ブレーキングに苦しむバニャイア、かつての強みを取り戻すための模索
ドライコンディションでの走行機会を逃したことが影響し、マシンのマッピング作業が不十分だったバニャイア。それでもリアのトラクションが改善され、トラクションコントロールを抑えたことで一定の快適さを取り戻した。一方で、かつての武器であったブレーキングが決まらず、ライディングスタイルを活かしきれない現状に苦しむ。自らの強みを取り戻すべく、あらゆる角度から改善に取り組む中で、バニャイアは今季の戦い方を見直す決断を下し、まずはアレックス・マルケスをターゲットに再スタートを誓った。
トラクション向上とマッピング不足の影響
「レースが進む中でリアのトラクションの扱いが良くなっていき、トラクションコントロールを下げた段階で快適さが増しました。ドライコンディションでFP2を走れなかったため、マッピングに関しては十分な作業ができていませんでしたが、トラクションコントロールを減らすことでその部分は改善されました。一方で、フロントの感触がブレーキングに支障をきたしており、自分のブレーキングスタイルが活かせない状況です。自分はもともとブレーキングで抜かれにくいライダーでしたが、今は逆の立場になっています。改善のためにさまざまな方向から取り組んでいます。現実的に考えれば、今の状況でマルクと戦うのは難しいです。シーズンの戦い方は変えざるを得ませんし、まずはリセットしてアレックス(マルケス)を目標にベストを尽くします。」