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ピレリ SCXソリューションが素晴らしい性能を発揮し、カワサキのジョナサン・レイがハットトリックを達成

WSBKクラスではカワサキのディフェンディングチャンピオンであるジョナサンレイが全レースで優勝。アルヴァロ・バウティスタはレイを24ポイント差で追う形となりました。

数戦前までは今年のワールドスーパーバイク世界選手権はアルヴァロ・バウティスタが序盤11連勝したことで、ライバル不在に思えました。しかしヘレス、ミサノの中でバウティスタはミスを犯し、レイが着実にバウティスタに追いついていきました。ミサノでのダブルウィンの後、レイはドニントン・パークで3勝。土曜の時点でチャンピオンシップトップに立つと、最終的に日曜日が終わった時点で24ポイントにまでリードを拡大しました。バウティスタは今までような戦闘力を発揮出来ず、イギリスの地でレース2で3位を獲得するに終わりました。

WSBKクラスはカワサキにとって素晴らしい週末となりました。トプラック・ラズガトリオグルが2位を2度獲得、レオン・ハスラムも3位を2度獲得しています。WSBKクラスではカワサキ、Ducatiが最も戦闘力が高いバイクであるとするなら、WSSPクラスではそれはヤマハです。今週末にヤマハは1位、2位、4位を獲得。優勝したのはJules Cluzelで、チームメイトのFederico Caricasulo、Randy Krummenacherが2位と4位を獲得しました。またヤマハはSSP300クラスでもKevin Sabatucciが優勝しています。

ピレリは今週末レインタイヤである、新しいDIABLOレインタイヤのSCR1コンパウンドの性能を確認。日曜にはSCXプレクオリファイヤータイヤのデータが収集出来ていますが、このタイヤもまた素晴らしい性能を発揮しています。

スーパーポールレース

スーパーポールレースでは全てのライダーがSCXリアを使用。フロントには清成以外のライダーはスタンダードSC1を使用。レースは11時に開始となりますが、予定されていた10周に満たずに終了となります。これは8周目に5人以上のライダーが絡む事故でレッドフラッグとなり終了。スタートではポールマンのトム・サイクスがリード。レース1の優勝ライダーであるジョナサン・レイを従えて走行。その後ろにはトプラック・ラズガトリオグルが7位から順位を上げて走行します。

しかし、5周目にレイは元チームメイトをオーバーテイク。ハスラムとバウティスタが4位、5位に順位をアップします。この順位でレースが終了するかと思えた中、BMWのピーター・ヒックマンがマシントラブルでマシンからオイルが漏れます。これにサンドロ・コルテセ、メルカド、デルビアンコ、清成が巻き込まれ、路面のオイルで滑って転倒。レースディレクションはこれによってレッドフラッグを宣言。ピットに戻る最終ラップに2位だったサイクスがオイルで転倒。これでバイクをパルクフェルメに持ち帰ることが出来ず、2位表彰台を失います。これによってスーパーポールはカワサキによって表彰台が埋められることとなります。

1) J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
2) T. Razgatlioglu (Turkish Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
3) L. Haslam (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
4) Á. Bautista (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
5) L. Baz (Ten Kate Racing – Yamaha / Yamaha YZF R1)
6) A. Lowes (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
7) C. Davies (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
8) M. Van Der Mark (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
9) J. Torres (Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
10) M. Melandri (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
11) M. Rinaldi (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
RT) T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
RT) P. Hickman (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
RT) S. Cortese (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
RT) L. Mercado (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-10RR)
RT) A. Delbianco (Althea Mie Racing Team / Honda CBR1000RR)
RT) R. Kiyonari (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)

WSBKクラスレース2

レース2ではライダー達のタイヤチョイスはスーパーポールレースと大きく異なり、SC0スタンダード、そしてデベロップメントソリューションが人気となります。またフロントにはスタンダードSC1が人気となりました。

このレースではカワサキライダーのジョナサン・レイとトプラック・ラズガトリオグルが抜きつ抜かれつのレースとなりますが、最終的に優勝したのはレイでした。ラズガトリオグルはレイを2度オーバーテイクします。最初は3周目、その後8周目にレイを抜きますが、12周目にレイにリードを譲ります。いずれにせよ、ラズガトリオグルはレイをチェッカーフラッグまで追い立て、その差は僅かに0.3秒でした。ハスラムは3位でチェッカーを受けるかに思えましたが、アルヴァロ・バウティスタが最後にハスラムをオーバーテイクします。バウティスタは今週末に表彰台を1度獲得した形となりました。

1) J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
2) T. Razgatlioglu (Turkish Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
3) Á. Bautista (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
4) A. Lowes (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
5) L. Haslam (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
6) L. Baz (Ten Kate Racing – Yamaha / Yamaha YZF R1)
7) T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
8) M. Van Der Mark (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
9) C. Davies (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
10) M. Melandri (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
11) P. Hickman (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
12) M. Rinaldi (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
13) S. Cortese (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
14) L. Mercado (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-10RR)
15) A. Delbianco (Althea Mie Racing Team / Honda CBR1000RR)
16) R. Kiyonari (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)
RT) J. Torres (Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)

WSSPクラスレース

レース2の前にWSSPクラスのレースが行われ、Federico Caricasuloがポールポジションからスタート。しかしJules Cluzelは最高のパフォーマンスを発揮し優勝。Federico CaricasuloはLucas Mahias とJules Cluzelを従えて走行しますが、Caricasulo、Cluzelに抜かれます。後方からスタートしたRandy Krummenacherは見事に追い上げて9周目に4位となります。14周目にCluzelがトップに立ちますが、Caricasuloに抜かれて3位となります。4台のバイクはそれぞれのペースで走行。最終的にJules Cluzelが優勝、Federico Caricasuloが2位、Lucas Mahiasが3位を獲得しました。

1) J. Cluzel (GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)
2) F. Caricasulo (Bardahl Evan Bros. WorldSSP Team / Yamaha YZF R6)
3) L. Mahias (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
4) R. Krummenacher (Bardahl Evan Bros. WorldSSP Team / Yamaha YZF R6)
5) R. De Rosa (MV Agusta Reparto Corse / MV Agusta F3 675)
6) T. Gradinger (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
7) J. Kennedy (Appleyard Macadam Integro / Yamaha YZF R6)
8) C. Perolari (GMT94 YAMAHA / Yamaha YZF R6)
9) B. Jones (Appleyard Macadam Integro / Yamaha YZF R6)
10) A. Badovini (Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-6R)
11) P. Sebestyen (CIA Landlord Insurance Honda / Honda CBR600RR)
12) R. Hartog (Team Hartog – Against Cancer / Kawasaki ZX-6R)
13) H. Okubo (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
14) J. Van Sikkelerus (MPM WILSport Racedays / Honda CBR600RR)
15) H. Soomer (MPM WILSport Racedays / Honda CBR600RR)
16) G. Van Straalen (EAB Racing Team/ Kawasaki ZX-6R)
17) C. Stange (GEMAR – Ciociaria Corse WorldSSP Team / Honda CBR600RR)
18) F. Fuligni (MV Agusta Reparto Corse / MV Agusta F3 675)
19) N. Calero (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-6R)
20) A. Toledo (MS Racing Yamaha YZF R6)
21) J. Danilo (CIA Landlord Insurance Honda / Honda CBR600RR)
22) I. Viñales (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
23) G. Sconza (GEMAR – Ciociaria Corse WorldSSP Team / Honda CBR600RR)
RT) K. Smith (Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-6R)
RT) A. Gyorfi (Team Toth / Yamaha YZF R6)
RT) L. Cresson (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)

WSSP300レース


この日の最後のイベントとなったWSSP300では多くの転倒が発生。最終的に優勝したのはKevin Sabatucciで、Andy Verdoïa、Nikita Kalininが続きます、転倒によってディフェンディングチャンピオンのアナ・カラスコは19位でレースを終えました。

WSBKクラス、WSSPクラスで使用されたタイヤ


スーパーポールレースでは、全てのライダーがSCXソリューションを使用。フロントは17名のうち16名が125/70 SC1タイヤ(オプションA)を使用。異なるタイヤを使用したのは清成のみで、彼はX1071 SC2デベロップメントタイヤを使用しています。(オプションB)

レース2ではそれぞれのライダーが様々なタイヤを使用。リアはスタンダード200/65 SC0(オプションB)が最も人気となりますが、Y0446 SC0デベロップメントタイヤ(オプションA)もまた3名のカワサキライダーがチョイス。対象的にフロントに関してはスタンダード125/70 SC1(オプションA)が最も人気でした。

WSSPレースでは全てのライダーがY0410 SC0デベロップメントソリューションのラージサイズ190/60(オプションB)を使用。フロントはスタンダードSC1(オプションA)が人気となりました。

(Source: Pirelli)

(Photo courtesy of Pirelli)

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