FIMスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)の開幕戦最終日、Bimota by Kawasaki Racing Team(BbKRT)はアレックス・ロウズとアクセル・バッサーニがそれぞれトップ10フィニッシュを達成。ロウズはスーパーポールレースで7位を獲得し、フィリップアイランドでの週末でチームにとって最高位となる結果を残した。
全3レースでトップ10を記録
開幕戦に向けたプレシーズンの準備と膨大な努力が実を結び、BbKRTの両ライダーはオーストラリアを全レースでトップ10入りという安定した成績で終えた。
ロウズのレースリザルトは8位-7位-8位、バッサーニも9位-9位-10位と、チームメイトに迫る走りを見せた。日曜日の2レースはドライコンディションで行われ、前日の酷暑のレース1とは異なり比較的穏やかな環境での戦いとなった。
10周のスーパーポールレースでは、ロウズが7位でフィニッシュ。トップ6との差はわずか0.376秒、表彰台争いを繰り広げた3位のライダーとも2.5秒以内の僅差だった。 レース2では、バッサーニもロウズと同じグループで戦い、終始トップ10圏内を維持。20周の決勝レースは2パートに分けられ、中間地点で義務的なタイヤ交換が実施された。
次戦は3月28日~30日にポルトガルのアウトードロモ・インターナシオナル・ド・アルガルベで開催される。
アレックス・ロウズ(SPR:7位/レース2:8位)
「日曜日は良いレースができたし、週末を通して少しずつバイクのセットアップを向上させることができました。レースは安定していて、想定していた7位と8位という結果になりました。ただ、バイクへの自信が足りず、オーバーテイクの決め手に欠けていました。レース2ではアンドレア・ロカテリの後ろにずっとついていましたが、彼がペースを上げれば自分も上げるという状態で、抜くことができなかったですね。 」
「とはいえ、テストから開幕戦までを総合的に振り返ると良い1週間でした。初めて暑いコンディションでこのバイクを試し、リアにSC1タイヤを履くのも今回が初めてでした。それに、世界に2台しかないBimota KB998 Riminiのうち、自分とアクセルのマシンだけで戦っているんです。全レースを完走し、多くのデータを持ち帰ることができたのは大きな成果です。安定した仕事ができたことを誇りに思います。」
アクセル・バッサーニ(SPR:9位/レース2:10位)
「レース2は厳しい戦いでした。他のライダーに比べてストレートでのスピードに苦しんだ部分がありました。スタートはあまり良くなかったですが、その後ポジションを挽回し、アレックスやロカテリのグループに追いつくことができました。ペース自体は悪くなかったし、昨日よりもバイクのフィーリングは良かったですね。確実に進歩はしていると感じます。 」
「オーバーテイクのチャンスは何度もありましたが、リスクを冒して仕掛けられるような場面は少なかったです。それでも全レースでトップ10入りし、チームメイトと並んでフィニッシュできたのは良い結果です。ただ、同時にまだまだやるべきことが多いとも感じています。」
(Photo courtesy of BbKRT)