ホンダ Kabutoと共同開発のフルフェイスヘルメット「KF-2F」をEICMA2026で公開 FIM規格に適合

Kabuto×Honda フルフェイスヘルメット KF-2F

ホンダ・モーター・ヨーロッパは11月2日、日本のヘルメットメーカーKabuto(カブト)と共同で開発したフルフェイスヘルメット「KF-2F」を、EICMA2026のホンダブースで初公開すると発表した。ホンダのライダー用品として初めてのスーパースポーツ向けフルフェイスで、ECE 22.06とFIMのレース用規格FRHPhe-02の両方に適合する。欧州では2027年に発売される予定だ。

ホンダ初のスーパースポーツ向けフルフェイス

KF-2Fは日本で設計と開発が行われた。ホンダのヘルメットはこれまでオープンフェイス、システム(モジュラー)、アドベンチャーの各タイプがあり、今回のKF-2Fが加わることで、スポーツ走行向けまでそろうことになる。公道とサーキットの両方での使用を想定している。

F-17の開発経験を生かした帽体

開発にあたっては、Kabutoのフラッグシップレース用ヘルメット「F-17」で得た経験が生かされた。帽体には同社の複合素材技術「A.C.T.-3」を採用している。FIM FRHPhe-02の認証を取得しているため、世界各地のレースで使用でき、最新の安全規格ECE 22.06にも適合する。ホンダは、手ごろな価格でレース水準の技術を届けることを狙いとしている。

安全面では、斜めからの衝撃を受けたときに頭部に伝わる回転方向の力を減らす「Mips」を搭載する。空力性能は風洞試験とレースでの経験をもとに形状を詰め、空気抵抗と疲労を抑えつつ、高速域での安定性を確保した。ベンチレーションも走行条件を問わず冷却できるよう設計されている。

Quinの安全機能に対応

すべてのKF-2Fには「Quin Tag」が標準で付属し、緊急時に必要なライダーの情報を確認できる。オプションの「Quin Pod」付きモデルは転倒の検知機能を備え、重大な事故が起きた場合は、あらかじめ登録した緊急連絡先に位置情報を知らせる。専用のスマートフォンアプリでは、走行ルートなどの走行データも確認できる。

アレイシ・エスパルガロのレプリカも

発売時にはホンダのロゴを入れたデザインのほか、ホンダのテストライダーでMotoGPの優勝経験もあるアレイシ・エスパルガロのレプリカなど、新しいグラフィックが複数用意される。サイズはS、M、L、XLの4種類で、ホンダの販売店で取り扱う。価格は発表されていない。

ホンダ担当者のコメント

ホンダでネットワーク開発とブランディングを担当するアレッサンドロ・テスタ氏は次のように話している。

「KF-2Fは、Kabutoとのパートナーシップで私たちが目指してきたものをそのまま形にしたヘルメットです。Kabutoの優れた日本の技術、レースで実証された経験、先進のヘルメット技術と、ホンダが持つライダーとその期待への深い理解を組み合わせることで、非常に手ごろな価格で特別な製品をお客様にお届けできます。公道でもサーキット走行でも、これまでならはるかに高価な製品でしか得られなかった安全機能と性能を手にしていただけます」