ストーム・ダナの被害を受けた地域を支援するため、MotoGP世界選手権が協力してシーズン最終戦をバルセロナに再編成。バレンシアで予定されていた2024年の最終戦は、サーキット・デ・バルセロナ・カタルーニャに変更され、被災者への支援を目指した「連帯グランプリ」として開催される。
ジョアン・ミルは、海外遠征で苦しい戦いを終えバルセロナに戻る。セパンに続き、バルセロナではホンダRC213Vのシーズン通じた改良と変更を評価する場となる。グリップが低いことで知られるバルセロナサーキットは、ホンダのトラクション改善に向けて貴重なデータを得られるチャンスとなる。
シーズンを良い形で締めくくることを目指すルカ・マリーニは、バルセロナで5戦連続のポイント獲得を狙う。5月の初戦で17位となった彼だが、シーズンを通して進展が見られたため、更なる上位進出が期待される。なお、ステファン・ブラドルは2024年シーズンの最終ワイルドカード参戦として、ホンダHRCテストチームから5台目のホンダRC213Vでラインアップに加わる予定だ。
ジョアン・ミル
「ストーム・ダナで影響を受けたバレンシアやスペインの皆さんを想い、この週末は特別なものになります。グランプリを通じて被災地支援ができることは素晴らしいです。スポーツ面では、2025年に向けた最終確認が中心です。今年はバルセロナでのレースやテストも行っており、すでに多くのデータが揃っています。火曜日に向けて、準備を整えていきたいと思います。」
ルカ・マリーニ
「この週末の最大の目的は、スペインで被害を受けた皆さんの支援に努めることです。ホンダと自身の成長を考えると、シーズン序盤に走ったサーキットを再訪できることは状況を比較するために有益です。バルセロナは通常グリップが低いトラックなので、これまで弱点だった部分を改善するためにも興味深いレースになるでしょう。5月とは異なるコンディションになるので、週末がどのように進むか注視します。」
(Photo courtesy of HRC)