★MotoGP2017イギリスGP 予選プレスカンファレンス翻訳

イギリスGPの予選プレスカンファレンス翻訳です。レースペースに関しても自信を覗かせるマルケス選手、良いバトルを期待していると語るクラッチロー選手と対象的に、ロッシ選手は全てが上手く行って3位表彰台が獲得出来れば御の字だろうという弱気のコメント。ウォームアップでリアタイヤの消耗軽減のためのヒントが見つかるでしょうか。

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ニック・ハリス

「それではポールポジションのマルクから始めましょう。今日は1分59秒という素晴らしいタイムが出ましたが、午後になって素晴らしい一日となりましたね。」

マルク・マルケス

「昨日2回転倒しましたから、今朝起きた時は体が辛かったですね。特に最初の転倒は酷かったので、体中が痛かったんです。ただ一日の中で大きく改善することが出来ました。昨日は速く走ることは出来ましたが、バイクへのフィーリングがイマイチだったんです。今日はスピードは同じでもフィーリングが向上しています。これが重要なことなんです。今日は正直59秒台が出るとは思っていませんでした。ただリアにソフトを履いて走ったところ、さらなるグリップを感じることが出来、自分もそこからさらにプッシュすることが出来ました。ここは非常に長くコーナーも多いですから、1人で走っていて完璧なラップをするのは難しいんです。ただ今日はそれが出来ました。明日に関して最も重要なことはリズムです。まだウォームアップで改善出来る部分がありますが、リズム自体はそこまで悪くありません。多くのライダーが素晴らしいペースで走っていますから、もう1ステップ前に進んでいく必要があります。ただ自分達はしっかりとフロントにいることが出来ています。これこそが最も重要なことなんです。」

 

ニック・ハリス

「練習走行、予選からも予想出来るように接戦になるでしょうね。」

マルク・マルケス

「チャンピオンシップトップの4人が良いリズムを持っていますからそうなるでしょう。それ以外にカルも素晴らしいペースで走っています。とにかく大変なレースになると思います。マネジメントをするのが難しいレースだとは思います。後は気温をしっかりとチェックして、特に完璧なリアタイヤを選ぶということが必要です。そして自分のベストを尽くすことが大事ですね。」

 

ニック・ハリス

「マルクありがとう。それではバレンティーノ・ロッシ。3つのセクターでタイムを更新して走行していましたから、あなたが59秒台を記録してポールポジションを獲得するものだと思っていました。」

バレンティーノ・ロッシ

自分達が抱えている問題が顕著に現れるセクター4が常に問題なんです。ここで適切なスピードを発揮するというのが本当に難しいんです。ただ昨日はしっかりとしたスピードを持って始めることが出来て、今日はそこから改善をしていきました。ただ、多くの選手がタイムを縮めてきて、なぜか今日は練習走行でバイクのフィーリングが悪かったんです。ですから、今日から明日にかけては良い天候であることを願っていますし、良いレースにしたいと思います。ただラップタイムとしては素晴らしいものです。自分の個人ベストのタイムから0.8秒も短縮することが出来たんです。少し問題を抱えていたので、こんなタイムが出たのは正直に言って驚きです。これからはレースに向けてタイヤライフを改善出来るかですね。これは今年良く起こっていることなんですけど、レース序盤は悪くなくても、レース後半になるとタイヤの摩耗に苦しむ結果になるんです。ですから、明日のレースに関してもレース後半は厳しいでしょうね。明日は表彰台が取れるように改善をしていきたいですね。」

 

ニック・ハリス

「最高峰クラス300戦となりますが、凄いことですね。」

バレンティーノ・ロッシ

「ええ、素晴らしい数字ですよね。明日表彰台を獲得しようとすること、そして良いレースをするということが重要です。」

 

ニック・ハリス

「バレンティーノありがとう。それではカル・クラッチロー。今日は素晴らしい予選セッションでした。最終的にはフロントローを獲得しました。」

カル・クラッチロー

「でも正直がっかりしているんです。今日は2分を切ってやろうと思っていたんですが、2分を切ったのはマルクだけでしたから。昨年は雨の中ポールポジションを獲得して、今年はドライでフロントローを獲得しました。昨日の段階で予選で59秒台であればフロントローだろうと言いましたし、出来ると思っていました。ただし、今日に関してはセクター3でミスをしました。完全に自分の責任です。そのせいでかなり時間を失ってしまったんです。今年のマルク、バレのこのトラックでのスピードは凄いですね。ただ今日はチームも素晴らしい仕事をしてくれました。ただマルクが昨日はハイサイドで飛んでバレンティーノが腹痛だと聞いていましたから、今日は彼らの調子が悪いといいなと思っていたんです(笑)ただ結果的にはポールを取られてしまいました。明日は良いレースが出来る事を願っています。明日は良いバトルになると思います。今年は昨年と同じライダー達が速いですから、素晴らしい日曜になると思います。」

 

ニック・ハリス

「金曜のリードもあり、予選も良い走行だったということで、良い週末になっているでしょう。」

カル・クラッチロー

「今日はなんというかバレンティーノと同じような気持ちでした。明らかに昨日のほうがフィーリングなど含めて数段良かったんです。ただここは妙なトラックですし、トラックコンディションによるところもあるのかもしれません。今日は雨の音で目覚めたんです。予報は朝7時で10%くらいだったんですけどね。典型的なイングリッシュウェザーですが、明日は良い天候だといいですね。そうすればファンは良いレースを見ることが出来るでしょうから。」
 

ニック・ハリス

「カルありがとう。私からは以上です。フロアからの質問をどうぞ。スティーブからのSNSの質問もありますのでお忘れなく。」

 

Q

「明日はどのようなマルクなんでしょう?オーストリアの最終ラップ、もしくは昨年のここでのマルクなのか、それとも落ち着いたマルクなんですか?また今日も予選で攻めまくっていましたが、一体どこに限界があるんでしょう?」

マルク・マルケス

「今日はフィーリングが良かったのでリスクを冒して走ることが出来たんですが、明日はそういった限界域で走らないで済むことを願っています。昨日はリスクを冒して走った途端に転倒してしまいました。今日は少しフィーリングが良かったんです。同じスピードを維持して走ることが出来ましたけど、時にはこれが難しいことがあるんです。明日は天候やトラック温度にもよると思いますが、20周で長いレースになるでしょう。ここはバンプが酷く、コンディションも様々なのでリスクを取るのが難しいトラックなんです。それでも最後にフロントに辿りつくことが大事です。オーストリアでも話ましたが、全てのポイントが重要なんです。あと1ポイント獲得出来る可能性があるなら挑戦しないといけません。

 

Q

「ここはフィジカルなトラックだと思いますが、あなたは毎年しっかりと体調を維持しているように思いますが、毎年年齢を重ねているわけですが、何が鍵なのでしょうか?」

バレンティーノ・ロッシ

「残念ながら毎年辛くなってきています。鍵としてはより多くトレーニングを重ねること。そして日曜に同じ結果を得ようと続けること。MotoGPのレースは高いですからね。レースによって辛さが変化することはありますけど、シルバーストーンだから他のトラックより疲れるっていうのはあまりないですね。どちらかというとバイクのセッティングによってそういう感じ方をすることはあります。バイクのフィーリングが良いと何もかも簡単だと感じますし、レースで良い結果をかけて戦っていれば、そこから得られるアドレナリンによって簡単だと感じることもあります。調子が悪いと問題についてもフィジカル面に関しても大変だと感じますね。」

 

Q

「ホンダの2人に質問です。バイクは非常に不安定に見えるんですが、非常にスピードがあるように見えます。こうしたリスクを冒しながら20周走ることが可能なんですか?」

マルク・マルケス

「今まではミサノテストを含めて、もっと安定して乗りやすいバイク、そしてなおかつタイムも出るバイクでした。ただ昨日の段階でこのセッティングは機能しないとわかったので完全にセッティングを変えたんです。このセッティングではバイクは少し不安定になり苦戦しています。ただチームと共にバイクに最高の安定を与えるためのラインに関して作業をしています。現状ではFP4のように5周、6周、7周は良いリズムを維持出来ます。確かにバイクに振動は出ていますけどラップタイムは出ているんです。もし振動があってもラップタイムが出るなら問題ありません。ただしっかりと注意は必要ですけどね。」

カル・クラッチロー

「確か難しいと思います。ただバイクのフィーリングは良いですし、他の週末と比較して大きく変わっているとも思いません。ライバルと比べてバイクが安定していないように見えるんでしょうが、自分達はホンダの良いライダーですんで乗りこなせるんですよ(笑)(※横でマルク笑いだす)まぁ実際は自分もマルクもダニも含めて、長いことこのマシンに乗っているんで慣れてしまったんですよね。自分達でも何でこんなに速く走れるんだろうと思っているんです。プレシーズンテストでもそこまで速く走っている印象はないのにタイムは出ている状態でした。ただいつも通り、懸命に走って、ホンダが将来のためにバイクを改善出来るように情報を提供しているわけです。簡単なことではありませんが、このバイクには多くのポジティブな部分があります。スタビリティーに関してもその1つだと思いますが、トラックによって強調されてしまっているんでしょう。」

 

Q

「テック3のデータに関してもタイヤ選択を行う中でチェックをしているとマーベリックが話していました。あなたも同じですか?また彼らのデータをシーズンスタートよりも注目して見るようになっていますか?」

バレンティーノ・ロッシ

「何が起きているのかを理解しようとするのが面白いので、データは良く見ますね。ただザルコに関しては体重にしても身長にしても、ライディングスタイルも異なりますからね。フォルガーのほうが速い時は、彼のほうがライディングスタイルが近いので彼のデータをより参考にすることもあります。ただ、最終的にタイヤに関しては本当に個人個人で異なるんです。全てのライダー、全てのライバル、全てのバイクの選択をチェックしようとしても、結果的には非常に個人的なものなんです。」

 

Q

「素晴らしい予選走行でしたが、これはまたチャンピオン争いに関して期待が持てますか?先週の土曜日にはタイトル争いは厳しいかもと話していました。今日の素晴らしい予選走行の後ではタイトル争いを考えることはどうでしょうか?」

バレンティーノ・ロッシ

「今日のタイムはちょっと驚きだったんです。明日に関しては、色々な物事が全て上手く進んだとして表彰台争いが出来るかどうかというところでしょうね。ただ表彰台を獲得出来たとしても3位でしょう。ですからチャンピオンシップを考えるのは難しいですが、レースに集中したほうが良いでしょう。」
 

ニック・ハリス

「フロアからの質問は以上ですね。それではSNSからの質問をスティーブ・デイからお願いします。」

 

スティーブン・デイ

「それではMoto3のロマーノから聞きましょう。Twitterからの質問です。”なぜゼッケン5でレースをしようと思ったのでしょうか?”」

ロマーノ・フェナティ

「自分が子供の頃からの友達で、ゼッケン5で走っていたマイケルっていう奴がいるんですが、現在彼は癌でライディングが出来ないでいるんです。その後13に変えたんですが、また戻しているということです。」

 

スティーブン・デイ

「なるほど。それでは次にマティア、Twitterからの質問です。”左手だけでクラッチとブレーキを使うのを習得するのに、どれくらいの時間がかかったのでしょうか?”」

マティア・パシーニ

「良い質問だね。実はモトクロスバイクに乗っていた時からこういう使い方をしたんです。ただ、これは普通のライディングスタイルとも、モトクロスのライディングスタイルとも異なります。これをストリートバイク、ロードレーシングで使用出来るかどうかわからなかったんですが、2015年にバレンシアに自分のバイクで、このスタイルで走れるかどうか試しにいったことがあるんです。もちろん最初は簡単ではありませんでした。2016年のシーズン前半は慣れるのに使った時間と言えるでしょう。バイクと自分という両方でですね。ただ、今となっては全てが普通になりました。ライディングを楽しんでいますよ。」(※マティア・パシーニ選手は幼少の頃の事故で右手の握力が弱いようで、マシンの左ハンドルにクラッチレバー、フロントブレーキレバーが付いています。)

 

スティーブン・デイ

「マティアありがとう。それではカル、Facebookからの質問です。”右コーナー、左コーナー、どちらがプッシュしていて快適に感じますか?それとも関係ありませんか?”」

カル・クラッチロー

「いい質問だね。個人的には左コーナーのほうが快適に感じるよ。理由はわからないですけどね。左回りのサーキットのほうが右回りのサーキットよりも結果はいいしね。後はホンダのバイクはリアブレーキを多用するからというのもあるかもしれない。右コーナーだと60度のバンク角で、望んでいるほどにリアブレーキを使うのは非常に難しいんだ。左コーナーのほうが快適に感じるね。だからといって右コーナーを曲がれないってわけじゃないよ。単純に左のほうが快適に感じるんだ。だから周回レースに参戦するのも間もなくだろうね。」(※会場笑)

 

スティーブン・デイ

「カルありがとう。マルクとバレはどうですか?」

バレンティーノ・ロッシ

「自分は右のほうが好きですね。理由はわかりません。」

マルク・マルケス

「自分の場合は、結果を見て下さい。ドイツ、オースティン、皆左回りでしょ(笑)」

 

スティーブン・デイ

「ありがとう。それではバレンティーノ。Instagramからの質問です。”よくバイクの横でしゃがみこんでいますが、あれはバイクに何か話しかけているんですか?そうであればなんと話しているんでしょうか?”」

バレンティーノ・ロッシ

「これは自分がキャリアをスタートした時からやっていることなんです。だから30年とか40年とか前の話ですw(※会場爆笑)一番最初のころは自分のサイズのレザースーツがなくて、Mとかそういう感じだったんです。ですから、しゃがむことでレザースーツの位置を調整していたんですよ。その後は徐々に意味合いが集中を高めるためということに変わっていったんです。ただ、しゃがんでる時にバイクに話しかけているわけではありません。」
 

スティーブン・デイ

「なるほど。いつ話しているのかは別の機会にお聞きしましょう(笑)」

 

スティーブン・デイ

「最後にマルクです。Instagramからの質問です。”レースそのもの以外で、レースの日で好きなことは?”」

マルク・マルケス

「最終ラップがお気に入りなんです。もちろん1周目も多くのライダー達と共に走りだすということで大好きなんですが、最終ラップに団子になっていると、これもまた最高に楽しいんですよね。」
 

スティーブン・デイ

「そのレース以外でお気に入りの部分はありますか?」

マルク・マルケス

「その日で?」
 

スティーブン・デイ

「ええ、レースがある日曜に関して、朝起きて何が好きかとうことです。」

マルク・マルケス

「表彰台ですね(笑)レース前に特に面白いことはないんですよ。そして良いレースをした時に、表彰台にいる時よりも、待っているメカニックの元に帰って一緒に喜びを分かち合う、この瞬間というのが最高なんです。」

 

スティーブン・デイ

「なるほど。ありがとうございます。」
 

ニック・ハリス

「皆さんありがとうございます。また明日お会いしましょう。」

(Photo courtesy of michelin)

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