ご紹介が遅れましたが、ミシュランタイヤがリリースしているアメリカGPの決勝レースリリースをご紹介します。今年のバンプが酷くなったCOTAでも問題なく走行出来たのは、タイヤの影響も大きいでしょうね。
ミシュランはMotoGP世界選手権第3戦の舞台となったテキサスのサーキット・オブ・ジ・アメリカズでマルク・マルケスが無敗の強さを発揮し優勝するのを見届けた。マルケスは予選で獲得したポールポジションからスタートしたが、ホールショットを奪いレースをリードしたのはチームメイトのダニ・ペドロサだった。2人は他の選手達を後方に従えてレースをリード。その後の展開はチャンピオンシップリーダーであるマーヴェリック・ビニャーレスの転倒によって急激に変わる。マルケスは9周目にトップに立つまでペドロサと何度も順位を入れ替え、その後一気にリードを拡大してそのままゴール。マルケスはこれでCOTA5連勝とし、アメリカで開催されたMotoGPクラスのレースにおける9連勝を達成。なおファステストラップは15周目に記録している。
表彰台争いはペドロサを9度の世界チャンピオンであるヴァレンティーノ・ロッシが追う展開となった。ペドロサはロッシを長いこと後ろに留めておくことに成功したが、19周目にロッシが2番手に上がる。これによってロッシはポイントスタンディングでトップに立つこととなり、ペドロサは3位でレースを終えた。4位は独立チームトップの座をカル・クラッチローとヨハン・ザルコが争い、クラッチローが4位を獲得。6位はアンドレア・ドヴィツィオーゾとなり、アンドレア・イアンノーネが7位となった。ダニロ・ペトルッチは8位、ホルへ・ロレンソが9位ジャック・ミラーが10位となった。
ミシュランパワースリックは6種類のうち5種類が、様々な組み合わせでライダーに使用された。表彰台を獲得したライダーのうちマルケスは前後にハードコンパウンドを使用。ロッシはミディアムを前後に使用し、ペドロサはミディアムのフロントとハードのリアという組み合わせだった。こうした異なる組み合わせは、ミシュランが全てのライダー達、マシンに競争力ある選択肢を提供出来たことだと言えよう。
ミシュランとMotoGPパドックは3つの連続したテストからの3連戦という目まぐるしいシーズンスタートの後ヨーロッパへと戻る。第4戦はスペインのヘレスで5月7日に開催される。
マルク・マルケス
「今日のレースは非常に良い形でしたね。ただ同時に非常にトリッキーでした。昨年も難しいレースでしたが、今年はタイヤにとって非常に厳しいレースでした。特に右のロングコーナーが多く、気温が非常に高かったですからね。今日はハードオプションを前後に選びました。練習走行は十分に気温が高くなかったためハードのフロントタイヤを使用しておらず、序盤はタイヤから良い感触を得るのが難しかったのですね。良い形でタイヤの管理が出来、レース中盤からアタックを開始しました。これは自分達にとっては良い結果となりました。というのも、こういうタイヤの管理が必要なレースというのは、ライダーにとっても非常に難しいものですからね。今日は自分、チーム、ミシュランにとって素晴らしい結果でした。」
テクニカルディレクター ニコラ・グベール
「ミシュランにとっては、またしても異なるタイヤの選択肢がライダーにしっかりと使用された重要なレースウィークエンドとなりました。今日のレースでは6種類のタイヤのうち5種類が使用され、トップ3名のライダー達は皆異なるタイヤの組み合わせとなりました。そしてこれがフィールド上の他の選手達に関しても同様でした。ライダー達はトラックが非常にバンプが多く、昨年と大きく異なると語っていました。彼らがいかにタイヤを使用し、こうした普通とは異なる状況にいかに対応したかということには大いに感銘を受けました。全体的に素晴らしい週末でしたし、多くを学んだ週末でした。これからヨーロッパへとヘレスでのレース、レース後の月曜日に重要なテストがあります。ここでは、我々のパフォーマンスとライダー達のパフォーマンスを次のレベルへと引き上げるべく、今までのプロトタイプと新しいバージョンの比較テストを行ないます。」
(Photo courtesy of michelin)
<ミシュランタイヤ プレスリリース>