サイトアイコン 気になるバイクニュース

★MotoGP、Moto2、Moto3各クラスのスポーティング、テクニカルレギュレーションが変更

2019年シーズンに向けて各クラスのレギュレーションがいろいろと変更されています。バレンシアGPでのMotoGPクラスでは、誰が再スタート可能なのか?といった内容でいろいろ意見があったこと、マレーシアGPでアレックス・リンスのGSX-RRが炎上した事などを受けた変更が行われています。

スポーティングレギュレーション

レースクラシフィケーション
今まではレース完走とみなされるには、ゴールライン上でライダーはバイクと何らかの形でコンタクトがあること(※バイクを押している、体が触れているなど)が必要だったが、転倒によってバイクとライダーが別々にゴールラインを通過するような状況があった。今後のルールではライダー、バイクが別々にゴールラインを通過したとしても、いずれか先にゴールラインを通過したほうのタイムが完走タイムとして扱われる。

代役ライダー
Moto3、Moto2チームは、FIM CEVなど他のクラスに参戦するライダーを代役として使用することがあります。将来的にこうしたライダーは同じサーキットで14日以内に開催される別の選手権へのエントリー制限、トラック活動が許可され、ライダーの参戦するGPクラスのテスト日数へのカウントはされない。

一次中断されたレースで再スタート可能なライダー
一時中断されたレースにおいて、どのライダーがリスタート可能なのかということに関して明確な判断がされるようになる。ライダーはマーシャルからリスタートのための手助け、トラック上でのマシンの移動、トラックサイド、サービスロードでの移動の際に手伝ってもらうことが可能。

レギュレーション上でこういった内容をカバーするため、active、actively competingという2つのステータスが、トラックでライディング中のライダー、バイクのリペアをしようとしているライダー、バイクをリスタートさせようとしているライダー、トラックに戻ろうとしているライダー、ピットレーンに戻ろうとしているライダーというライダーを示す。なお、FIM MotoGPスチュワードのみが、どのライダーが競技に参加しているライダーとして扱うかに関して判断を下すことが可能で、これに関しての異議は認められない。

イエローフラッグ中の追い抜き
イエローフラッグ中の追い抜き、その他の反則に関してはペナルティーが課される。この情報はダッシュボードディスプレイに表示され、スタート・フィニッシュライン上で最高3周まで表示される。(今までは5周)

マシンのスタート
安全上の理由からピットボックス内でのマシンのエンジンスタートはいかなる場合も禁止とする。エンジンはピットレーンで始動させることとする。

サーキットラップレコード、レースラップレコードに正式名称
“All Time Lap Record” – 全てのGPセッション内で史上最も速いラップタイムの名称
“Best Race Lap” – レース中に記録された最速ラップタイムの名称

MotoGPクラスのコンセッションポイント
十分なコンセッションポイントを獲得した場合、そのメーカーはコンセッションを失う。その場合、テストライダーのいかなるGPサーキットでもテストが可能という権利は消失する。これはコンセッションを失った来シーズンに適用され、メーカーはテストを行う予定の現行サーキット3つを宣言しなければならない。

稀にしかコンセッションポイントを獲得出来ないメーカーが数年後にコンセッションを失わないように、コンセッションポイントは獲得から2年で時効となることが決定された。

グリッド上での発電機の使用
現在レギュレーションでは最大出力2kwのハンドキャリー型の発電機の使用を規制している。しかし現在、発電機はサービスカートにツールボックス、スペアホイール、その他の装備と共に格納されている。現行のルールはキャンセルされるが、テクニカルディレクターが、こうした発電機、サービスカート一体のツールの使用の可否を判断する。

テクニカルレギュレーション

Moto2クラス
エンジンサプライヤーがホンダからトライアンフに変更となった事を受けて、このクラスのレギュレーションが変更となった。詳細は数日以内に発表となる。

タイヤアロケーション
セーフティーコミッショとの話し合いの結果、タイヤアロケーションは次のように変更となる。
・MotoGPクラス
レインタイヤのスタンダードアロケーションは11本から13本となる。これはフロント6本、リア7本となる。

・Moto3、Moto2クラス
これらのクラスではレインタイヤの本数制限はない。しかしオフィシャルサプライヤーは各ライダーに最低4本のタイヤを準備する必要がある。

懲罰的レギュレーション

異議が認められないペナルティー
懲戒コードは異議が認められないくつかのペナルティーを含んでいる。こうしたペナルティーはレースの中で与えられることが多いが、FIMスチュワードは他のペナルティーに変わってタイムペナルティーを課すことがある。これらはポジションの変更、ライドスルーなどがあるが、レースの残り時間が短い場合などは遵守が出来ない。そのためタイムペナルティーが異議が認められないペナルティーに変わって課された場合、タイムペナルティー自体への異議も認められない。

(Photo courtesy of michelin)

This website uses cookies.

This website uses cookies.

モバイルバージョンを終了