2025年スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)開幕戦オーストラリアラウンド初日、ビモータ by カワサキ レーシングチーム(BbKRT)が公式戦デビューを果たした。アレックス・ロウズとアクセル・バッサーニはフィリップアイランド・サーキットで2回のフリープラクティス(FP)を走行し、それぞれ9位と11位のタイムを記録。新たな歴史の第一歩を踏み出した。
ロウズ9位、バッサーニ11位、FP1のタイムがベストに
金曜日の2回の45分間セッションは、暖かく乾燥したものの風が強いコンディションの中で実施。ロウズは総合9位(トップから約1秒差)、バッサーニは11位(トップから1.3秒差)と、デビュー戦ながら確かな手応えを掴んだ。 FP2では気温がFP1よりも10℃近く上昇し、今週初めのテスト時よりもさらに暑いコンディションに。路面温度の上昇によりグリップとマシンのセットアップに影響が出たため、両ライダーとも午前中のFP1で記録したタイムが自己ベストとなった。
アレックス・ロウズ(総合9位 / 1’29.837)
「フィリップアイランドでの初日は興味深いものでした。午後のFP2ではテスト時には経験できなかった高温のコンディションとなり、ビモータ KB998 リミニを本格的に試す機会となりました。路面が滑りやすく、フロントもリアもスライドしていましたが、ラップタイムを確認するとそんなに楽しくない結果でしたね。この状況でかなり苦戦しました。」
「とはいえ、たくさんの有益な情報を得ることができました。すべてが新しい経験ですし、学びながら進めていくしかありません。期待値を適切に管理することも重要です。」
「マシンを乗るのは本当に楽しいです。どのリアタイヤをレースで使うかも決まっていますし、その点は一つ解決しています。ただ、期待していたよりも苦戦しているのは事実で、これもレースの一部です。明日はいよいよシーズン最初のレース。どうなるか楽しみですね。」
アクセル・バッサーニ(総合11位 / 1’29.916)
「今日は難しい一日でした。最近のテスト時と比べてコンディションが大きく異なり、マシンのフィーリングも全然違っています。特に今日は気温が高く、再び良い感触を見つけるのが簡単ではありませんでした。」
「ベストなセットアップを見つけるために懸命に作業し、FP2では異なるタイヤを試し、その結果、レースで使用すべきタイヤが明確になりました。」
「今はブレーキング時に少し苦戦しています。このマシンは他のバイクほど速くない分、ブレーキングで強さを発揮する必要があります。守る時も攻める時も、ブレーキングが鍵になるので、明日はこの部分を改善するつもりです。」
「とはいえ、今この瞬間をすごく楽しんでいます。ビモータがレースの世界に復帰したこの特別な瞬間を体験できることは、本当に素晴らしいことです。楽しみながらも、全力でプッシュしてベストを尽くしたいですね。」
(Photo courtesy of BbKRT)