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モスト戦 レース2結果 FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)

0.027秒差の壮絶なフィニッシュ、6メーカーがトップ10入りの混戦

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が、モストを得意とするトプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)を最終ラップのホームストレートで抜き去り、劇的なレース2勝利を飾った。ブレガはこれにより、自身初のモストでの優勝を達成すると同時に、ラズガットリオグルの週末3連勝を阻止した。

ブレガがラストコーナー勝負を制し2025年8勝目

レースはオープニングラップから波乱。ターン1でアルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)とジョナサン・レイ(Pata Maxus Yamaha)が接触し、バウティスタはスリップしてシャビ・ビエルゲ(Honda HRC)に激突。2人のスペイン人ライダーは転倒しリタイア、ビエルゲはメディカルセンターに搬送された。この一件でレイにはFIMスチュワードからダブル・ロングラップペナルティが科された。

先頭争いはブレガとラズガットリオグルが中心。12周目のターン17でトプラックがインを突いて一度トップに立つが、ブレガは直後のホームストレートで再び前へ。その後もトプラックがターン2でカウンターを決めて一旦はP1に返り咲いたが、ブレガは最後まで食らいつき、最終コーナーの立ち上がりでトップを奪還。そのままチェッカーを受け、0.027秒差の僅差で劇的な勝利をもぎ取った。

ペトルッチ、週末3度目の表彰台を確保

ダニロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)はサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)をオーバーテイクし、3位表彰台を獲得。これでワールドSBK通算17回目、そして今週末だけで3回目のP3を記録した。ロウズも簡単には譲らず、0.176秒差の僅差でゴールした。5位にはレミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)が入り、 アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)との激しいバトルを制した。イケル・レクオナ(Honda HRC)は終盤にペースを落としたが、安定して走り切って7位フィニッシュ。

ルーキー最上位:モンテッラが再び8位獲得

ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)はアンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)を退けて8位に入る快走を見せた。ロカテッリはスーパーポールレースに続いて9位に沈み、週末を通して不発に終わった。ギャレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK Team)はシーズン自己最高の10位でフィニッシュ。11位はドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha)、12位にスコット・レディング(MGM BONOVO Racing)が続いた。ペナルティ消化後もポイントを獲得したレイは13位、14位にはマイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW)が0.342秒差で続いた。

アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki)は、オープニングラップの混乱でコース外に押し出されながらも、グラベル走行を経て15位に食い込み、貴重な1ポイントを獲得した。

ホンダに試練の週末:3台がリタイア

ビエルゲは冒頭の多重接触でリタイアしメディカルセンター送り。タラン・マッケンジー(PETRONAS MIE Honda)は3周目のターン1でクラッシュし、今週末2度目の転倒で無念のリタイア。さらにザクワン・ザイディ(PETRONAS MIE Honda)とティト・ラバト(Yamaha Motoxracing)はテクニカルトラブルで戦線離脱した。

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