★MotoGP2017 シーズン前半戦をジジ・ダッリーニャが語る【Part1】

シーズン前半戦について、Manuel Pecino氏がDucatiのジジ・ダッリーニャにじっくりと行ったインタビューをご紹介します。

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もし誰かが2017年1月のDucatiのプレゼンテーションの場で、Ducatiコルセのジェネラル・マネージャーであるジジ・ダッリーニャに夏休みを迎える前にランキング3位、2勝、合計6回の表彰台を獲得して夏休みを迎えるとしたらどうかと尋ねたら、彼は「どこにサインすればいい?」聞いただろう。

しかし、これが実際ドイツ戦を終えてのDucatiの状況であった。Ducatiにとって2017年シーズンの前半戦はほぼ完璧だったと言っていいだろう。(アンドレア・ドヴィツィオーゾとホルへ・ロレンソがシナリオ通りの結果とはならなかったということはあるが)実際、Ducatiの広報部門はアッセンのレースの後、日曜の午後にDucatiのライダーがワールドチャンピオンシップを2009年のムジェロ戦以来リードしたことがないという内容を含む、Ducatiに関する情報メールをジャーナリスト宛に送信している。

シーズン前半戦を終えてジジ・ダッリーニャとドイツのザクセンリンクで話す機会を得たが、彼との対談は常に興味深いものになる。彼は「私は常に真実を話します。」と述べているため、しっかりとした質問を用意しておく必要があるのだ。予想していたように、彼の回答は回答に困ってというようなものではなかった。ダッリーニャは常に落ち着いて語り口で、他のトップエンジニアと同様に論争が巻き起こる内容に関しては最小の表現で語り、問題を細分化し、率直に解析的な表現をする。そのため彼の回答と意見は、極めて特別なものになる。

 

Q

「シーズンが始まる前に、シーズン中盤のこの順位を想像していましたか?2勝、チャンピオンシップで3位、ドイツGPの前はチャンピオンシップをリードし、6度の表彰台を獲得しました。」

ジジ・ダッリーニャ

「当然アッセンの後のようにチャンピオンシップのリードを獲得した状態であったほうが良かったですけどね。カタールは別として良いスタートでは無かったと言えるでしょう。我々が強みを発揮出来たのは、混乱せず、状況をコントロール下に置き、正しい方向にステップ・バイ・ステップで進んできたからでしょう。」

 

Q

「全ての注目が集まる中で物事が期待したように進まない状況で落ち着いているのは難しかったと思います。明快さを維持するのは難しかったですか?」

ジジ・ダッリーニャ

「物事が上手くいかないと、全てが複雑になります。これはチームにいるメンバーがハッピーではないからです。そういう時には結果が皆の気分を落ち着かせてくれるんです。」

 

Q

「危機的な状況に関しては、何が最もコントロールが難しいのでしょうか?チームなのか、エンジニアリングに関する作業なのでしょうか?」

ジジ・ダッリーニャ

「どちらもですね。最終的にエンジニアの仕事というのは、沢山の人を技術的に導くということです。アイディアや開発内容というのは個人に帰属する必要はないんですよ。これらの内容はバイクの開発に関わる人達から生み出されるものです。ですからそれらを束ね、同じ方向に向かわせるということが複雑なんです。」

 

Q

「今Ducatiにいる人達は、物事があまり上手くいっていなかった時代と比較して、より集中していると思いますか?」

ジジ・ダッリーニャ

「おそらくそうでしょう。これはわかりやすいですよ。レースに勝利した後は、皆で一緒に食事に行くんです。勝利をしていないとこういう時間を作るのは難しいですから。」

 

Q

「これはまた、チームのプロとしてのパフォーマンスを表しているのでしょうか?」

ジジ・ダッリーニャ

「もちろんそうです。皆が充実してモチベーションに溢れていれば、より多くの事をしてくれますから。」


 

Q

「ホルへ・ロレンソがDucatiにやってきたということは、他のDucatiライダー達のモチベーションになったと思いますか?」

ジジ・ダッリーニャ

「私が思うにホルへの今までの貢献というのは、Ducatiが前進するには何が必要なのかということを理解するのに重要だったと言えるでしょう。彼のコメント、彼の考えなど、いろいろなフィードバックがありました。そして彼の存在が他のライダーを苛立たせるというのは、私を動機づけてくれます。ですから、彼がDucatiにきたことで他のライダーを追い込むという効果があったでしょう。ただ、これは他のライダー達に聞く必要があるでしょうね。」

 

Q

「ドヴィツィオーゾのパフォーマンスには驚かされましたか?」

ジジ・ダッリーニャ

「私の意見としてはドヴィツィオーゾは才能あるライダーです。多くの人が彼は経験を積み重ねて速くなったといいますが、私はそう思いません。彼は125ccクラスのチャンピオンシップで優勝しています。250ccクラスでホルヘと戦った時には素晴らしい走りをしました。」

 

Q

「ミスター95%と言われるドヴィツィオーゾは、いかなるコンディションでもトップを走り、全ての状況をコントロール下においています。これはムジェロ戦での勝利のように、必要な時にはその力を100%するということを彼が学習しているからだと言えます。」

ジジ・ダッリーニャ

「ドヴィツィオーゾのこうした変化は昨シーズン後半に既に現れていました。アラゴンとバレンシアの間で、彼は最多ポイントを獲得したライダーでした。彼のメンタルはその時に変わったのでしょう。」

 

Q

「チームマネージャーのダヴィデ・タルドッズィと話した時に、彼はロレンソはアッセンのレース後半のようにバイクを乗る必要があると話していました。というのも、これが彼がいかにDucatiをライディングすべきかという答えに最も近いものだったからということなんです。」

ジジ・ダッリーニャ

「恐らく、こういうものなんでしょう。いくつかの自然な反応を変えるというのは難しいものなんです。同じやり方で長年成功してきていた場合、それを変えるのは容易ではないでしょう。自然に変えるということは出来ません。

 

Q

「しかし彼はそれを成し遂げ上手くいっていました。速く走ることが出来ていましたし、彼も何をすれば良いのかわかっているわけです。」

ジジ・ダッリーニャ

「ええ。それにさらに言うとこれはアッセンだけではなくて、毎戦どんどんそういった走りが出来るようになってきています。私が思うに、あとはしっかりと集中を続けることが重要で、結果が出るのは時間の問題でしょう。」

(Photo courtesy of michelin)

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