イギリスGPに関するミシュランタイヤの決勝レースリリースをお届けします。今回もトップ選手達による接近戦となったレースでしたが、予選ではマルケス選手が2分を初めて切るタイムを記録するなど素晴らしいレースとなる予感がありました。決勝レースでは何度もレースラップレコードが更新され、ハードをリアに履くドヴィツィオーゾ選手、ソフトを履くビニャーレス選手が最後までバトルを繰り広げるレースとなりました。

ミシュランはそのMotoGPタイヤが素晴らしい性能を発揮し、週末の中で多くの新記録を達成、アンドレア・ドヴィツィオーゾがシルバーストーンで開催されたイギリスGPで勝利を収めるのを目にしました。

美しい青空、眩しい日差しの中で、ミシュランが用意したフロント、リアのソフト、ミディアム、ハードコンパウンドのMICHELIN Power Slickタイヤが、20周のレースの中で様々な組み合わせで使用されました。レースがスタートすると、今日がMotoGPでの300戦目となったバレンティーノ・ロッシがレースをリード。ポールポジションのマルケスを抑えて素晴らしい走行を見せます。ロッシはその後マルケス、ドヴィツィオーゾ、マーべリック・ビニャーレス、カル・クラッチローらとバトル、17周に渡ってレースをリードします。

各ライダー達が素晴らしいペースを記録する中、マルケスが10周目に最速となるラップレコードを記録するまで何度も(レース)ラップレコードが更新されます。マルケスは予選で5.9kmのサーキットで初めて2分を切るタイムを記録していますが、これはこの素晴らしい偉業に続く素晴らしい記録となります。これはミシュランのタイヤが、このバンプの多いサーキットで素晴らしいグリップを提供したということを証明していると言えます。マルケスは14周目にマシントラブルでリタイアを喫していますが、これらの素晴らしい記録を持ち帰ることが出来るでしょう。

ロッシはハードタイヤを前後に使用。18周目に同じタイヤコンビネーションのドヴィツィオーゾからのプレッシャーにさらされます。ドヴィツィオーゾはロッシを交わすチャンスを逃さず、ロッシを交わして2位に浮上したビニャーレスからのプレッシャーを受けながらチェッカーを受けます。なお、ビニャーレスはフロントにハード、リアにソフトを履いていました。ドヴィツィオーゾはこれでシーズン4勝目を記録、チャンピオンシップにおいてトップに浮上しました。またドヴィツィオーゾの優勝はレースタイムを6秒以上短縮するものとなりました。

イギリスの観衆はドヴィツィオーゾ、ビニャーレス、ロッシの1〜3着を見ることが出来ただけでなく、地元のヒーローであるカル・クラッチローが4位となり、独立チーム1位となったことで、さらにイギリスGPを祝福することが出来ました。ホルへ・ロレンソが5位を獲得し、ヨハン・ザルコが6位となり、7位をダニ・ペドロサが獲得しました。8位となったのはスコット・レディング、アレックス・リンスが自身にとってシーズン最高となる9位を獲得しています。アルバロ・バウティスタは自身250回目となるグランプリレースで10位を獲得、週末の中での最高速度を記録しました。

今日のレースは56,000人を超える観客が観戦、彼らは気温25℃となったイングリッシュウェザーの元で晴天を楽しみ、トラック温度は40℃に上昇。僅かに風が吹く中で行われたレースは、チャンピオンシップにおいてエキサイティングなレースが行われるには、ほとんど完璧な天候でした。ドヴィツィオーゾは今回の優勝でチャンピオンシップランキングでトップに浮上しましたが、レースはまだ全体で3分の1が残っており、トップ5人のライダー達のポイント差は僅かに35ポイントです。そのため、チャンピオンシップはまだこの先も展開が読めないと言えるでしょう。ミシュランとMotoGPパドックは、9月10日に行われるサンマリノGPのため、イタリアのアドリア海に向かいます。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「今回のレースは本当に妙でした。練習走行で走行したようにはプッシュ出来ない感じだったんです。皆タイヤをセーブしたいと思っていたので、レース終盤には皆タイヤを温存した状態で挑むことが出来ました。終盤に素晴らしいグリップがあったんですが、これが今回のレースの鍵だったでしょう。今回は非常に高速なレースでしたが良い感触でしたし、他の選手達と一緒に走行するのは最高に楽しかったですね。フロントタイヤも良い形で機能していましたし、週末を通じて快適に感じることが出来ました。この勝利は本当に嬉しく思っています。」

テクニカルディレクター ニコラ・グベール

「今週末にシルバーストーンで達成した内容に関しては満足すべきでしょう。ここは長く高速で、バンプの多いサーキットです。ですから今週の金曜日に記録したタイムは、我々を勇気づけてくれました。土曜日のセッションは少し路面が濡れた状態でスタートしましたが、ライダー達はスリックタイヤを使用。競争力の高いタイムを記録していました。土曜日の予選ではマルク・マルケスが2輪車のタイムとして初めて2分を切るタイムを記録し、我々が今週成し遂げた事をしっかりと確認することが出来たと言えるでしょう。マルクのこのタイム、そしてレースにおいて5人のライダー達がレースラップレコード、そしてレースタイムレコードを更新した事は、我々のタイヤが高速ラップを記録することが出来るポテンシャルあるということを雄弁に語っています。ミシュランにとって素晴らしい記録ですし、1位のライダーのリアタイヤがハード、2位のライダーのリアタイヤがソフトであった事を考えると、我々がライダー達に素晴らしい選択肢を提供していると言えるでしょう。」

「また、タイヤがコンスタントさ、耐久性を発揮し、急激なラップタイムの低下が無かったということも嬉しく思っていますし、ライダー達もレースの終盤にハードにプッシュをしている状態でした。ドヴィツィオーゾの今シーズン4度目の勝利を祝福するとともに、チャンピオンシップ争いはまだ先が読めません。我々ミシュランは、選手達に彼らが望むタイヤを供給し、今年のチャンピオンシップを非常に接近し、エキサイティングなものとする重要な役割を果たすことが出来ていることを嬉しく思っています。」

(Photo courtesy of michelin)

<ミシュランタイヤ プレスリリース>