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チェコGP マルク・マルケスが最速タイム、 ホルヘ・マルティンは復帰戦でQ2進出

2025年チェコGP初日の金曜日、ブルノのウェットコンディションを制したのはチャンピオンシップリーダー、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)だった。激しい雨の中行われた午後のプラクティスで、マルク・マルケスは2分03秒935のトップタイムを記録。2番手のヨハン・ザルコ(CASTROL Honda LCR)に0.469秒差をつけてセッションを終えた。3番手にはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が食い込んだ。

注目はこのトップ3にとどまらない。現王者のホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)が復帰戦でいきなり5番手タイムを記録し、存在感を見せつけた。一方、アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)は転倒からの挽回でQ2進出を決めるというドラマを演じた。そして、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は無念のQ1行きとなった。

豪雨がMotoGPセッションにも影響

Moto2のプラクティス終盤に激しい雨が降り出し、その影響でMotoGPの走行開始が遅延。セッション開始時にはブルノのサーキット全体が水浸しの状態だったが、安全が確認されると走行は開始され、ライダーたちはトップ10入りを目指してコースインした。

セッション残り48分、マルティンがP1に立ったが、直後にチームメイトのマルコ・ベッツェッキがタイムを更新。マルティンの復調ぶりを印象付ける場面となった。徐々に路面コンディションが改善される中でタイムも更新され、マルク・マルケスが残り36分で2分04秒421を叩き出し、暫定トップに浮上。

乾きつつある路面、それでもタイムは伸びず

残り20分を切ると、マルケスに最も接近したのはザルコ。0.4秒差で続き、クアルタラロ、マルティン、ベッツェッキが暫定トップ5を形成。しかし、アレックス・マルケスとバニャイアは依然トップ10圏外にいた。

ターン10(ケビン・シュワンツ・コーナー)などでは乾いたラインが現れたが、コースの多くは依然としてウエット。ユーズドタイヤでの走行を強いられ、タイム更新は難航した。

アレックス・マルケス、転倒からQ2進出への逆転劇

セッション終盤、アレックス・マルケスがターン7で転倒。復帰までの時間が限られる中、P11に沈んでいた#73は残り6分でガレージに戻り、再びコースに飛び出した。

最後の1周にすべてをかけたアレックス・マルケスは、3セクター通過時点で兄マルクのタイムに0.7秒差。そしてチェッカーフラッグとともに記録した2分04秒993が9番手となり、Q2進出を決定づけた。見事な巻き返しだった。

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