★MVアグスタ 2017年に1台、2018年に2台の新型モデルを発表

色々と紆余曲折あるMVアグスタですが、今度こそはBlack Ocean Groupのサポートにより本当に蘇ると言えそうです。2017年には新モデルを1台、2018年には2台の新モデルを登場させるということです。

MVアグスタは過去26年間でオーナー企業が5回も変わるという歴史を持っている。直近の一番大きなバイアウトは、カスティリオーニファミリーが、問題を抱えたハーレーからブランドを買い戻したというものだ。

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2014年にメルセデスAMGから巨額の投資を受け、メルセデスAMGがその株式を25%取得したにも関わらず、2016年にMVアグスタは、およそ4000万ユーロという負債を抱え債権者からの保護手続きを申請した。(※管理人注釈 ”concordato in continuità”イタリア語でいう倒産処理手続)パーツへの保証、サポートは不確かなものとなり、内部の証言では生産が止まり、従業員は家へと返された。

その後、2016年にMVアグスタは新興ITビジネスに特化した投資会社のBlack Ocean Groupからのサポートを受けることとなり、この契約が先月締結された。この事について、MCNにMVアグスタのジョバンニ・カスティリオーニが語ってくれた。

MVアグスタCEO ジョバンニ・カスティリオーニ

「Black Oceanはモータースポーツへの情熱を持っており、MVアグスタへの情熱も持っています。これは単にビジネスを超えた関係になるでしょう。今回の契約は資本注入であり、これは我々の運転資金を増やしMVアグスタの財政を安定させるものです。」

端的に言うと、MVアグスタはパーツサプライヤーを満足させるだけの資金が銀行にあり、再び真面目に生産に取り組むということだろう。

MVアグスタの過去と未来

MVアグスタの顧客はここ数年、新車のデリバリーに関して文句を言っていた。カスティリオーニもこれは問題だと語る。

「2010年から2015年にかけて、MVは偶発負債をかかえていました。つまり顧客の注文を満たすだけのバイクが無かったのです。2016年に入っても、我々の生産量は販売店からのリクエストを満たす事が出来ませんでした。しかしこれはあくまで意図的なものです。現在はこうした注文をほぼ消化しているところですが、まだまだ大量のバックオーダーがあります。ですから工場も能力の限界で生産をしています。リクエストを満たすほどの生産数があるわけではありませんが、これは我々の財政的な内容とは関係ありません。」

これほどの投資があった中で何が上手くいかなかったのだろう?カスティリオーニは急激な生産数の増加を理由にあげる。

「2010年に2000台程度の生産でしたが、2015年には9000台となりました。そしてこうした事が再び起きないようにしたいと思っているんです。今後5年で生産数を増やそうと思っていますが、急激に増やすのではありません。」

MVアグスタは顧客の幅を広げようと様々なバイクを生産するようになったが、それは同時にMVアグスタ自体の高級性を無視したものでもあった。MVアグスタのディーラーは、MCNにMVアグスタの販売店としての状況は、直近6ヶ月で良くなっていると語る。

「保証とパーツサポートは良かったですね。昨年の中頃は最悪でした。また部品供給も止まったことはありませんでしたし。日本製メーカーとやり取りをしているような感じではありません。MVは日本メーカーほど率直でもやりとりが簡単でもありません。バイクの供給は常に少数です。ただ、それもMVなんです。MVアグスタを12ヶ月も待っているお客さんもいますよ。特にF3RCに関してはね。デリバリーに関しては長くかかりますけど、お客さんはそれを気にしません。」

3つの新モデル

カスティリオーニによると、3つの新モデルの開発が進んでいるという。

「過去5年に我々は9000万ユーロも新製品の開発に投資してきました。それによって我々のモデルラインナップは20モデルにまで増えたのです。現在は8つまでモデルを縮小しましたが、新型モデルへの投資も初めています。2017年は新型モデルを1つ発表し、2018年は2台を予定しています。」

カスティリオーニはこのモデルが何であるかは明かさなかったが、F4の最後のアップデートは2013年で、このモデルはEuro4にも準拠していないことから、このモデルの新型が最優先事項であろう。800ccのF3も同様に旧型になっており、これが2つ目にアップデートを受けるモデルとなると思われる。

3番目のモデルは想像が難しいが、ブルターレはアグスタの安定性においては欠かせないモデルであり、F4の新型が登場すれば、論理的にブルターレの新型も登場するだろう。もしくは18,000ポンドのスクランブラーだろうか?

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