優勝出来るポテンシャルはある
フランチェスコ・バニャイアは、ヨーロッパラウンドの開幕を前に「このトラックはDucatiに合っている」と語りつつも、2ヶ月前の災害を念頭にコンディション確認の重要性を強調。昨年のマルク・マルケスとの激闘を振り返りながら、今季さらに戦闘力を増したマルクに対し、冷静に状況を見極めていく姿勢を見せた。
フランチェスコ・バニャイア
「ヨーロッパラウンドがスタートするのは嬉しいですね。このトラックはDucatiにも合っていますが、2ヶ月前はここで災害もありましたし、コンディションを確認しつつ進めていきます。過去3戦は異なっていましたが、昨年は特にマルクとのバトルが強烈でした。今シーズンはさらにマルクの戦闘力が上がっておりフィーリングもいいでしょうから、状況を理解しつつ進めていきます。」
「自分も優勝出来るポテンシャルはあると思いますが、現時点ではバイクから完璧なフィーリングを得ることに苦戦しています。マルクは現在非常に良いフィーリングを得ているようですが、自分のレベルに関しては彼と戦う上で十分なレベルにはあると思っています。」
「マルクの状況であれば2位、3位でも問題なく完走出来るでしょう。ただ、普通は優勝を狙うものです。自分がもし優勝出来るとしたら、スタートを改善することが重要です。開幕戦から状況は良くなっていますから、引き続き改善を続けていきます。」
「2020年頃にDucatiはヘレスが得意になってきたと思います。自分のケースではエンジンブレーキの調整を行ったことで大きく改善しました。セッティングをドヴィツィオーゾが使用していたものと真逆の方向に振ってみたんです。それで表彰台を狙えるようになりました。バイク自体は同じだったんですが、セッティングやライダーの乗り方次第でこういったトレンドは変わると思っています。」
「他のメーカーがどうかわかりませんが、Ducatiはライダーごとに少しずつ異なる仕様のバイクを使うことが出来ます。月曜のテストでは新しいアイテムもありますし、重要なテストになるでしょう。ル・マンではどうなっているかわかりませんが、自分はあまりバイクを大きく変えることは好みません。」