出す事が出来ない負のスパイラルにとらわれていた。日曜の結果はロッシは驚きの8位、そしてさらに酷かったのがマーべリック・ビニャーレスの10位という結果だ。

ヤマハにモントメロの週末で何が起きたのかを尋ねるのは必要なことだが、正確にいうと2017年型のM1に何が起きていたのか?ということになる。というのも、バルセロナではヨハン・ザルコとジョナス・フォルガーの2016年型のM1はしっかりと機能していたのだ。ザルコは5位、フォルガはそのすぐ後ろの6位という結果だった。

マーべリック・ビニャーレスは日曜の午後に最もフラストレーションを感じていた。これは何が起きているかを理解出来ないと話すことに疲れたというが理由だろう。直接的にではないが、明確にそして何度も、現在のチャンピオンシップリーダーはミシュランのタイヤを批判していた。彼の言葉によると”何が起きているかはわかりませんが、毎回チャンピオンシップで前進する度に、何かしら問題が起きるんです。” ”もうタイヤに関して何か話すのはやめにします。何度も同じ事を話していますから。”というものだ。

”最初の数戦は敵なしという感じがしていました。ここでは10位で完走しましたが、前を走るライダー達が転倒、エンジンが壊れるなどなければ15位だったでしょう。ミシュランはこの結果は2週間前のテストに参加しなかったツケだと話していますが、これは馬鹿馬鹿しい理由です。アルゼンチンではテストに参加しませんでしたが勝利出来たわけで、ムジェロにしたってもう少しで優勝出来るところでした。うちのバイクは完璧なんです。ル・マンではM1が最高のバイクで、ここでは最悪のバイクだなんてことにはなりません。自分は2016年と2017年の両方のバイクを試しましたが、2017年型のほうがずっと良かったですし。何が起きているか全くもってわかりません。わかっているのは、こんな状況は望んでいないってことです。”

ビニャーレスがホームレースであるモントメロを非常に頭に来た状態で後にしたことは想像に難くない。ビニャーレスが話した数分後、バレンティーノ・ロッシも同じ会見台に座った。

”確かに2週間前のテストに参加していなかったツケを払わされましたね。”というのが最初に彼の口から出た言葉だった。ロッシは何が週末に起きたのか、彼の2017年型のM1の問題に関する彼の意見を語り始めた。それはまるで”マーベリック聞いてろよ。自分が代わりに説明するから”というような話しぶりであった。

”昨年優勝した2つのレースであるヘレス、バルセロナが、2つの最悪なレースになってしまったのは残念です。今日は完全にトラクションがありませんでした。かなりスピードダウンを要求されたんです。コーナー進入であまりにも苦戦をしてしまいました。2016年型のように、より少ない労力でさらなる競争力を発揮出来るという方向のフィーリングに立ち返る必要があります。自分は2016年型でずっとレースをしてきましたし、2017年型のM1を初めて試した時から素晴らしいテストライダーだったと言えます。そこですぐに感じたのは、2017年型は曲がりにくいっていうことなんです。リーンアングルをもっと深くする必要があって、コーナーの中で長く寝かしている必要があり、これがタイヤによりストレスを与えてしまうという事です。

ビニャーレスは数分前に週末に何が起きているかわからないと困惑を表す中で、ロッシはその理由を明確に説明してみせた。”こうした理由で苦しんでいるんです。ビニャーレスがこのバイクで速いのは確かですし、シーズン開幕のテストでは最速で序盤のレースも勝利しました。彼は速く競争力がありましたから、”この方向が正しいんだ”と考えるのは当たり前のことなんです。”

ロッシの言葉は誰に向けられたものだったのか?ビニャーレス?それとも新しい若者に自分の代わりに期待を寄せるヤマハだろうか?

”前のバイクに戻す事は消して良くなるわけではないというのは既に学びました。ただ2016年型のフィーリングを取り戻す必要があります。ヤマハの強みは、常にコーナーの進入とコーナリングスピードでした。自分にしてもそうです。2017年型のM1では、これらの強みを失ってしまっているんです。ヘレスの後でヤマハにこれからテストを行うことになるであろういくつかの内容についてリクエストを出しておきました。これで昨年のフィーリングを取り戻す事が出来るかですね。

今年の妙なチャンピオンシップに関しては、ロッシは明確にこう語る ”調子が良くない時のダメージを最小化して、良い週末が送れる時に最大の結果を得られるようにしないといけません。残念ながらル・マンではこれが出来ませんでした。2017年型のM1では、速い時でもこうした感触なんですよね。”

(Photo courtesy of michelin)

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