BMWモトラッドは、A2ライセンス取得者向けにほぼ市販モデルに近い「BMWコンセプトF 450 GS」を公開。BMW G 310とF 800/900の間に位置する新たなGSモデルシリーズの未来を示した。
新開発のツインシリンダーエンジン
BMWコンセプトF 450 GSには、新たに開発されたツインシリンダー直列エンジンを搭載。前例のない点火オフセットを採用し、独特なキャラクターと高回転の性能を発揮する。A2クラスに適合し、48馬力をフルに提供し、低回転域でも優れたトルクを発揮。エンジンのコンパクトな設計と軽量マテリアル、特にマグネシウムの採用により、卓越した排気量と出力比、低重量を実現する。
パフォーマンス:オンロードとオフロードの両方で高い走行性
BMWコンセプトF 450 GSは、シャシー技術においてもセグメント内で新たな基準を打ち立てている。フルアジャスタブルな倒立フォークや荷重依存型ダンピングを備えたショックアブソーバーを採用し、ラリーやエンデューロスポーツ技術を応用している。軽量構造や最新技術を駆使することで、A2クラスの最小重量基準である175kgに近い軽量化を達成した。
安全性と快適性のための多彩な装備
BMWコンセプトF 450 GSは、兄弟モデルであるBMW R 1300 GSの影響を受け、クラス内で新たな基準を設定した。装備は、BMWモトラッドABS Pro(リーン角に応じた動作)や高性能ブレーキ、自由に設定可能なライディングモードが含まれる。また、BMWコネクティビティと6.5インチのTFTディスプレイにより、スマートフォンやその他のアクセサリーとの接続が可能。
未来への展望
BMWコンセプトF 450 GSは、将来の市販モデルへの期待を高める。シート高はアクセス性を向上させ、より扱いやすく調整される予定で、クロススポークホイール(フロント19インチ、リア17インチ)に代わり、軽量で高強度のアルミ鋳造ホイールの採用も検討しているようで、BMWモトラッドは、コンセプトF 450 GSのスタイルに基づいた市販車を2025年に発表する予定だ。
(Photo courtesy of BMW)