ヤマハのマッシモ・メレガッリは今年のヤマハM1の開発に関しては、更に安定してスピードを発揮出来るようになることを目指していたと語る。今のところ安定してスピードを発揮しているのはファビオ・クアルタラロのみだが、今期限りでヤマハを去ることが決まっているマーべリック・ビニャーレスについても、彼のために努力を続けてきたと語る。
ファビオ・クアルタラロは自身でも予選走行は自分自身の楽しみでもあると語っており、レースウィークエンドの中での様々な状況を楽しみながら走っている印象は確かに強い。[adchord]
安定してスピードを発揮出来るパッケージを開発したい
マッシモ・メレガッリ
「2021年はさらに安定してスピードを発揮出来るパッケージを開発したいと思っていました。アッセンでのレースが証明していたように、この部分に関してしっかりと目標を達成出来たと思います。」
「トップスピードが重要なサーキット、そしてアッセンのようにコーナリングが重要になるサーキットのいずれでも優勝出来ていますからね。」
「スターティングデバイスの開発も進みましたし、全体的に満足いく前半戦でした。ファビオも腕上がりなどの問題がなければ、もっと優勝していたはずですからね。」
「ファビオ・クアルタラロは開幕戦で少し苦戦しましたが、2戦目から優勝を重ねる流れに乗れたと思います。ポルティマオでもその流れが続き、ヘレスでも惜しいところでしたが、腕上がりで優勝を逃しています。ムジェロでも優勝していますし、ウェットレースにおいても表彰台を獲得しています。」
「ファビオは集中しており献身的に努力を続けています。しかし何よりも感心するのが、彼は献身的に努力しつつも、全ての状況を楽しんでいるということです。」
「マーべリックは開幕戦で素晴らしい形で優勝しました。しかしヨーロッパでのレースが始まると苦戦が始まり、特に旋回性の部分で苦戦が続きました。ポルトガル、ヘレス、ル・マンなどでもその流れは変わらずでした。」
「ヤマハは彼に戦闘力が高いパッケージを提供する努力を惜しんでいません。バルセロナからは、彼のバイクのセットアップに関しては新しい形での作業も開始しており、少しでも彼が快適にバイクを操縦出来るように努めてきました。」
「望んでいたことを達成出来たと言えませんが、バルセロナテストではバイクの旋回性は向上しつつありました。リアグリップに関わらず旋回性を発揮出来ることがわかりましたし、最後の2戦ではクルーチーフを変えてレースに臨みました。まだこれから上を目指せると思いますね。」
(Source: yamaha-racing)
(Photo courtesy of michelin)