ホルへ・ロレンソ
「ソフトリアタイヤを使用するという決断は素晴らしい決断でした。ただ最初の10周はタイヤをオーバーヒートさせないようにコントロールする必要がありました。トラックも暑かったですし、タイヤのある部分が非常にソフトであったりしたんです。それに昨日の時点ではマルクとドヴィに対して、0.2秒ほど失っていたセクター3の改善も大きかったですね。午後にビデオを見て自分のボディポジションなどをどうすれば良いのかを研究したんです。これが非常に大きな効果を発揮して、レースの中ではどんどんこのセクターのタイムが上がっていき、昨年はタイムを失っていたこの区間でマルクに追いつく事が出来ました。」
「タイヤのマネジメントに関してはマルクが序盤にハードリアでプッシュしていたので、ほとんどセーブ出来ず、セーブ出来たのは3%、5%といった程度でした。しかしこれでタイヤのライフを伸ばし、マルクがブレーキング、そして特に加速でパフォーマンスが落ちてきた時に追いつく事が出来ました。ですから、1.2秒の差から0秒にまで詰めることが出来たんです。問題は彼を抜いた後に、マルクは必ず後ろについてくるということで、彼を抜いた後に最後までバトルになるだろうと思っていました。最終コーナーまでのバトルになりましたね。」
マルク・マルケス
「今日はタイヤを選ぶのは難しかったです。ミディアムとハードで迷っていたんです。でも今回はその中でも自分にとって安全な選択をしたんです。ハードは後半に良い形になるのはわかっていましたし、序盤からプッシュする戦略でした。出来る限り小さい集団を作って最後に1台のDucatiと戦う形にしたかったんです。リズムも良かったですし、ハードでプッシュすれば、付いてくる彼らもタイヤを使わなければついてこれませんから。ただ、今回ホルヘは本当にタイヤマネジメントが上手かったですね。勝利にふさわしいでしょう。最も重要なのは59ポイントまで2位との差を広げ、Ducatiとは71、72ポイント差がついているということです。」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「序盤はマルクが飛ばしていて、同じタイムで走行は出来たんですが、やはり最終的にはタイヤチョイスだったのかもしれません。それにホルヘを抜くことも出来ませんでした。彼を抜こうとして抜けず、その中でリアタイヤを使いすぎてしまったんでしょう。彼を追っていた時点では最速だったんですが、彼を抜くことがどうしても出来なかったんです。それが大きかったですし、そのせいで残り10周でスローダウンせざるを得ませんでした。確かにミスもありましたけど、その時点でリアタイヤの右側が終わってしまっていたんです。もっとポイントを獲得出来るチャンスがあったのに非常に残念です。ただ今回はドライの練習走行は2回だけでしたから。こういうこともあります。」
「正しい選択をするのは難しいです。ミディアムを履いて素晴らしい予選走行が出来ました。それに今日は暑くなりましたから、良い選択だと思ったんです。ただ自分はタイヤのせいにするライダーではありません。今回の結果はタイヤの選択だったのか、ホルヘを抜こうと無理した事が原因だったのかはわかりませんから。」
(Photo courtesy of michelin)