終盤の強さを活かしたベッツェッキ、冷静なタイヤマネジメントで上位争い
アッセンGPでマルコ・ベッツェッキは、自身の強みであるレース終盤の安定感を活かし、序盤から積極的に攻めながらも、後半に向けてタイヤを温存する冷静な走りを貫いた。ミディアムタイヤのテスト不足という不安を抱えながらも、1位走行時にはフロントタイヤに風を当てることを意識しつつペースを維持。マルク・マルケスに抜かれた後も冷静さを失わず、終盤にはペドロ・アコスタの追撃を巧みにしのぎ切った。Ducatiの進化にも言及し、特に加速とトラクション面での優位性を感じたと語った。
ミディアムタイヤへの不安と序盤の戦略
「週末の内容は満足ですし素晴らしいスタートが出来ました。今日のレースでは1位で走行出来たら常にその位置で走り、フロントタイヤにフレッシュエアーを当てて走ろうと思っていました。このトラックはかなりタイヤにタフでしたからね。序盤は特にプッシュしていました。ミディアムタイヤは今朝しか試していませんでしたね。」
マルクとの駆け引きと終盤の粘り
「マルクのほうがペースが良いことはわかっていたので、彼に抜かれた後も落ち着いていました。徐々に彼とのギャップが広がっていきましたが、それによって焦らずタイヤにストレスを与えないように走行していました。終盤は残り3周、4周はペドロから逃げ切るのに十分でしたね。」
バイクの特徴とレース後半での強さ
「シーズン序盤からバイクはレース後半に強みがありましたが、それ以外のタイムアタックやレース序盤等で苦戦していました。以前のアプリリアがどうかはわかりませんが、このバイクの乗った瞬間からレース終盤に強みがあることはわかりました。」
マルケスとDucatiの進化に言及
「マルクの後ろを走行した時は彼のバイクはあらゆる個所でスピードがありました。スムーズに走行出来ていますし、立ち上がりは強烈な加速をしています。Ducatiとチームは素晴らしい作業をしていると思いますし、特にトラクションがかかるエリアでは圧倒的ですね。」