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MotoGP2021アンドレア・ドヴィツィオーゾ「ずっとヤマハのバイクでレースがしたかった」

MotoGP2021 アンドレア・ドヴィツィオーゾ「ずっとヤマハのファクトリーバイクでレースがしたかった」
今週末のサンマリノGPからMotoGPに復帰したアンドレア・ドヴィツィオーゾ。これからはヤマハのライダーとして参戦する。2012年以降から常々ヤマハで走りたいという思いを持ってはいたようが、状況的にそれが叶うことはなく、2020年末から1年間戦線を離れる判断をしたが、マーべリック・ビニャーレスがヤマハを離脱したことでそのチャンスが巡ってきた。

その思いはヤマハのバイクに乗れるチャンスが巡ってきたときノーとは言えなかったという言葉に現れている。来年1年間もRNF MotoGP Racingからの参戦が決まっているが、まずは今年のドヴィツィオーゾの走りを見守りたい。[adchord]

今回ドアが開かなければ引退していた

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

昨年の時点でいつMotoGPに戻れるかということは心配していませんでした。もしクレイジーなことが起きて、重要なドアが開けば、その可能性を考えようと思っていました。そしてそのドアが開いたわけです。この可能性がなければ完全に引退していたと思います。しかし、そのこと自体は心配していなくて、自宅で人生を楽しんでいました。」

「2020年は最悪な形でシーズンを終えましたから、自宅でソファーからMotoGPを見ることは苦痛ではありませんでした。そういう形でレースを終えると、その場に再びいたいと思いません。20年ぶりに違うことが出来る状況になって、別にやりたいことがあると気にならなかったですね。」

今回の話は急遽決まった事ですし、テストもありません。8年間同じバイクに乗っていますから、レースウィークをスタートするには良い形とは言えないでしょう。適合に時間はかかります。とは言え、2022年に備えて5戦、2回のテストが出来ることはラッキーだなと思っています。

ラモン・フォルカダと作業をすることになりますが、これは来年も同じ体勢のはずです。彼はヤマハのバイクに深い理解がありますから、チャンピオンシップの途中でバイクを乗り換えることを考えると、彼の支えがあることは大きいでしょう。」

バイクそのものより、バイクの乗り換えやポジションが心配

今年は2年落ちのヤマハですが、正直なところ戦闘力はわかりませんが、心配もありません。契約上で重要なのは来年ファクトリーバイクを使用出来ることですね。今年、最も重要なのはポジション面等でバイクにしっかり慣れて理解をすることです。全く異なる形でライディングすることになるでしょうしね。」

今の時点ではバイク自体よりもポジションを心配しています。ポジションがしっくりくればプッシュも出来るでしょう。2019年型は今年しか乗りませんし、プレシーズンテストではファクトリースペックのバイクを試すことが出来るわけですから。今まで乗っていたバイクとはスピードの違い、車体の大きさの違いなどがありますが、しっかりと時間をかけて理解していきたいですね。」

「アラゴンではカルと1時間話していますが、カルは2019年型と2021年型大きく違うということを話してくれました。これはどうやらヤマハライダーに共通した認識のようです。とは言え、現時点ではヤマハのバイクの変化はあまり気にしていません。それよりも自分の乗り換えによる変化のほうが大きいですし、適合するための時間もありますから。」

「幸運にも今の自分にそこまでスピードを期待している人はいないでしょうし、自分自身もプレッシャーは感じていません。自分はまだ手探りの状況でプッシュしていくようなライダーではありませんし、今はその必要はないでしょう。今は来年にしっかり備えていくための期間ですから。問題はポジションですね。自分は背が低いので、ハンドルバーやステップへの位置が遠いんですよ。トラックで走行しない限りはこうしたことはしっかり理解出来ませんから。」

ずっとヤマハのファクトリーバイクでレースがしたかった

アプリリアとテストが出来た事自体、両者にとって大きなプラスだったと思います。MotoGPバイクに自分は触れていることが出来ましたし、アプリリアには良い形でフィードバックも出来たと思います。しかし、自分はやりたいことが明確でしたし、それ自体はシーズン前半には可能性のないことでした。しかしその可能性が今開いたんです。ですから単純に嬉しいですね。」

今回ヤマハのバイクでMotoGPに参戦出来る可能性が開いた時、ノーとは言えませんでした。2012年にヤマハのサテライトチームで参戦して、その後はヤマハのファクトリーチームで走りたかったんです。結局これは実現しませんでしたけど、ずっとその思いが残っていました。
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8年後になって同じバイクに乗れるチャンスが訪れた時、”これが自分のバイクなんだ”と思ったわけです。そのバイクに対して、何かより強いだとか、速い、ベストだといったことではなく、このバイクでレースがしたいと思ったんです。もちろんリスクのほうが大きいとは思っていますが、自分はそもそも自分のためにレースをしていますし、レースに対する情熱を持っています。これから全く異なるバイクをライディングする中で、どんな発見があるのか楽しみですね。

ミシュランリアタイヤの変化は本当に大きい

MotoGPは昨年から大きな変化が起きていて、まず1つ目はミシュランのリアタイヤのケーシングが変化したことです。そして新たな世代の活躍でしょうね。来年から自分の世代のライダーはほぼ居なくなりますし、若いライダーはすぐに適合出来ているようです。新しいケーシングはバイクのストッピングが弱く、コーナリングスピードが高まっていると理解しています。これはMoto2や小排気量の選手権で見られる特徴ですが、こういう乗り方が求められているのかもしれません。

今年から新しく乗るバイクは、そういった部分が以前のバイクと異なりますから、自分もリアケーシングを理解するのに役立つかもしれません。昨年は最初のテストから最終戦まで、このタイヤに苦しみました。今年からバイクが変わることで、理解が進むのかもしれませんね。」

(Source: sepang racing team)

(Photo courtesy of sepang racing team, Michelin)

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