★MotoGP2017オランダGP 決勝プレスカンファレンス翻訳

ロッシ選手が優勝を遂げたオランダGPの決勝プレスカンファレンスの翻訳です。久しぶりの優勝を喜ぶロッシ選手とガッカリするペトルッチ選手。着実に表彰台を獲得したと語るマルケス選手でした。

Sponsored Link

 

ニック・ハリス

「それではまずはバレンティーノ・ロッシから始めましょう。今週はいろいろとありましたが、良い形で終える事が出来ましたね。信じられないのでは?」

バレンティーノ・ロッシ

「ええ。本当に嬉しいです。全ての勝利は全て重要なんですが、こうして優勝が1年ない後に優勝するとなるとまた格別です。それに自分はこのレース後の5時間、6時間のフィーリングを感じるためにレースをしているんです。それにダニロ、マルク、それにザルコとの素晴らしいバトルの後ですし、技術的な面からもシャーシを変えるなどして、良い形でバイクに乗ることが出来ました。チャンピオンシップは非常に接近していますから、チャンピオンシップの上でも重要な勝利でした。こうした8戦を終えて、多くのライダーとバイクが優勝していますよね。非常に興味深いですが、レースが毎週どんどんと変化するということも理解しました。ですから来週にザクセンリンクでも戦力を発揮するということが非常に重要になります。ザクセンリンクのことを考える前に、自分にとってアッセンで10度目となった優勝を誇らしく思っています。バルセロナも10度目の優勝となりましたが、こうして2つの大好きなトラックでこうした結果を残せたことを嬉しく思います。」

 

ニック・ハリス

「序盤はタイヤチョイス、天候の心配もあり、レースの中で雨が降る場面もありました。」

バレンティーノ・ロッシ

「皆にとって難しいレースだったでしょう。セッティングの幅も広かったですし、タイヤの選択に関しても幅がありました。ハードが自分達にあっているのはわかっていましたが、気温は低い状態で路面に水も残っていましたから、色々とタイヤチョイスに確信が持てなかったんです。ただ最終的には前後タイヤの正しい選択が出来て、タイヤも最後までしっかり機能しました。序盤は勝利に関して楽観的に考えていました。自分がフロントにいて良いペースをキープ出来ていましたからね。ただ、そこで雨が降ってきて、まるでまたゼロからスタートしなければいけないという感じでした。雨がこれ以上強くならないことを願っていました。というのもダニロはこういったシチュエーションが得意ですから。彼が前にいる時にも彼が苦戦しているなというのはわかったんです。こういう状況でフロントにいるとほんの少し余計な水があるだけで転倒してしまい、それまでのレースを無駄にしてしまいますから。最後は雨が弱まってきたのでさらにプッシュをしたんですが、良い最終ラップになりましたね。」


 

ニック・ハリス

「11ポイントに上位4選手が入っている状況ですが、これからホンダが得意としているドイツへと向かいます。」

バレンティーノ・ロッシ

「ええ。チャンピオンシップは信じられないような展開になっています。全てのライダー、バイクが接近しています。ザクセンリンクはアッセンとは大きく異るトラックです。昨年はホンダとマルケスが非常に強かったですね。ですから、自分達もしっかり戦闘力を発揮する必要があるでしょう。」


 

ニック・ハリス

「バレありがとう。ペトルッチ、それでは3戦で2度目の表彰台獲得おめでとうございます。ただ残念だという気持ちもあるでしょう。もしかしたらレースに勝てたかもしれないわけですからね。」

ダニロ・ペトルッチ

「ええ。確かにそうですけど、最後はこうして2位でレースを終える事が出来たわけですから。チャンスがもう一度あればと思いますが、そんなことはないこともわかっています。とにかく良いレースでした。序盤はしっかりと落ち着いていてザルコを追って、その後はバレンティーノがフロントに移動するのを確認し、彼を追おうとしました。ドライであれば彼のほうが速かったと思いますが、雨が降り出して厳しいコンディションになりました。何度もフロントに出ようとしたんですが、あまりにもリスクが大きすぎました。そうしている中で、ターン12とその後の立ち上がりは自分のほうがスピードがあることに気が付きました。自分のDucatiのほうが速く、あと4周のところで彼を抜くことが出来ました。その後またバレに抜かれて、最終ラップでターン6にリンスがいるのがわかりました。彼を抜こうとする中で自分たちはあわや転倒するところでした。そのせいでバレンティーノに負けてしまいました。最終的な差は本当に小さかったんですけどね。ただ、自分としてはこうした結果に関しては嬉しく思っています。良い結果であることは間違いありません。今日は本当にあと少しで優勝出来るところでした。それにチャンピオンシップに関しても非常に接近していますし、こうしてトップ付近にいることが出来るのはいいものですね。」

 

ニック・ハリス

「最近のレースはフロントロースタート、表彰台獲得など素晴らしい結果が続いています。」

ダニロ・ペトルッチ

「昨日のセッションなどと同様なのは、序盤は勝てる気がしていて最後に負けてしまうということです。今日も優勝出来ると思ったら負けてしまいました。ここは好きなトラックですし、火曜日からここでは強い走りがしたいと思っていました。次のレースが既にドイツだというのは嬉しいですね。ここも好きなトラックですし、昨年は2列目からウェットの中レースをリードすることが出来ました。」

 

ニック・ハリス

「ダニロおめでとう。それではマルク・マルケス。貴重なポイント獲得となりました。何度も危険な瞬間があったでしょう。」

マルク・マルケス

「そうですね。ドライコンディションの中でもヤマハのライダー達は自分たちよりも1ステップ前にいるという状況でした。自分たちはバイクのスタビリティに関してかなり苦戦をしていました。常にハンドルが揺れている状態でしたが、最終的にこうして目標としていた表彰台を獲得出来たので良かったですね。少しの雨が降っただけでしたが本当に厳しくて、序盤も転倒しそうな場面がありましたが、雨が降って来てからはクールダウンしていました。ダニロとバレンティーノがプッシュしているのは見えていたんですが、自分はそこに付いていくことが出来ました。最終ラップは面白いバトルになりました。カル、ドヴィツィオーゾと楽しいバトルでした。最終的には16ポイントですけど、厳しいシーズン前半戦の終わりに、トップの選手から11ポイントという事に関しては喜ばしいことです。もっと向上して行くことは出来ますしあと少しなんです。」

 

ニック・ハリス

「ザクセンリンクは過去7度レースをして優勝していますね。」

マルク・マルケス

「ザクセンリンクはお気に入りというわけではないんですが、自分のライディングスタイルが上手く機能するサーキットです。それにホンダもここでは毎年良い形でレースが出来ています。ただ今年は新しいアスファルトでのレースとなります。ここで良い走りが出来るという感覚があれば、アタックしていきたいです。」
 

ニック・ハリス

「マルクありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」

 

Q

「2つ質問があります。今日はザルコとの接触がありました。彼が接近しているのは見えていたんですか?というのもあなたは少しワイドなラインを走っていましたよね。また、最後のダニロとの差は本当に小さかったですが、やや早めに勝利を祝ってしまっていたのでは?」

ダニロ・ペトルッチ

「彼は自分が抜かないと信じていたんですよ(笑)」(※会場(笑))

バレンティーノ・ロッシ

「ザルコに関しては悪いやつじゃないんですけど、バイクとバイクの間の距離を理解していないんでしょう。今日もオースティンと同様に不可能なことをやろうとしてましたからね。自分は特にワイドには走っていません。単純に自分のラインを走行していただけです。他のライダーをオーバーテイクする時は、そのバイクがどこに行くかも計算して抜かないといけません。そのバイクがどこかに消えるわけじゃないですから。彼はかなりコーナーの遅いタイミングで仕掛けてきましたし、自分のつなぎに接触してきました。かなりアグレッシブだと言えるでしょう。何かが起きるまでは変わらないでしょう。ただマルクも言っているように、これがMotoGPで皆がアグレッシブに走る必要があります。ダニロに関してはかなりプッシュをして、最後はシケインまでハードブレーキングをしました。確かにシケインの後に優勝を祝い始めていましたが、これはMotoGPマシンの加速を考えてもシケインから前のバイクを抜けるってことはないからです。」

 

Q

「最近は素晴らしい成績を残していますが、アプリリアがあなたをファクトリーバイクのライダーとして欲しがっているという話があります。Ducatiファクトリーなども含めて、将来の話は何かしら進んでいるのでしょうか?」

ダニロ・ペトルッチ

「正直多くのワークスチーム、Ducati、アプリリア、他のチームも含めて話は色々と来ています。ただ、どのチームにも”この2戦は待ってくれ”と話しています。自分もこの2戦はしっかりと集中して走りたいと思っています。今は良い位置にいますし、チャンピオンシップも良い形です。ですから今のところはこのままで問題ありません。」

 

Q

「ダニロ、バレンティーノ相手にオーバーテイクを仕掛けるのはより困難だったのでしょうか?またバレ、今年は妙なシーズンですが、優勝には何ポイント必要だと思いますか?」

ダニロ・ペトルッチ

「何度もバレンティーノを抜こうとしましたが、自分たちは限界がわからず、路面がどの程度濡れているのかもわからない状態でした。無理に抜こうとして2台とも転倒するのは喜ばしいことではありませんし、相手がマルクであってもそれは変わりません。それに自分はいつもレースディレクションから睨まれていますから注意しないと(笑)どれだけのイエローカードをもらっているのかわかりませんが、かなりの数でしょう。ですから落ち着いて走って、誰にも接触しない事が必要です。」

バレンティーノ・ロッシ

「難しいですね。トップが今115ポイントですから、今年のチャンピオンシップの最終的な合計ポイントは低いでしょうね。ただ、今年は既に週ごとに状況が大きく変わるということがわかっています。重要な事はバイクを良い形でライディングするということです。良いフィーリングを得て、常にトップ5を獲得しようとすることです。その後はそれからです。」

 

Q

「ビニャーレスが転倒したのを見て、アプローチを変えようと思いましたか?若干プッシュしないようにという事を考えたのでしょうか?」

バレンティーノ・ロッシ

「マーベリックの金曜のペースを考えると、彼が追いついてくるというのを心配していました。最初は1周目からプッシュをしようと思っていました。コンディションに対して非常に良いペースで走行出来ていたんです。ですからビニャーレスがリタイアしたというのは、レース展開においては重要な情報でした。ただ、レースの中ではビニャーレスが転倒した事に関して、良かったとか良くなかったとか、そういったことを考えている余裕はなく、単純に出来るだけ速く走るということを考えるしか無かったんです。」

マルク・マルケス

「バレンティーノも言いましたけど、自分は既に100%でプッシュしていてドライコンディションの中で既に限界だったんです。それに自分のターゲットは表彰台での完走でしたから、ビニャーレスが転倒したのがわかってからは、プッシュしつつも良いペースを維持するという走りを意識しました。バレンティーノの事もありましたけど、こうしたレースでは多くのポイントを得られるか一気に失うかのどちらかです。自分はこれ以上ポイントを失うわけにはいきませんから、この16ポイントを大事にしたんです。こうした走りをしているから、未だにチャンピオンシップ争いに残ることが出来ているんです。」

 

Q

「まずは優勝おめでとうございます。新しいシャーシでバイクの性格がどのように変わったのか教えてもらえますか?」

バレンティーノ・ロッシ

「最初はコーナーエントリーで快適には感じなかったんです。自分のライディングスタイルに合っていない感じでしたし、コーナーエントリーでも十分なスピードがありませんでした。それに関してはヤマハが強みとしている部分ですから、しっかりと作業を進めることが出来ました。」

 

Q

「雨が降ってきた時、バイクを交換するというオプションは考えなかったのでしょうか?」

バレンティーノ・ロッシ

「天気予報は見ていたんですが、雨は降らないだろうと思っていました。ただ残り7周とか9周のタイミング雨が降り出しましたね。でも、その段階でバイクを交換すると、かなりタイムをロスしてしまうので走る続けようと思っていました。」

ダニロ・ペトルッチ

「最初はホワイトフラッグが振られましたけど、これは雨が降っているものの、そこまで多くの雨ではないということでもあります。それにウインドスクリーンもチェックしましたけど、そこまで大量の雨が降っているという感じではありませんでした。ウインドスクリーンの上を水が流れていくような状態であれば雨が非常に多いということですけど、今回はそういった感じではありませんでした。そこまで多くの雨が降っていたわけではありませんから、この状態でバイクを変えるのは無意味です。」

マルク・マルケス

「雨が降り出した時の判断は難しかったんですが、自分はフロントのライダーと同じ戦略を取ろうと思っていました。いつもバイクを交換するタイミングというのは判断が難しくて、自分はウェットからドライに関してはこうした判断が上手なんです。ドライからウェットに関してはより判断が難しいですし、自分は彼らの丁度後ろにいましたから、ついていくようにしました。それにスリックタイヤのタイムのほうがレインタイヤよりも速かったのもありますね。」


 

Q

「タイヤに関しては非常に重要というのはそうなんですが、今週はソフトかミディアムかと話をしていて、ハードに関しては全く触れませんでした。ただ、ザルコはソフト、マルケスはミディアム、あなたはハードで、この全員がフロントにいました。ということは、今日に関してはタイヤはそこまで重要ではなかったのでしょうか?」

バレンティーノ・ロッシ

「金曜日にミディアムとハードを比較出来たというのはラッキーでした。それにこれはバイク、ライディングスタイルにもよるものだと思います。ただやはり、バイクによる違いが大きいでしょうね。自分達のバイクに関しては、ハードのほうがミディアムよりも上手く働いたということです。ただ、ハードが機能するには良いコンディションが必要だったんです。フロントのライダー達はミディアムというのはわかっていましたし、普通のドライコンディションであれば、ハードタイヤで自分達は速く走る事が出来るというのはわかっていました。ですからハードを選ぶというリスクを冒しました。」

 

Q

「21年間の優勝、115勝と、ジャコモ・アゴスティーニの記録に接近しています。」

バレンティーノ・ロッシ

「正直に数字だけを見るとそこまで接近はしていません。昨年は自分はそこまでの勝利数はありませんでしたしね。それに、自分はこのレースに勝利した後のフィーリングのためにレースをしているんです。数字も重要ですけど、そこまでのものではありません。」

 

Q

「新しいフレームはリアタイヤに合っていると思いますか?」

バレンティーノ・ロッシ

「ちょっとわかりませんが、バイクには良い形で乗ることが出来ています。新しいタイヤを使用する事にしても全ての操作が楽です。」

 

Q

「今日はドライレースで最後のシケインまで優勝争いがもつれ込んだらどうなっていたでしょう?」

バレンティーノ・ロッシ

「レース序盤ではザルコがフロントにいましたけど、彼がソフトタイヤを履いているっていうのはわかっていました。ですから、今回もマルクにとっては厳しい戦いになったなと思っていました。正直マルクに関しては凄く心配していたんです。ただ、同様にザルコにもペトルッチにも警戒をしていました。今回は幸運にもフロントになれたってことです。」

マルク・マルケス

「バレンティーノの後ろに到着する事が出来れば、十分にそれで良い結果だというのはわかっていました。ただ、今回はカルと最終ラップのバトルをしていました。2015年の経験からシケインには先に到着しておきたかったんです。そうすれば別の方法でディフェンス出来ますからね。」

 

ニック・ハリス

「皆さんありがとうございました。ドイツでお会いしましょう。」

(Photo courtesy of michelin)

この記事が約に立ったら
「いいね!」お願いします!

Twitter で
Pocket
LINEで送る

Sponsored Link
★MotoGP2017 マルケス「昨年のプレーシーズンよりは少し良い状態」
★MotoGP2017アルゼンチンGP ドヴィツィオーゾ「転倒の引き金はペトルッチ」
★MotoGP2017アメリカGP 予選プレスカンファレンス全文翻訳
★MotoGP2017 KTM ル・マンで改良型エンジンその他をテスト
★MotoGP2017ヘレスGP 津田拓也「ずっとMotoGPでレースをしたいと思っていた」
★MotoGP 2017ヘレスGPのブレーキングをブレンボが徹底解説
★MotoGP2017フランスGP マルケス「チャンピオンシップは再び接近している」
★バレンティーノ・ロッシ「さようなら。ニッキー。」
★MotoGP2017イタリアGP ザルコ「レースでソフトタイヤを使用出来るかもしれない」
★MotoGP2017 Ducatiジジ・ダッリーニャ「今はチャンピオンシップ争いは考えていない」
★MotoGP2017カタルーニャGP 10位ビニャーレス「何が起きているのかわからない」
★MotoGP2017オランダGP ドヴィツィオーゾ「コンスタントに速く走ることを考えていた」
★MotoGP2017ドイツGP マルケス「日曜に備えて最適なタイヤを選択する必要がある」
★MotoGP2017ドイツGP FP3結果
★MotoGP2017チェコGP イアンノーネ「ピットレーンでの転倒が無くても冴えないレースだっただろう」
★MotoGP2017オーストリアGP ロレンソ「新型フェアリングを使用すると0.5秒は速く走れる」
★MotoGP2017イギリスGP ロッシ「良い週末にして表彰台を狙いたい」
★MotoGP2017アラゴンGP2位 ペドロサ「アタックするタイミングを決めるが難しかった」
★MotoGP2017ミシュラン アラゴンGP決勝レースリリース
★MotoGP2017日本GP ロッシ「毎年日本に来るのは楽しみ」