★MotoGP2017オーストリアGP 決勝プレスカンファレンス翻訳

ドヴィツィオーゾ選手とマルケス選手の、手に汗握る最終ラップのバトルが展開されたオーストリアGP決勝。1週間遅れとなりましたが、決勝プレスカンファレンスの翻訳をお届けします。ドヴィツィオーゾ選手も最終コーナー直後は頭に来たとのことですが、プレスカンファレンスでは穏やかな雰囲気で笑いを交えての会見となりました。ドヴィツィオーゾ選手はチャンピオンシップ争いには旋回性の向上が鍵と語り、チャンピオンシップをリードするマルケス選手は、ブルノ以来最高のフィーリングが続いているようです。

Sponsored Link

ニック・ハリス

「まずはドヴィから始めましょう。今日は皆素晴らしいレースでしたね。しかし何と言っても、マルクとのバトルは凄いものでした。パルクフェルメでもマルクが後ろから近づいていたのがわかったと話していました。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「マルクは常に仕掛けてくるのはわかっていますから。最終ラップというのは非常に難しかったですね。というのも自分は2つの左コーナーでかなりタイムを失っている状況だったんです。彼にとっても自分をあそこで抜くのは容易だったでしょう。それに彼があそこまで近づいているとは思っていませんでした。そこでインを閉じたんですが、彼にまた追いつかれてしまいました。それで彼は最終の2つのコーナーで自分にアタックしてきたわけです。自分もこのコーナーでは本当にブレーキングを遅くかけていたので、彼にとっても難しかったでしょう。それにしても最終コーナーはスペースが無いですから、彼があそこで仕掛けてくるとは思っていませんでした。ただその前のコーナーで彼が自分よりも早くスロットルを開けるのが聞こえたんです。おそらく最終コーナーに自分よりも早く準備を始めたんでしょう。」

「ですから、彼が仕掛けてくるのだというのはわかりました。ただそこでイン側は開けておいたんです。そうしないと彼がぶつけてきて、彼が優勝していたでしょう。ここでインを開けておいたのは立ち上がりで彼より速く立ち上がろうという考えからでした。ただ、彼も上手くバイクを止めて早めに立ち上がろうとしてきましたが、自分のほうが立ち上がりは速かったですね。最終ラップは実にストレスフルなレースでした。しかし今週末に関しては本当に満足しています。今週末はタイヤ、気温、そしてタイヤも毎回異なる働き方をしていたので、どうなるか情況を理解するのが本当に難しかったんです。ミディアムが予選に、レースにはソフトが良いというのがわかっていました。今回は本当にチームに感謝しています。今週末は本当に素晴らしい形で作業が出来ましたね。」

 

ニック・ハリス

「グリッドでリアタイヤを変えていたように思ったんですが、ミディアムからソフトに変えていたのですか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「いいえ。気温を見た時にソフトタイヤを使用することを決めていました。暑い気温の時はミディアムよりもソフトのほうが上手く機能するということを理解していたんです。これは自分達も予想していたことですし、ミシュランから今週末の前に説明があったことでもあります。実際にその通りでしたね。これは金曜が土曜よりも暑かったので、こういう判断をしていたんです。ただ、タイヤはしっかりとセーブして走る必要がありました。レース前半に関してはマルクも自分もタイヤをかなりセーブする必要がありました。そのお陰で、最後の10周にプッシュすることが出来たわけです。そうでなければ、最後に記録したようなラップタイムは出せなかったでしょう。」

 

ニック・ハリス

「チャンピオンシップ2位となりましたが、チャンピオンシップ優勝については?という質問は聞き飽きたと思いますが、チームには大きな自信となったのでは無いでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「確かにここでは多くの人達が自分達が優勝することを期待していましたけど、ルールの変更がありました。このトラックに関してはウイングレットのほうがはるかに良いんです。ただ、今週末は昨年と全く情況が異なるというのはわかっていましたから、自分達もそれに備えてしっかりと作業をしたんです。ホンダも昨年と比較すると遥かに向上していますけど、自分のバイクがいかに機能したか、ホンダのバイクがいかに機能したかなど、今年のチャンピオンシップは昨年とは大きく情況がかわっているんです。毎週末にタイヤの働き方が異なりますし、全ての物事を理解して細かく分析する必要があるんです。そして週末の中でバイクを改善するチャンスはかなりある状態なんです。それか間違ったタイヤを選択してミスをする形になるかですね。ですから自分達の作業、そして新しいフェアリングがここでしっかりと機能をしたということに関しても嬉しく思っています。これを将来的に使用するかどうかは、また判断をするという形になるでしょう。」

 

ニック・ハリス

「次のシルバーストーンは高速サーキットで、天候も毎回大きな要因となります。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「素晴らしいトラックですが、最も難しいトラックの1つでもあります。フィジカル面、タイヤにとっても厳しいです。バンプもありますし、非常に長いサーキットでもあります。イギリスの移り変わりやすい天候もあって簡単なレースではありません。そしてホンダも非常に競争力が高いでしょう。ただ、自分達も過去の6戦ほどと同様に戦闘力を発揮出来るでしょう。チャンピオンシップで最後までトップ争いをしたければ、まだまだ改善が必要な内容があるでしょう。今年は最後まで5人のライダーによるチャンピオンシップ争いになるでしょうね。」

 

ニック・ハリス

「ドヴィありがとう。それではマルク。今年はチャンピオンシップをしっかり考えないと、表彰台を取りに行かねば。などと何度も語っていましたが、今日はそれら全てを放り投げたようなレースでしたね(笑)」

マルク・マルケス

「今日の最終ラップは色々なことを考えてはいましたが、チャンピオンシップに関しては完全に忘れていました(笑)100%でプッシュしていましたし、全力で走りました。勝利はやはり重要ですし、2位という結果もまた重要です。昨年は大きく苦戦しましたが、今年は遥かにDucatiのライダー達に近づいていました。今日はドヴィが速くて、特に最終ラップに関しては、彼のほうがちょっとだけ速かったですよね。ほんの少しの差だったんですが、自分も今日は2つの左コーナーで彼より良い走りが出来ました。今日は彼のほうがほとんどの部分で自分よりも速かったんですが、この2つの左コーナーだけは、彼がソフトタイヤだったからか、自分のほうが速かったんです。でも、最後には自分も限界になってしまいました。今日は最終コーナーで仕掛けたのは、あそこで何もしなかったのであれば寝付きが悪かったからなんですよ(笑)(※会場爆笑)どうしてもあそこで仕掛けておきたかったんです(笑)リスキーでしたけど、20ポイントを獲得出来たのは嬉しかったですね。」

 

ニック・ハリス

「この20ポイントでチャンピオンシップにおけるリードを広げ、現在のチャンピオンシップ2位はドヴィとなりました。最終コーナーでは何を考えていたんでしょう?ドヴィも言うように、あそこでのオーバーテイクは不可能だったでしょう?」

マルク・マルケス

「彼が言っていたように、実際には1つ前のコーナーで彼をオーバーテイクする予定だったんです。ただそこで彼にインを閉じられてしまったんです。レース中は何度か転倒しそうにもなっていて、今日は太陽のせいもあってかトラック温度が10℃ほど高かったんですよね。そこでフロントタイヤのグリップに関してかなり苦しんでいたんです。ハードタイヤでいこうかとも思っていたんですが、今週末試していなかったので、そこまでのリスクを冒す気にはなれませんでした。そこで彼が完璧にインを閉めたので最終コーナーでアタックしたんです。ただ、彼は何が起こるかを実に良く理解して自分をインに入らせ、立ち上がりで引き離されてしまいました。ただ彼はしっかりとそれに備えて準備をしていたわけですから、立ち上がりで勝てなかったのは当然ですね。」

 

ニック・ハリス

「最後にパルクフェルメでも”これがMotoGPなんだ”と話していましたが、まさにその通りですね。」

マルク・マルケス

「ええ。本当に最高のレースだったと思います。ドヴィと300km/hでフェアリングとフェアリングの隙間が指2本分くらいの接近戦でした。アドレナリンが吹き出ますよね。それにターン2では彼のリアホイールに接触したんです。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「ホントだよ。一体何が起きたんだ?と思っていたんだ。」

マルク・マルケス

「うん。自分が接触したんだよ(笑)」(※ドヴィ、やれやれという感じで、手で顔を覆う)(会場(笑))「本当に限界の走りでしたね(笑)ただ、結果的にはこうして2位を獲得出来ましたから、土曜日に2位でレースを終えることが出来ると言われていたら最高の結果だと思ったでしょう。チャンピオンシップポイントの差も開きましたし嬉しいです。表彰台で毎戦終えるというのが目標ですから嬉しいですね。あらゆるサーキット、コンディションでコンスタントな速さを発揮することが出来ていることが嬉しいですね。」(※横でドヴィとダニ、”どうしようもないねこいつは(笑)という感じて言葉を交わす)

 

ニック・ハリス

「マルケスありがとう。それでは3位のダニ・ペドロサ。過去9戦で7つの表彰台を獲得していますが、今回は予選位置を考えると、この2人に追いつくのは大変だったでしょう。」

ダニ・ペドロサ

「練習走行ではかなり苦戦しましたから、この結果は嬉しいですね。トラック、タイヤに関して良いフィーリングが全く得られなかったんです。昨日の予選では8番グリッドになってしまったので、良いスタートをすることが実に重要だったんです。ですから今日はハードリアを選択しました。今日は序盤はそこまで速くなかったんですが、ミスはしなかったので正しいラインで走行をして数名のライダーを抜くことが出来ました。その後徐々にペースを上げていきフィーリングも良くなっていきました。ただ、今週はずっとブレーキングでフロントがロックする現象に悩まされていて、リアのスピンも多発していました。今日はタイヤのフィーリングがあまり得られなかったので、レースの中で上手いことマネジメントしようとしていました。今日は3位になった時点でかなり嬉しかったんですが、前の2人がバトルをしている中で徐々に追いつくことが出来ました。ただ、リアのスピンが多発していたので、2人が元のリズムに戻って走り出した時には、もうリアタイヤがバイクを前に押し出す力が残っていませんでした。ただ今週の内容に関しては非常に嬉しく思っていますし、今日の表彰台に関しても嬉しく思っています。」
 

ニック・ハリス

「ダニありがとう。それでは私からは以上です。フロアからの質問をどうぞ。」


 

Q

「マルク、今日のバトルは我々観る側にとっては最高のものでした。バレンティーノもプレスカンファレンスで話していましたが、こうした最終コーナーのバトル、ホルヘに最終ラップの最終コーナーで勝利した事を良く覚えていると話していました。」

マルク・マルケス

「今回こういう挑戦をしたのは抜けると信じていたからです。自分がフロントにいるライダーよりも少しだけ遅い場合は、バトルはいつも難しいんです。そして今日のドヴィは最終ラップで自分より僅かに速かったんです。ただ自分がこれで5ポイント余計に獲得出来ていたらと考えると大きいですよね。昨年はポイント上のリードが大きかったので、こうしたチャレンジ、リスクを負う事はしませんでした。ただ、今年のチャンピオンシップは全てがより接近しているので、あと1ポイント多く獲得出来るのであれば、挑戦しなければと思います。ですから、これが今日から最終戦までのメンタルですね。」

 

Q

「ドヴィ、今日は素晴らしいレースをありがとう。今までの全てのカテゴリーでのレースを振り返って、これがあなたにとっての最高のレースだったと言えるでしょうか?そしてマルク、最後にバトルをして勝利を逃したのはいつでしょう?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「ベストのレースの1つであることは間違いありません。ただ今回はDucatiが優勝することを予想していた中での優勝ですからね。例えばムジェロなどであれば話が違います。あそこで自分達が勝利したのは誰にとっても驚きだったはずです。最終コーナーで勝利を手にするというのは、常に他の勝利とは異なります。それにマルクとのバトルとなると、彼はバトルが得意な選手ですからね。最終コーナーでは不思議な感情でしたね。正直嬉しいというよりは怒っていました。彼がああいう形で自分をオーバーテイクしようとしたわけですから。ですから反射的に左手が”ク◯ッタレ!”という形で上がったんです(笑)ただ、マルクのことは皆わかってますし、良い形で最終コーナーのバトルを制することが出来たと思います。」

マルク・マルケス

次回はちょっと戦略を変えようかな(笑)(※会場(笑))時には当然最終ラップで負けることはあります。多分前回は、昨年モントメロでバレンティーノに負けたレースですかね。彼のほうが自分よりも速くて、彼に挑むことが出来ませんでした。ただ、今日はご説明したようにドヴィのほうが少し速かったわけですから、彼は勝利に相応しいと言えるでしょう。彼は自分の後ろで快適に走行していて、自分は彼の後ろでは限界でしたから。自分が彼について行けたのは、2つの左コーナーだけです。そこでおそらく0.3秒くらいは稼いでいたと思います。また将来的にも挑戦していきますし、シルバーストーンでどうなるかですけど、彼はこれで自分と勝利数も並んでいます。夏休みの間は”ドヴィは後半戦はチャンピオンシップ争いには加われない”というような事を話していた人達もいましたが、結果的に彼はここにいるわけです。彼は素晴らしいライディングでペースも素晴らしいです。素晴らしいことですし、最後まで彼と戦うことになるでしょうね。」

 

Q

「もしここで既存のフェアリングを使用していたとしたら、どのような違いがあったでしょう?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「それはわかりません。今回は新型フェアリングとの比較走行をしていませんから。以前もお話したように、新型フェアリングンはポジティブな面とネガティブな面があるんです。ですから、そこまでポジティブな面だけがあるわけではありません。ですから将来的にどうするかは今後決める必要があります。ただ、ここに関しては新型のほうが良いパフォーマンスであることはわかっていたので、そもそも比較テストすらしていないということです。」

 

Q

「そしてなぜソフトタイヤがベストだという判断が出来たのでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「これは以前にも簡単にお話しましたが、ミシュランのタイヤに関してはハードだとかソフトだとかという呼び方はもうしていないんです。というのも1つのタイヤですら3種類、4種類のゴムから出来ていて、常に全てのタイヤがこういった形のミックスなんです。ですから、どのゴムが、時にはケーシングの時もありますが、ほとんどの場合はゴムが暑い天候に合うのか、冷たい天候に合うのかを理解することが大事なんです。で、これが毎回違っていて、それが大きな違いを生み出すんです。ですから、昨日はソフトタイヤが機能せず今日は機能したということなんです。ですから、今日ハードを使っているライダーとソフトを使ったライダーがいたからと言って、その違いはそこまで大きいというわけではないんですよ。ですから、自分達にもマネジメントが難しいことですから、外から見ると理解が難しいでしょう。そして毎レース異なってきますし、気温が異なるとグリップも異なってきますから、こういったことが今年のチャンピオンシップで皆が接近しているということの理由なのではないかと思っています。毎週末異なる選手が優勝するというのは、こうした理由によるんでしょう。」

 

Q

「今回は立ち上がりの加速を優先するようにセッティングを大きく変えたということですが、バイクの挙動というのは昨年と比較してみてどう違うのでしょうか?」

マルク・マルケス

「かなり違いますね。今年はブレーキングポイントでより苦戦しています。そのせいでコンスタントに走るのが難しいんです。そのせいでリヤのスライドも多いのだと思いますしね。ただ、その中でも加速を得るために上手くコントロールが出来ています。今は良いベースを見つけることが出来て、そしてこの後はミサノでテストがあります。たった1日のテストですけど、このセッティングがそこでも機能するのか、そうでなければどうするのかということは、ミサノも同様に加速が重要であることを考えると大事なんです。ここに関してはレイアウトが特殊なので、ミシュランが異なるタイヤを持ち込みました。エッジ部分もいつもより柔らかいものでした。そしてこうしたこともあって、自分のライディングスタイルでは今回はレースの後半に苦戦したんです。次のレースからはまた通常のタイヤに戻ります。ただ、何度も言っていますが、最も重要なことは、ブルノであれここであれ、常にトップ争いに加わることが出来ているということなんです。ウェット、ミックス、ドライ、ホット、コールド、いかなるコンディションでもね。」

 

Q

「あなたに親しい人が、あなたは最近より自信があってアグレッシブで、リスクを取るようになったと話しています。自分でもそう思いますか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「リスクを取るということではないですね。自分は全ての情況に対して、よりよい方法でアプローチをしようとしているだけです。既にスピードがある、良い結果を出している時というのは、少しのことが大きな違いを生み出すんです。最終的にはトレーニング、メンタリティーなど、小さなことですけど大きな違いを生み出すんです。そしてこのスポーツでは、常に全てのエリアで改善を続けることが重要なんです。ですから、自分は31歳でチャンピオンシップ争いの場にいることが出来るんだと思っています。」

 

Q

「昨日はカル・クラッチローが、あなたはここでの加速の王者だと話していました。このエリアに関して大きな改善を遂げたと話していました。昨日はコーナーの立ち上がりに関してスタイルを変更したのだと話していましたが、これについて少し詳しく教えてもらえますか?そして、これはこのレースに関してのみ作業をしていた内容なのか、今シーズン全体に関して作業をしている種のものなんでしょうか?」

マルク・マルケス

あまり多くは話せません。おそらくバレンシアの後になると思います。ポジティブな点とネガティブな点があるんですが、それでもダニと比べると彼のほうが加速は良いんです。彼はウイリー、そしてスロットルの開け方のコントロールが本当に素晴らしいんです。自分は彼よりもブレーキングポイントでは強いんですが、加速を良くしようとしている中で、別のエリアでは多くを失っています。ですから、将来的にはしっかりと確認をする必要があるでしょう。ただブルノで月曜に行ったテストでは、このレースに備えてしっかりとした準備をすることが出来ましたから、本当に重要なテストであったと言えるでしょう。そして昨日からは全てが完璧な方向にいくような形となりました。今日はトラックの温度が10℃ほど高かったことで、フロント、リアともに苦戦することとなりました。ただ、自分にとって最も重要なことはバイクのフィーリングなんです。今日こうして最終ラップにこうした走りが出来たのは、ブルノで転倒をセーブ出来た時と同様に、バイクの限界をしっかりと感じることが再び出来ているからなんです。こうしたスイートなフィーリングを再びバイクから感じることが出来ているんです。これが自分にとっては一番大事なことなんですよ。

 

Q

「ドヴィとダニに質問です。Ducatiが最高の加速、ホンダが最高のブレーキングがある中で、ドヴィはブレーキングでマルケスを抜き、ダニは加速でホルヘを抜いているわけですが、これは何かバイクに変更を施したのか、何なのでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「ルールが昨年とは異なっていますから、情況が違うということでしょう。今日に関してはマルケスに加速で負けていました。皆がバイク、フェアリングなど色々な事を変更しようとしているわけです。そこでバイクのキャラクターを変更することも可能なわけです。ですからDucatiのストレートスピードは速いですが、初期加速が良いわけではありません。こうしてルールが変われば色々変わるのは不思議なことではないでしょう。」

ダニ・ペドロサ

「ホンダに関しては加速の向上に大きな力を入れています。昨年はブレーキングは他の部分に比べて問題ではないということはわかっています。しかし立ち上がりの加速に関しては問題があるというのがわかっていて、その作業をしています。徐々に良くなっていますが、まだベストと言える状態ではありません。今日はヤマハの後ろで走ってみて、グリップの問題なのかどうなのかわかりませんが、彼らのほうが立ち上がりの加速は良かったんです。過去は自分達の加速は素晴らしかったんですが、その強みを失ってしまったんです。ですから、今はシーズンの終わりにかけてこの部分の改善を進めているというわけです。」

 

Q

「ロレンソのロケットスタートはあなた方の戦略に影響を与えましたか?彼の序盤のプッシュは後半のパフォーマンスに影響を与えたと思いますか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「彼が序盤に速いだろうというのは予想していました。自分達もそのせいで少しプッシュし過ぎた部分はあったかもしれません。とは言え後半にタイヤをセーブしておくことは出来ました。ですからそこまで影響はなかったですね。」

マルク・マルケス

「ええ。特にソフトタイヤを履いていたわけですから序盤の2周は速いだろうなとは思っていました。ホルヘはそれに序盤のスピードがありますからね。ただ自分にとっては完璧な形でレースが出来たと思います。彼の後にすぐに追いついて走ることが出来ました。正直なところロレンソよりも速く走ることは出来たんですが、タイヤというよりは燃料をセーブして走っていました。燃料はウォームアップの段階で厳しいだろうというのはわかっていました。終盤は残り数周でアタックをかけたんですが、数周良い形で走ることが出来たんですが、その後にタイヤが急激にグリップを失いました。それでドヴィとのバトルになったので最後にまた仕掛けようと思ったんです。」

 

Q

「最終ラップはストレスフルだったとのことですが、最後にフィニッシュラインを通過してどの段階でアドレナリンが元のレベルに戻ったのでしょうか?また序盤は7人のライダーが非常に接近していました。レースの最後にはこの差が広がっていましたが、ヤマハのライダー達が付いてこれなかったのは驚きでした。練習走行でバレンティーノのペースはかなり良かったですからね。これについてはどう思いますか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「バレンティーノには2周目に抜かれたんですが、自分がすぐに抜き返したので、彼がどういった部分にネガティブさを抱えていたのかはわかりません。しかし序盤に100%でプッシュをしていたわけではありませんから、あれが本当にスピードだったわけではないんです。最終ラップに関しては自分はギャップを開こうと思ったんです。そして最終の2つのコーナーでかなりタイムを失っているのはわかっていたのでインを閉めていたんです。それに最終コーナーでマルケスが自分を抜こうとしていたのはわかっていましたからね。後ろに誰かを従えて走るというのは簡単ではないですよ。特にそれがマルケスならなおさらね。チェッカーフラッグの後は入り混じった気持ちでした。落ち着いたのはクールダウンラップを終えた後でしたね。おそらく最終ラップのアドレナリンがあまりにも高かったからでしょう。最終コーナーでこんな気持になったのは久しぶりです。」

マルク・マルケス

「ドヴィが言ったように最初は皆ペースが遅かったのでライダー達が接近していたんでしょう。彼はタイヤをセーブしていて自分は燃料をセーブしていてラップを消化していたんです。周回を重ねるごとにヤマハライダー達がさらに苦戦するのはわかっていました。彼らは今週トップにはいましたけど、その度に新品タイヤを履いていましたからね。そのあとペースを上げていくとギャップが開いていき、レース前に予想していたようにドヴィがメインのライバルになったということです。」

ダニ・ペドロサ

「序盤はあまり良いスタートが出来ず、1グリッド分しか順位を回復出来ませんでした。マルクが言ったように最初は燃料をセーブしていたのであまりスピードが無かったんです。その時にヤマハのライダー達は立ち上がりが速いなと思っていたわけです。特にザルコとバレがね。ただ、その後にペースを少し上げてやると、彼らがミスをして彼らを抜くことが出来ました。そしてその後は自分のペースに集中していたんです。」

 

Q

「バイクは夏休みの後に良くなっているということなんでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「トップ争いをしているわけですから、自分達のバイクの競争力は高いと言えるでしょう。ただ以前もお話ししたように、チャンピオンシップ争いをしたければ改善しなければいけない点があります。特に今回は左コーナーでかなりのタイムを失っていて、マルクはそこで自分に接近することが出来ています。つまりバイクが自分達が望むほどに曲がっていないんです。これは全てのトラックで彼らとバトルをするために必要なことなんです。時には旋回性がそこまで問題にならないサーキットもありますけど、基本的に旋回性は本当に重要なことですから。基本的にはDucatiのバイクはタイヤではそこまで苦戦しないので、チャンピオンシップ争いが出来る可能性はあるんですが、まだ限界があります。ですからチャンピオンシップ争いを本気ですることを考えると、この部分をしっかりと改善する必要があるでしょう。」

 

Q

「アンドレア、あなたは燃料消費を抑えるという必要があったのでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「幸運も自分の序盤のスピードはプッシュしなくても良かったので、プッシュしていないんです。タイヤをセーブするということは、同時に燃料をセーブすることにも繋がるんです。」

 

Q

「シルバーストーンは過去数年、ホンダVSヤマハという構図でした。今年も同じ構図になるか、ドヴィがここにも加わると思いますか?」

マルク・マルケス

「どうなるかですし、当然自分達もここで戦闘力を発揮しようと思います。シルバーストーンは常に天候が読めませんし、ヤマハもここではいつも良い走りをしますからね。マーべリックは昨年勝利しています。ただ、現状自分は非常に良いフィーリングがあります。バンピーなトラックでは非常に良いセットアップが重要になりますが、昨年はフロントに正しいタイヤを選択することが出来ていれば戦闘力を発揮出来ました。選択したタイヤがあまりにも柔らかかったんです。とは言えトライはします。しかしその前にミサノで非常に重要なテストがあります。このレベルを維持すること、そして今バイクに感じているフィーリングを維持したいと思います。」

 

Q

「今日の結果を受けて、バレンティーノはマルクから33ポイント離されています。そしてダニはこれで35ポイント差です。これでもまだ5人のライダーがチャンピオンシップ争いをすると思いますか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「個人的には間違いなく5人の争いになると思いますね。」

マルク・マルケス

「そうですね。5人でしょうね。」

 

Q

ヤマハはヨハン・ザルコをどうすれば良いと思いますか?彼はファクトリーライダー達からチャンピオンシップ争いにおけるポイントを奪い続け、あなた達を助けているわけですが。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「ザルコは間違いなく強力なライダーです。バイクに関して何かを変更するという判断をしたのはヤマハ自身です。彼らも冬の間に何をしたか理解しているわけでしょう。ただ、それが今まで効果的には機能していないようですね。正直自分には何ともわかりません。」

マルク・マルケス

このままでいてくれたらいいんじゃないでしょうか(笑)自分とファクトリーヤマハの間にザルコが入ってくれれば、言うことはありません(笑)

ダニ・ペドロサ

「まぁ自分達にどうこう出来る問題でもないですし。。確かに妙ですよね。ただ、彼ら自身でバイクの違いは理解しているでしょうし、ボックスで何が起きているのか理解しているのでしょう。ただ、自分達にしてみれば特に何も変わりません。自分達は自分達の仕事を続けるだけです。自分達が他のバイクよりも速いということが重要で、そこに集中していくことが大事です。現在は彼らが苦戦しているわけですが、まだまだ先は長いですからね。」

 

ニック・ハリス

「皆さんありがとうございました。シルバーストーンでお会いしましょう。」

(Photo courtesy of michelin)

この記事が約に立ったら
「いいね!」お願いします!

Twitter で
Sponsored Link
★MotoGP2017カタールテスト1日目 ロレンソ「ブレーキングの強さを活かせていない」
★MotoGP2017 ロレンソとドヴィツィオーゾの長い歴史
★MotoGP2017 ケーシー・ストーナー「勝っても負けてもロレンソは素晴らしいチャンピオン」
★MotoGP2017カタールGP 雨天時での開催についてはライダー達が決定
★MotoGP2017 今週末のアルゼンチンGPで350戦目を迎えるロッシ
★MotoGP2017アメリカGP予選2位 ビニャーレス「さらにプッシュしていく」
★MotoGP LCRホンダ 2018年からMoto2のトップ選手を加えた2台体制を検討か?
★MotoGP2017フランスGP ウォームアップ結果
★MotoGP2017フランスGP 予選プレスカンファレンス全文翻訳
★MotoGP2017ロッシ 検査結果次第では今日中に退院
★MotoGP2017イタリアGP 6位マルケス「前後ミディアム以外に選択肢はなかった」
★MotoGP2017カタルーニャGP 予選9位ビニャーレス「リアのグリップが感じられない」
★MotoGP2017オランダGP フォルガー「アッセンにライディングスタイルは合っている」
★MotoGP2017 カレル・アブラハム「出来ればドヴィツィオーゾにチャンピオンシップ優勝して欲しい」
★MotoGP2017チェコGP ペドロサ「明日はタイヤ選択が鍵となる」
★MotoGP2017イギリスGP クラッチローが採点するイギリス人ライダー
★MotoGP2017アラゴンGP予選3位 ロッシ「1列目を獲得出来たのは驚き」
★MotoGP2017アラゴンGP ウォームアップ結果
★MotoGP2017日本GP イアンノーネ「スズキの皆の努力に見合うレースがしたい」
★MotoGP2017日本GP ロッシ「氷の上を走っているような感じだった」