Honda HRCは2025年スーパーバイク世界選手権（WorldSBK）開幕戦をオーストラリアのフィリップアイランドで戦い、シャビ・ビエルヘが日曜日の2レースとも11位でフィニッシュした。 チームメイトのイケル・レクオナは、土曜日のスーパーポールで左足の中足骨を骨折し、日曜日のレースには出場できず。Honda HRCはビエルヘ1人でスーパーポールレースとレース2に挑むこととなった。
午前のウォームアップ後、ビエルヘはスーパーポールレースに挑んだ。12番グリッドから好スタートを切り、すぐに9位まで浮上。しかし、レースディレクションによる誤審でロングラップペナルティを科される。
6周目にペナルティを消化したことで13位まで後退し、残り4周で挽回を試みたものの、順位を上げることができず13位でフィニッシュ。しかし、レース後に不当なペナルティであったと認められ、最終レースタイムから3秒が減算され、最終順位は11位となった。
レース2では、14番グリッドからスタートし、オープニングラップで12位に浮上。序盤は7～8台による接戦のグループに組み込まれる展開となり、ビエルヘはその中で競り合いながら周回を重ねた。 ピットストップ後は12位で復帰し、終盤まで安定したペースを維持。ラストラップでドミニク・エガーターをオーバーテイクし、最終的に11位でフィニッシュした。 この結果、ビエルヘは開幕戦を終えてランキング11位（10ポイント）につけた。
シャビ・ビエルヘ（SPR：11位／レース2 11位）
「開幕戦が終わりました。もっと上を狙っていましたが、現実はそう甘くなかったです。特に高温のコンディションが我々には厳しかったですね。しかし、チームは素晴らしい仕事をしてくれました。特に2戦連続のフラッグ・トゥ・フラッグレースでのピット作業は完璧でしたね。これは新体制のクルーにとって大きな収穫です。」
「スーパーポールレースでは、9位を走行していた時に不当なロングラップペナルティを受け、全てのチャンスを失いました。結果として5列目からのスタートになってしまったわけですが、これは大きな違いを生みました。しかし、重要なのは今後です。たくさんのデータを収集できましたし、次戦のポルティマオ前に2日間のテストが控えています。ここで改善を進め、シーズン序盤のうちに巻き返したいと思います。」
（Photo courtesy of HRC）