カタールGP開催めぐりMotoGPと選手が交渉 48時間以内に合意見通し

カタールGP開催をめぐるMotoGPライダーと主催者側の対立が、今後48時間以内に解決する見通しとなった。ライダーたちは水曜日にセパン・サーキットで再び会合を開き、安全に関する書面での保証を取り付けた上で来週のカタールGPへの参戦に合意することを目指している。

MotoGPの商業権を持つMotoGPスポーツ・エンターテインメント・グループ(MGPSEG)のカルロス・エスペレーターが木曜日にドーハから戻り次第、早ければ同日中に合意に達する可能性もある。

カタールGPはもともと4月中旬に予定されていたが、米国・イスラエルとイランの間の紛争を受けて11月8日に延期された。中東情勢は紛争初期と比べて緊張が和らいでいるものの、依然として正常とは言い難い状況が続いており、多くのライダーがカタール渡航に難色を示していた。

先週末のフィリップ・アイランド戦時点でライダーたちはMGPSEGに対し、自身とパドック全体の安全に関する書面での保証を求めることで合意していた。現在協議中の文書には、具体的な避難計画、カタール領空閉鎖が生じた場合の費用をカバーする保険、そして最悪の事態における本国送還の保証が盛り込まれている。

水曜日の会合には多数のチームマネージャーも出席し、建設的かつ友好的な雰囲気で進んだとされるが、エスペレーターの帰国を待つ形で最終合意には至らなかった。最大の焦点は、求められている保証の責任を誰が負うかという点で、ライダー側はMGPSEGが責任を担うべきと主張する一方、主催者側はそれは現実的でないとの立場を崩していない。

カタール側は渡航者の安全を確保した上でイベントを開催できると主張しているが、MotoGPパドックに選手を送り込む多くの国の政府は、緊急でない限りカタールへの渡航を控えるよう勧告している。ただし渡航勧告は渡航禁止とは異なり、MotoGPがカタールとの契約を財政的な損失なしに解除できる不可抗力の根拠とはならない。

今回の対立がどのような形で決着するにせよ、MGPSEGとライダーの関係が現在緊張状態にあることは明らかだ。主催者側はトップライダーたちにより高いコミットメントを求め、ライダー側は自分たちへの要求とリスクへの露出が増していると感じている。その板挟みになっているのがチームで、ライダーとMGPSEGの双方と契約上の義務を負いながら、両者の仲介役を担っている。