マレーシアGP アレックス・マルケスが0.070秒差でマルク・マルケスからセパンのポールを奪取

アレックス・マルケス(Bk8グレシーニ・レーシングMotoGP)が1分56秒493の好タイムを叩き出し、マレーシアGPのポールポジションを獲得した。ワールドチャンピオンシップ首位のマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)との差はわずか0.070秒。さらに0.014秒差でペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が3番手に続いた。

一方、アプリリア・レーシングにとっては厳しい土曜日の午前となった。ホルヘ・マルティンが週末の残りセッションへの出場を取りやめたことが最大のニュースであり、チャンピオンシップを追うマルコ・ベッツェッキはセパン・インターナショナル・サーキットで5番グリッドにとどまった。

Q1:マルティン欠場、ザルコとバニャイアがQ2へ進出

予選が始まる前に飛び込んできたのが、マルティンの出場取りやめの報だった。フィリップ・アイランドのスプリントで手首を骨折してから1週間、2024年世界チャンピオンは驚異的な根性と決意、そして勇気を見せてマレーシアでの走行に挑んだが、最終的に痛みに耐えきれず週末の残りセッションへの出場を断念した。コースに出ただけでも並外れた努力であったが、不快感はあまりにも大きかった。

コース上では、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)とフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がQ1の終盤に向けてトップ2の通過圏内につけていた。ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)がバニャイアをわずか0.071秒差まで追い詰めたが、ザルコとバニャイアはセパンのポール争いへの切符を手にした。

Q2:上位5台を0.175秒が覆う接戦、アレックス・マルケスが終盤に逆転

Q2の口火を切ったのはアレックス・マルケスで、昨年のマレーシアGP優勝者とマルク・マルケスが揃って1分56秒台を記録した。アレックスの最初のアタックは1分56秒697で、マルク・マルケスのタイムを0.267秒上回った。

アコスタとエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)の2台のKTMが早々に3番手・4番手につけ、この週末アプリリアとして唯一コースに出ているマルコ・ベッツェッキが暫定5番グリッドに位置した。

バニャイアは最初のアタックで6番手に上がったが、ターン1でミスを犯してスクリーンを叩き割るほど悔しがった。一方、アプリリア勢はベッツェッキ、続いて小椋 藍(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)がポール圏内のタイムを次々と更新した。

しかし、それも長くは続かなかった。マルク・マルケスは各セクターで最速タイムをマークし、ターン14でわずかに乱れながらも、アプリリアの2人を抑えてトップに立った。そのすぐ後方にはアコスタが2番手に浮上した。

だが、アレックス・マルケスはまだ終わっていなかった。終盤のアタックで弟が兄を0.070秒差で上回り、マレーシアGPのポールポジションを奪取した。これはアレックスにとって2025年カタルーニャGP以来となる土曜日午前のポールポジション獲得となった。

マレーシアGP予選グリッド

フロントローはアレックス・マルケスがマルク・マルケスを従える形となり、アコスタがポールから0.084秒差でフロントロー外側に並んだ。

セカンドローは小椋 藍が4番手、ベッツェッキが5番手。チームメートのマルティンが欠場するなかで、ベッツェッキはマルク・マルケスとの50ポイント差をどこまで縮められるか。

セカンドローの6番手はファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)、サードローの先頭7番手はバスティアニーニ。8番手にザルコ、9番手にフランコ・モルビデッリ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)が続く。バニャイアはQ1を経由したため10番手スタートを余儀なくされた。復帰したジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)は2025年に最後の表彰台を獲得したこのサーキットで11番グリッドから発進し、マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)は肩の痛みをこらえながら12番グリッドから臨む。

ティソ・スプリントに向けて

マルティン欠場のなか、ドゥカティとマルク・マルケスにとってはチャンスが広がる一方、ベッツェッキとアプリリアは大量ポイントを狙う。