ミシュランタイヤのドイツGP決勝レースリリースをご紹介します。今回のレースは新しい路面、読めない天候など、どうなるかまったくわからない展開でのレースとなりましたが、終わってみればマルケス選手がザクセンリンクで8連勝を飾り、チャンピオンシップ順位においてもトップを獲得するという展開となりました。次回のレースは夏休みを挟んで8月6日、チェコのブルノ・サーキットにて開催されます。

ミシュランは今回マルク・マルケスがザクセンリンクでMotoGPクラスで5度目、ザクセンリンクでは自身8度目となる優勝を遂げるのを見届けました。マルケスはポールポジションからスタートし、トップのまま1周目を終えます。マルケスは前後にミディアムコンパウンドのMICHELIN Power Slickを履き5周をリード。その後ジョナス・フォルガーに抜かれる展開となります。

ドイツ人ライダーのフォルガーは最高峰クラスでの存在感を見せ、ホームGPのファンの前で素晴らしいパフォーマンスを発揮。なお、レースの中での最速ラップも記録しました。フォルガーはマルケスが再びレースをリードするようになった11週までトップで周回。マルケスはフォルガーがプレッシャーをかける中、そのまま最後までレースをリード。マルケスは新しいレースレコードを記録してレースを終え、この勝利でチャンピオンシップスタンディングにおいてトップを獲得。フォルガーは2位を獲得し、同時に独立チームのライダーとしての1位も獲得しています。

ミシュランは今年始めに新しくなったザクセンリンクの路面に適合すると思われたタイヤを数種類投入。これはテストが実施出来なかった事によるものです。
タイヤは3,761mの反時計周りのトラックのあらゆるコンディションに適合。ライダー達はウェット、ドライの両方で非常に速いタイムを記録しました。これらは、今日のレースタイム、マルケスといフォルガーのラップタイムに顕著に現れています。

週末を通じてほとんどのスリックとウェットタイヤが使用されました。実際のところ使用されなかったタイヤは、ミディアムのウェットタイヤだけという状況でした。レースの中では様々な組み合わせのタイヤが使用され、ミシュランが全てのメーカー、そしてライダー達が最適なパフォーマンスを発揮するのに最適なタイヤを供給したということを再び強調する結果となりました。

ダニ・ペドロサはリーダー達を追うことが出来ませんでしたが、後続に差をつけて3位を獲得。4位を獲得したのは、この日最も注目を集めたビニャーレスで、彼は11位スタートから、5位でレースを終えたバレンティーノ・ロッシとのバトルを征して4位となりました。アルヴァロ・バウティスタは12番グリッドから6位を獲得。ドヴィツィオーゾは8位となり、これでチャンピオンシップのリードを明け渡しました。マルケス、ビニャーレス、ドヴィツィオーゾ、ロッシの4人は僅か10ポイントの中に収まっている状況です。ヨハン・ザルコは9位を獲得、ルーキー、そして独立チームライダートップとしてのリードを確保しています。10位を獲得したのはカル・クラッチローでした。

ミシュランとMotoGPフィールドは、8月6日 日曜日に開催される第10戦のチェコ、ブルノGPまで夏休みとなり、レースはここから2017年のタイトル争いのクライマックスに向けて進んでいきます。

マルク・マルケス

「今週は特にタイヤに関して素晴らしい週末でした。フロントタイヤの感触が非常に良くて、非常に自身も感じる事が出来ましたし、特にミディアムタイヤが良く機能してくれました。リアタイヤも同様に素晴らしいパフォーマンスでしたが、どのタイヤでも非常に速くコンスタントに走行が可能で、最後までレースを力強いペースで走り切ることが出来たので、選択には苦労しました。最終的には非常にコンスタントだったミディアムタイヤを選択しました。そして残り2周の時点で、自己ベストとなるタイムを記録することが出来ました。レース全体で力強さを感じる事が出来たのが嬉しいですし、ミシュランは素晴らしい仕事をしてくれたと思います。新しい路面もあって簡単な週末ではありませんでしたが、ミシュランは素晴らしい仕事をしてくれたと思います。」

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「新しい路面ということもあって、ドイツでどんな事が待ち受けているかわからないという状態でした。新しい路面に合っているだろうと考えたコンパウンドを持ち込んだのですが、これが大正解でした。変わりゆく天候、異なる気温などで、ほとんどのタイヤが使用され、ウェット、ドライの両方で素晴らしいタイムが記録されました。新しい路面は素晴らしいグリップで、我々が持ち込んだコンパウンドは非常に素晴らしい形で機能しました。レースではソフト、ミディアムのフロントスリックタイヤが使用され、同時にソフト、ミディアム、ハードのリアスリックタイヤが使用され、その全てが素晴らしい形で機能しました。」

「新しい路面がタイヤには厳しいということを考えると、ラップタイムがほとんど落ちなかったということに関して非常に嬉しく思っています。実際マルケスの最速ラップは30周のレースの中の28周に記録されたものでした。またレースの中では新たなファステストラップ、レースレコードも記録されましたので、今週末のレースに関して非常に嬉しく思っています。これから夏休みを迎え、前半9戦で得られたデータについての作業を行ないます。そして引き続き全てのライダーに最高のタイヤを供給する事を探求していきます。」


(Photo courtesy of michelin)

<ミシュランタイヤ プレスリリース>