アラゴンGP初日、ベンスナイダーは快調なスタート ビェシェキルスキも着実に順応性を発揮
第11戦アラゴンGPが、スペイン内陸のモーターランドアラゴンでスタートしました。金曜の初日は、午前にフリープラクティス(FP)1回目、午後にFP2を各40分間行い、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーとピオトル・ビェシェキルスキはそれぞれ16番手と29番手、とまずまずの走り出しになりました。
晩秋のモーターランドアラゴンは快晴に恵まれました。しかし、内陸部という地理的な特性もあって、午前中はとくに冷え込みが激しかったため、午前のFP1はやや時間を遅らせてセッションがスタートしました。それでも気温は12°C、路面は15°C、という冷えたコンディションでした。午後は気温が16°C、路面は22°Cへと上昇し、この温度条件改善がラップタイムにも反映されました。
ベンスナイダーは、午前は21番手というポジションでしたが、午後は16番手に浮上。ラップタイムも午前から午後にかけて更新し、自己ベストタイムは1分53秒801を記録しました。ビェシェキルスキも、午前から午後でラップタイムを1秒近く更新しました。トップタイムとの差でも、午前の差と午後の差を比べると、約0.5秒ほど前とのギャップを詰めることに成功しています。今日の自己ベストタイムは1分56秒022で、順位は午前、午後ともに29番手。最下位から脱出する成長を見せています。
ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)
コメント(FP1-21番手 FP2-16番手 総合16番手)
「初日の走行はまずまずだった。午前のFP1から、いい調子で走りはじめることができたよ。マシンの調整面では、今日はハンドルバーの位置を少し前に出してみたんだけど、これはあまりうまく行かなかった。問題はわかっているので、午後はそこを戻して別の方向に振ると、即座にいい感触を得ることができた。一度ピットへ戻って、フロント周りをさらにもう少し変えてみると、さらにフィーリングがよくなった。今日はセッションの最後に新品タイヤへ交換せず、ロングランに取り組んでいたんだけど、最後の周回で自己ベストタイムを記録できた。これは決勝レースに向けて、とても意味のある手応えだと思うよ。明日は、新品タイヤを装着すればさらにラップタイムを更新できる自信がある。午前のFP3で14番手以内の順位につけて、午後の予選でQ2へ進出できるようにがんばるよ」
ピオトル・ビェシェキルスキ選手(ゼッケン74)
コメント(FP1-29番手 FP2-29 総合29番手)
「前回のレースウィークに傷めた肩がまだ完全には治ったわけではないので、その肩ならしのために、今日の走行では午前も午後も数周走って体を馴染ませる必要がありました。走るたびに、どんどんいい感じになっていきました。午後のFP2では、セッション中盤にフロントをぼく好みのハードコンパウンドタイヤに交換したのですが、それもあってタイムをかなり更新することができました。バイクはとてもよく走ってくれたので、バイクとコースに自分のライディングを合わせていく取り組みに集中できました。2コーナーは路面温度が低くて風もあり、実際にここで多くの選手が転んでいるので注意するように、とチームから言われていました。にもかかわらず僕もその犠牲になってしまい、軽い転倒を喫したので、チームには申し訳ないことをしました。全体的なフィーリングはいいので、明日はもっとがんばります」
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)