アプリリア 500台限定「RSV4 Obscure Spe.Ed.」をEICMAで発表 RS 660にはフィリップアイランド記念モデル

アプリリア RSV4 Obscure Spe.Ed.

アプリリアは11月3日、ミラノで開催されるEICMA2026(ミラノモーターサイクルショー)で、500台限定の「RSV4 Obscure Spe.Ed.」と、限定モデル「RS 660 Phillip Island Tribute」を公開した。あわせて2027年型ファクトリーシリーズの新グラフィックと、スクーターの「SXR 125」「SR GT 125/200」も発表している。

RSV4 Obscure Spe.Ed.:500台限定、車両重量201kg

2027年型アプリリア RS 660 Factory(aPRC Backbone)

RSV4シリーズに、シリアルナンバー入りの500台限定モデルが加わる。V4エンジンの最高出力は220hpで、MotoGPでアプリリア・レーシングが培った技術をもとに、サーキット走行に特化して軽量化した。カウルの多くとホイールにカーボンを使い、走行可能状態の車両重量は201kg。アプリリア・レーシングのアクセサリーとして用意されるART製フルエキゾーストとSC Project製カーボンサイレンサーを装着すると196kgまで軽くなる。

空力面では、RS-GPで使われている「レッグウイング」をこのクラスで初めて採用した。ハンドリングを損なわずにダウンフォースを生むよう設計されたカーボン製で、風洞で開発された空力パッケージの一部となる。

サスペンションは、レースでライダーごとのセッティングに対応しやすいよう、機械式で調整するオーリンズ製を採用。リアのTTXショックとフロントのNIXフォークは、伸び側・圧側の減衰力とスプリングのプリロードをすべて調整できる。

RS 660 Phillip Island Tribute:通算300勝の地をたたえる限定モデル

アプリリア RS 660 Phillip Island Tribute

RS 660の限定モデルで、オーストラリアのフィリップアイランド・サーキットにちなんだもの。アプリリアは同サーキットで各クラス合わせてグランプリ10勝を挙げているほか、RSV4でスーパーバイク世界選手権でも勝利している。2025年にはラウル・フェルナンデスがRS-GPでMotoGPクラスを制し、アプリリアの世界選手権通算300勝目となった。

専用カラーリングは白をベースに、サイドとテール部分に緑、ホイールリムに赤を配し、サーキットのロゴの色を再現した。サイドパネルにはコースレイアウトをかたどったサーキットのロゴと「Phillip Island Circuit」の文字、チェッカーフラッグを描いている。燃料タンクには同サーキットでの勝利数を示すバッジ、ステアリングヘッドのプレートにはシリアルナンバーが入る。タンデムシートカバーも標準で付属する。

2027年型ファクトリーシリーズ:電子制御をモチーフにした新グラフィック

RSV4、Tuono V4、RS 660、Tuono 660の各ファクトリー仕様が、2027年型で新しいグラフィックとなる。2026年型は空力の流れをテーマにしていたが、2027年型は電子制御がテーマ。アプリリア・デザインセンターが手がけた「aPRC Backbone」は、車両の電子制御システムでデータを伝える回路網をモチーフにしたもので、つやのある黒地に、コントロールユニットから車体全体に送られる電気信号を表す赤い点と線を配している。

タンク前方にはコントロールユニットを模したパネルを設け、赤い「a」ロゴを配置。透明な部分には「Aprilia」の文字を2進数のASCIIコードで記している。

SXR 125:カラーTFTを標準装備した街乗りスクーター

アプリリア SXR 125

アプリリアのスクーターの入門モデル。LEDヘッドライトと、スマートフォンと接続できる新しいカラーTFTディスプレイを標準装備し、ハンドルスイッチも新しくなった。スチールフレームに新しい14インチホイールと前後連動ブレーキ(CBS)を組み合わせる。シート下には照明付きの20リットルの収納スペースがあり、リアキャリアとレッグシールド内側のフックも備える。アクセサリーとして、システムヘルメットが入る32リットルのトップケース、大型のスクリーン、フロアマット、サイドスタンドを用意する。

SR GT 125/200:シート下にフルフェイスヘルメットが入るように

ロングストロークのサスペンションと高い最低地上高を持つ「アーバンアドベンチャー」スクーターのSR GTが、リスタイルを受けた。シート下にフルフェイスヘルメットが収まるようになり、表示項目が増えて見やすくなった5インチのカラーTFTディスプレイを採用。アクセサリーの「Aprilia MIA」モジュールを使えば、スマートフォンと接続してナビの矢印表示ができる。USB-Cポートも標準装備となった。

最高出力と最大トルクは、125が11kW(9,000rpm)・12Nm(6,750rpm)、200が13kW(8,650rpm)・16.5Nm(7,000rpm)。125は最終減速比の見直しで最高速度が向上している。

これらのモデルは、11月5日から8日までフィエラ・ミラノ・ロー(Fiera Milano Rho)で開かれるEICMA2026のアプリリアブース(9番ホール、E76)で展示される。