1から6の難易度指数で評価すると、難易度指数は4となり、シーズン最初のラウンドの中では非常に高い評価となる。MotoGPライダーがテスト走行を行った11月中旬は、アスファルトの温度が16℃から20℃と、この時期の気温よりかなり低かった。トラックは勾配が変化するため、扱いやすくバランスが取れており、ブレーキング時の安定性の高いバイクが求められる。
MotoEもブレンボ製コンポーネントを使用
ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトは、FIM MotoEワールドカップの最初のステージでもあり、エネルジカが製造した18台のエゴ・コルサがグリッドに並ぶ。これらのバイクには、直径336mm、厚さ7.1mmのT-Driveスチールディスクを含むブレンボ製ブレーキシステムが搭載されている。
チタン製、4種類の直径のピストンを持つモノブロックフロントキャリパー、Z04パッド、19 mm径、ストローク18 mmのラジアルマスターシリンダーも当然ブレンボ製だ。これらのパーツはMotoGPよりもスーパーバイク世界選手権に似た装備と言える。
サーキット走行を楽しむ人に向けたブレンボ・アップグレード レーシング
スーパーバイクレースに関わる人ならば、パワーとトルクの向上を求める前に、ブレーキシステムの向上が重要であることを知っている。最高の性能を持つシステムでさえ、ブレンボ・アップグレード・レーシングの製品群を使用することで大幅な改良の余地があるのだ。[adchord]
サーキットでは重量が重くなるとラップタイムが上がる。そのため、PISTA BASSAブレーキディスクのような、制動バンドの高さを抑えたディスクを好む愛好家が増えている。このシステムの結果、このブレーキディスクは従来のものよりも軽量になっている。
ターン3は例外
MotoGPライダーは、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトのターン3を除くすべてのコーナーでブレーキングを行う。しかし、ターン4、7、10、12でブレーキをかける時間はいずれも2秒以下だ。全長4.5kmに満たないサーキットとしては記録的なことと言えるだろう。[adchord]
スタートラインからチェッカーフラッグまで、ライダーがブレンボのブレーキレバーにかける力をすべて合計すると11トン強となり、これはミサノ、バレンシアに次いでシーズン3番目の高荷重となる。各ラップでの総荷重は43.5kgで、ヘレスではわずか3つのターンで荷重は5kgを超える。
5.4秒間で230km/h以上を減速
ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトにある12のブレーキングセクションのうち、2つはブレーキへの負担が大きく、5つは中程度の難易度、残りの5つはブレーキシステムへの負担が軽いとされている。
0.6kmの直線区間では時速300kmを超え、制動時間は5.4秒間、減速Gは1.5Gとなる。ブレーキレバーに掛かる荷重は最大5.9kg、制動距離は238mで時速68kmでコーナーに進入する。
(Photo courtesy of Brembo)
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