アラゴンのレース後にテストを行っていたKTMは今シーズンの残り、そして2018年に向けてポジティブなテストが出来たようです。参戦1年目にしてトップ10付近を安定して走行するその実力、NEWパーツを投入するスピードの速さ、強力なファクトリーのバックアップ体制など、2018年にも大きな期待が出来るでしょう。

KTMがアラゴンにおいて行ったテストの気温は25℃、トラック温度は30℃、雨もなくトラックにおける時間を有効に使え、転倒ゼロのテストとなりました。テストの主な目的はMotoGPマシンのさらなる開発、そしてシャーシ、サスペンション、エアロダイナミクスパーツなどのアップデートでした。2日間のテストにはMoto2、Moto3チームも参加。いずれも2018年を見据えたテストを行いました。

KTM MotoGPテクニカル・ディレクター セバスチャン・リッセ

「総合的に非常にポジティブなテストでした。2日間で多くの内容のテストを行ないました。今シーズンを良い形で終えるための内容、来年に備えていくつかの重要な意志決定をしなければならないという事を念頭に入れたテストでした。今年の残りに活かせる次のステップと言える内容を見つける事が出来ましたし、今回見つけた内容を他のトラックでも使える事を試して行きたいと思います。現状に関しては満足していますし、今回のテストは非常にポジティブでしたね。これからは次のレースに向かって準備していきます。」

ポル・エスパルガロ

「2日間をフルに使いましたが、今回改善できたいくつかの内容に関して非常に嬉しく思っています。初日は新しい内容をいくつか試しましたが、全て良い形で進みました。決勝レースの日曜よりも改善することが出来ました。今回の改善内容に関しては、日本、そして特にフィリップアイランドで重要になるでしょう。素晴らしい仕事をしてくれたチームには感謝しています。このテストを実現するために昼夜頑張ってくれたわけですし、今回スピードを発揮することに役立ったパーツを開発してくれたファクトリーにも感謝しています。このまま懸命に作業を続けて次のレースに挑みたいと思います。」

ブラッドリー・スミス

「今回アラゴンでは非常に忙しいテストとなりました。これからのレースに向けて、そして2018年に向けて色々とテストする内容がありました。旋回性、そして新品タイヤを履いた時のパフォーマンスに集中してテストを行ないましたが、ポジティブな結果を得ることが出来ました。2日間に多くの周回を重ねたことは意味があることでしたし、正しい方向に進んでいるという実感があります。ですからこの後の4戦に何が出来るかですね。このうち3つのサーキットに関してはKTMも経験がありますから。」

<KTM プレスリリース>