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2025年ドイツGP ピレリ(Pirelli)プレビュー

Moto2向け新型リアタイヤ「D0922」がザクセンリンクでデビュー

2025年シーズンの折り返し地点となる第11戦ドイツGPが、来週末ザクセンリンク・サーキットで開催される。この舞台で、ピレリがMoto2クラス向けに開発した新型リアタイヤ「D0922」スペックが初登場する。このソリューションは、安定性を高めつつ、パフォーマンスと周回を重ねた際の一貫性の向上を目的としている。標準のSC1(ミディアム)と比較すると、構造とコンパウンドの両方が異なり、コンパウンドはソフトとミディアムの中間に位置するやや柔らかめの設定となっている。

新型リアタイヤに加え、Moto2ライダーは比較用として標準のSC1も使用可能。リアタイヤは、この2種類のいずれかにフロントの標準2スペック(ソフトSC1およびミディアムSC2)を組み合わせて使用できる。各ライダーには、2種のリアタイヤおよびソフトフロントタイヤがそれぞれ8本ずつ、ミディアムSC2は6本が割り当てられる。

Moto3クラスにおけるタイヤ供給は、これまでのグランプリと同様に、フロントおよびリアともにSC1(ソフト)とSC2(ミディアム)が設定される。昨年のザクセンリンクでは、両輪ともにSC2(ミディアム)が決勝レースにおける基準コンパウンドとなっていた。

ジョルジオ・バルビエ(モーターサイクル・レーシング・ディレクター)

「ソフトコンパウンドの開発はシルバーストン、アラゴン、アッセンで継続してきましたが、ザクセンリンクではよりミディアム領域のコンパウンドに焦点を当てます。ドイツのサーキットは、アスファルトの粗さと多数の左コーナーによってタイヤに厳しい負荷がかかります。特に影響を受けるのはショルダー部分です。昨年のMoto2では、ソフトコンパウンドの標準SC0と開発スペックD0532を用意し、ほとんどのライダーがレースでD0532を選びました。D0532の結果は非常に良好でしたが、我々の目標は常に進化です。そのため今年は、より高い安定性とレースディスタンスを通じた性能の一貫性を提供する新型リアタイヤ『D0922』を導入することに決めました。この新ソリューションのコンパウンドは、標準SC1よりやや柔らかく、構造面でも革新的です。ザクセンリンクは、この2つのリアタイヤを直接比較し、新型の有効性を検証するのに最適な舞台となるでしょう」

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