序盤にマルケスとドヴィツィオーゾがブレーキング合戦をした事で一気に飛び出したファビオ・クアルタラロだったが、最後はストレートスピードの違いもありドヴィツィオーゾ、マルケスを逃した形だ。とは言え、後続との差を考えながらグリップを温存、ヤマハとして最高位で完走。来年はファクトリーバイクこそがふさわしいと言えるだろう。
ファビオ・クアルタラロ
「1周目は苦戦すると思っていたんですが、序盤の5周をリードするなんて経験は今までなかったんです。今日はソフトタイヤでタイヤのスピンを避けようとしました。ドヴィツィオーゾ、マルケスに抜かれた時についていこうと思っていましたが、あのままついていったら最後までタイヤが保たなかったでしょう。彼らのほうがペースがあったので、それについで3位は嬉しいです。」
「後ろからはバレンティーノ・ロッシが迫っていて、0.3秒ほどの差から、ペースをコントロールして2秒にまでリードを広げました。その後はタイヤをセーブしながら走行しました。ヤマハ1位であったことは嬉しいですね。今回は特にヤマハにとってタフとわかっていましたから、この結果は格別です。トップスピードは苦戦しており、その中でタイヤをいかにセーブするかを学習出来たレースでした。この先こういったレースがあるときは、この経験を活かすことが出来るでしょう。」
「ブルノ、ブルノテストで80周、今回は2週連続のレースですが、腕の状態は100%です。心配なく走れるのは良いものです。それに今回はヤマハのバイクが強い部分、ホンダ、Ducatiに対して劣っている部分も理解出来ました。彼らのペースが上がるとついていけませんでしたが、それぞれの異なるスタイルを理解出来たと思います。」
(Source: yamaha-racing)
(Photo courtesy of michelin)