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チェコGP 優勝マルク・マルケス「2019年に匹敵するシーズン前半 になっている」MotoGP2025

シーズン前半の充実ぶりを振り返るマルケス

マルク・マルケスは今季前半を振り返り、キャリアでも2019年に匹敵する充実のパフォーマンスを見せていると語った。グレシーニ移籍から再び競争力を取り戻し、フィジカルとメンタルのバランスを意識した新たなライディングスタイルで安定感を発揮。特に近年の怪我や苦難を経て、タイムを狙いすぎずレースをコントロールする冷静さを手にしたことが、現在の好調を支えているという。焦ることなく、しかし確実にタイトル獲得への道を歩む覚悟を語った。

冷静さと自制心で安定したレース展開を実現

「調子が非常にいいので来週もレースをしたいくらいですが、休養も重要です。シーズン前半は最高でしたし、自分にとってキャリアの中でも2019年と匹敵する程の良いシーズン前半です。チーム、バイクも最高の形で機能しています。調子が良すぎるので毎周アタックをしないように自分を抑えているくらいです。こうしてコントロールすることでコンスタントさの維持に役立っています。」

オーバーテイクへの対応と戦略的な展開

「今日のプランはレースを序盤からリードしてマネージしていくものでした。しかしマルコがオーバーテイクしてきて、彼のブレーキングは見事でしたし、コーナリングスピードも高かったので、タイヤが摩耗してくる瞬間を待ってアタックしました。自分にとっては後半のほうが快適に感じるものですし、後続との差は25ポイント獲得のためには十分でした。」

苦難を乗り越えた復活の歩み

「昨年がキャリアの転換において重要な時期でした。グレシーニで走ったことで再び戦闘力を徐々に取り戻すことが出来ました。過去5年は確かにキャリアにおいてタイトル獲得のチャンスを失ったと言えるでしょう。ただ、自分の個人的な人生においては成長が出来たと思います、ここまでタフな時期はありませんでしたが、自分自身の性格も変化がありました。」

ライディングスタイルの変化と新たなアプローチ

「怪我の後に大きくライディングを変えています。今は多くの周回においてプッシュを続けることが不可能です。これによって今までと異なる方法でのライディングが必要になっています。バイクと戦っているとタイムが遅くなっていくことがありますが、今はスムーズに良いタイムで走行出来ていてフィジカル面でも楽です。もちろんまだバイクの改善は可能ですが、完璧なバイクはありませんからね。」

精神的成長と集中力の向上

「オースティンでの転倒の理由は集中力の欠如でした。ただしそこから改善して、今はより高い集中力を持つことが出来ています。通常はこういったことはあまりないですが、大きなギャップがあると同じ集中力を維持することが出来ないことがあります。今日は適度にプッシュしていましたが、これはバイクの限界ではなく自分自身のメンタル面での集中の意味もありました。」

タイトル獲得への明確な意志

「自分にとって優先事項はタイトルを獲得することのみです。残りのレースにおいても同じ形でレースに挑んでいきます。正直記録に関しては興味を持っておらず、ただ再びタイトルを獲得することだけに集中しています。」

記録ではなく勝利を重視する姿勢

「シーズン序盤は優勝が目標でしたが、これからはチャンピオンシップ優勝が目標となります。記録は誰かが別の記録を抜こうとしているから話題になるのであって、Ducatiライダーとしての5連勝も今後はさらに難しいでしょう。これはスプリントと決勝が2つあることも原因です。いずれにしても日曜に優勝を続けていきたいですね。」

過去の教訓を活かした慎重なレース運び

「ポイントリードが大きいですが、すぐにタイトル獲得をしようと焦りたいありません。2014年は連勝を重ねていてミサノ、アラゴンで転倒がありました。すべてに気を配っていきますし、集中してストレスを感じないようにしていきます。もちろん毎週末37ポイントを獲得しょうとしていきますが、不可能な時もありますから。」

安定したセットアップとチームの強み

「今日のセットアップはザクセンリンク、アッセン、ムジェロ等と同じセットアップでした。Ducati内部には多くのデータがありますし、いろんな状況で良い作業が可能です。今日に関してもバイクは完璧に機能していましたね。もちろんDucatiが表彰台を独占したほうが喜びがあります。多くのDucatiが上位にいればバイクが機能しているということですしね。」

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