アッセン最終日の幕開けとなるTissotスーパーポールレースは、雨上がりのウェットコンディションの中で争われ、トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)がキャリア初となるウェットレース勝利を飾った。一方、レース序盤をリードしていたニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)はマシントラブルにより無念のリタイア。これにより、サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)が自身初となるWorldSBK表彰台を獲得した。
ブレガが序盤先行も、ラズガットリオグルが逆転勝利
ポールポジションからスタートしたサム・ロウズを1周目で交わしたブレガは先頭に立ち、レースをリード。しかし5周目、ラズガットリオグルが鋭いイン攻めで首位を奪取。直後、ブレガはメカニカルトラブルにより7周目のターン1でリタイアを余儀なくされ、優勝争いから脱落した。ラズガットリオグルはそのままギャップを広げ、3.7秒差でフィニッシュ。今季初勝利、そしてWorldSBKでのウェット初勝利を手にした。
サム・ロウズ、ツインのアレックスと同地で記念すべき初表彰台
レース序盤のターン1でコースオフし、10番手まで順位を落としたサム・ロウズだったが、混乱の中で着実に順位を回復。ブレガのリタイアを契機に7周目のターン1で前へ出て2位を確保。そのままゴールまで守り抜き、初めてのWorldSBK表彰台に上った。奇しくも、彼の双子の兄アレックス・ロウズが初勝利を挙げた2014年と同じアッセンでの快挙となった。
バウティスタが3位表彰台、ロカテッリとファン・デル・マークの接戦
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)はチームメイトの脱落によりポジションを上げ、3位でフィニッシュ。キャリア通算112回目、アッセンでの12度目の表彰台を獲得した。4位争いではアンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)と地元ファン・デル・マークが激突。終始0.2秒差の接戦を繰り広げたが、ロカテッリがポジションを死守し、ファン・デル・マークは5位に甘んじた。