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マッシモ・メレガッリ「M1のトップスピードと冷却性能の改善が必要」

マッシモ・メレガッリのコメントを読み解く限り、M1の課題は引き続きトップスピードと冷却性能の改善だとわかる。M1のレース戦略については、予選を改善して集団に埋もれずにレースをすることだと語っており、つまり集団に埋もれてしまうと排熱の問題で本来の性能を発揮出来ないということだ。

簡単にバイクの特性は変わらないだろうが、各バイクの性能差が小さく、激しいバトルが前提のMotoGPでドッグファイトが苦手となると、それを操る選手がフロントローを常に獲得するか、集団から抜け出す圧倒的なスピードを常に発揮しない限り、タイトル争いは難しいのではないか。
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ファクトリーとAスペックバイクのバランスを見つけたい

マッシモ・メレガッリ

昨年は3台のファクトリースペック、1台のAスペックバイクを走らせ、Aスペックバイクに乗るフランコ・モルビデッリが高い戦闘力を発揮しました。これもあって、ヤマハは2種類のバイクのバランスを見つけようと努力をしています。日本ではエンジニア達が、ファクトリースペックのバイクが劣っていて、Aスペックバイクが勝っている点を探しています。」

フランキーのバイクはすべてのレースで安定した成績を発揮していた2016年型のバイクにより近いんです。ですから、2021年のバイクに関しては、フランキーのバイクの方向性に近づけたものになるでしょう。ヤマハのバイクはリアグリップに課題がありますが、サーキットによっては特性に合わせることが難しいんです。」
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今年の目標はより安定してパフォーマンスを発揮するバイクにすること、どのトラックであっても柔軟性を持って高い性能を発揮するバイクにすることです。カタールテストには、ファクトリーライダーとカル・クラッチローを含むテストチームで挑みますが、ここでテストする新しいパーツを4名のライダー達が試すことになります。」

トップスピードと冷却性能の改善が課題


カタールテストでは新しいエアロボディを使用します。このフェアリングはトップスピードの改善、冷却性能の改善の2つがメインテーマとなっているものです。昨年はとにかくバイクの排熱に苦戦しましたからね。日本でもこの問題に特にフォーカスして開発しています。」

「そしてシャーシ、スイングアームについて作業を行っていますが、これが前述したハンドリングの部分ですね。また、今年はエンジンの改良が出来ませんから、エキゾーストについても作業を行っており、これによってエンジンパフォーマンスの改善を図っていきます。

「昨年バレンシアで、フランキーは過走行のエンジンでかなり良い加速を見せていました。そしてこの加速に関してさらに改善出来ると考えているんです。最終的なトップスピードを得るために、加速を改善することが役立つはずです。」
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M1のパフォーマンスを発揮するには予選上位が絶対条件


M1のパフォーマンスをしっかりと発揮するには、予選で上位に進出してレースをリードしなければいけません。後方からのスタートで他車を追う形のレースになってしまうと、M1のパフォーマンスを十分に発揮出来ないんです。」

「ですからマーべリック・ビニャーレスに関してはレース前半のペース改善が絶対に必要です。そして今年に関しては、レース前半にペースを発揮出来るパワー特性になっているはずです。」

「昨年はファクトリースペックのバイクに乗るライダー達が、ブレーキング、そしてブレーキをリリースした時の挙動として、バイクの旋回性が弱く、バイクが曲がりにくいという指摘をしていました。おそらくこの特性は昨年のセパン、カタールテストの時点で出ていたんです。今年のセパンでその特性が改善されていれば、他のサーキットでもこの問題は改善されるでしょう。」

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of yamaha-racing)

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