★MotoGP2017 ジョナス・フォルガーが語るマルケスの強さの秘密

ドイツGPでマルケス選手に続いて2位を獲得したフォルガー選手は、間近でマルケス選手のライディングテクニックを観察し、大きな気付きを得たようです。マルケス選手はいつも豪快なライディングばかりが注目を集めますが、実はその引き出しの数、あらゆるコンディションへの適応能力など、あらためて物凄い選手なんだと気付かされます。

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MotoGPで優勝するのに何が必要かを知りたい?ジョナス・フォルガーはマルク・マルケスの類稀なる才能について、いかに現チャンピオンシップリーダーがタイヤのパフォーマンスによってライディングスタイルを変えているのかについて説明した。

フォルガーはマルケスのライディングを地元開催となったザクセンリンクで観察する機会を得た。この30周のレースのほとんどを、フォルガーはマルケスの背後で過ごしたのだ。フォルガーはブルノで行われた月曜テストの後に、マルケスから学んだ内容を振り返った。

フォルガーによると、マルケスのライディングスタイルには4つのステージが存在するという。そしてマルケスは、ミシュランタイヤのリアグリップが落ちていくのに合わせて、この4つのライディングスタイルを変化させているというのだ。そして驚くことに、僅か24歳にして5つのタイトルを保持するマルケスは、彼のアプローチ、ライン、そしてボディポジションを、各ステージの2周か3周前から適用し、このステージの変化が限りなくシームレスになるようにしているのだという。

ジョナス・フォルガー

「自分が見た中で一番凄かったのは、彼がいつそのライディングスタイルを変化させるかということです。自分はいつもタイヤのグリップが落ちるまで待っているんです。そしてそれからライディングスタイルを変えています。彼はライディングスタイルをタイヤのグリップが落ちる2周くらい前に変えているんです。自分のタイヤのグリップが落ちる時には、彼はもうバイクを速く起こすようにしているんです。そうしてタイヤを少しセーブするようにしていて、こうしたことでタイヤライフを少し伸ばしているんです。こういった事を彼の後ろで見ることが出来たのは素晴らしいことでした。4つの異なるステージがあるんですよ。こうした段階が徐々に変わっていって、彼は残り5周まで待っているようなことはしないんです。彼はこうした乗り方を既に6周目から初めていたんです。

また、マルケスのカメレオンの如く周囲の環境に合わせる能力についてはレースの中に限った話ではない。マルケスは彼のライディングスタイルをトラックに合わせてそれぞれ変えているのだ。先週のオーストリアGPを例に出すと、マルケスはコーナーの奥深くまで突っ込む恐ろしく強力なブレーキングで知られている。

しかしながら、レッドブル・リンクでは加速が同時に重要であることから、マルケスは月曜のブルノテストでこうしたアプローチの練習をしていた。マルケスの狙いは、レッドブル・リンクの低速コーナーからその後に続くストレートに向けて理想の立ち上がりラインを見つけることだった。また同時にバイクを起こす際のボディポジションを見つけるということに関しても同様だった。

オーストリアGPの予選(土曜)の後に、マルケスは変更した内容をさらに進めるのではなく、ブルノのテストはバイクのバランス、ライディングスタイルに関しての作業を進める絶好の機会だったとしている。

マルク・マルケス

「今週末はそこまで加速で失っていないようです。ほとんどライバルと同じ感じです。バイクの素晴らしいバランスを見つけることが出来ました。昨年はさらに失っている部分がありました。ただ昨年はウイングも無かったですし、全く異なるバランスのバイクに乗っていました。月曜のブルノテストは本当に重要でしたね。そこで今回のレースに向けて準備が出来たんです。今年はバイクのフィーリングも良くて、加速もいいです。もちろん他の部分で失っているところもあって苦戦しているんですが、ライディングスタイルをバイクに合わせようともしているんです。このトラックでこうしてスピードを発揮出来ている事を誇りに思います。」

マルケスはあまり多くを語らなかったが、ホンダのカル・クラッチローはレプソル・ホンダライダー達のデータを見て、マルケスのライディングテクニックの変化に驚いている。

カル・クラッチロー

「普通、このトラックで加速が良ければフロントに立てるんです。マルケスは今週は加速の王者って感じですね。正直昨年の加速と比べると大きく向上しています。おそらくこれはバイクとマルクが両方向上していることの組み合わせでしょう。しかし、この部分に関しては彼のライディングは驚くほどです。いかにバイクを止めるか、曲げるか、加速させるか。これは通常ダニの得意なことなんですが、マルクは完全にダニを食ってますね。」

マルケスの天性の才能に関しては疑いの余地はない。このところのレースで、彼のライバルが語る彼のライディングの背景にある深い考え、過去5戦全てで表彰台を獲得するなどの活躍を見ると、彼が4度目の最高峰クラスのタイトルを獲得するのを、誰かが阻止するなどとは到底思えない。

(Photo courtesy of michelin)

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