オーバーテイクできない退屈なレースだった

マルク・マルケスは、もてぎでのレースで序盤に好調なスタートを切り、トップ2人を追う過程のターン1のミスでワイドになり、エネア・バスティアニーニに追いつかれたことで終盤はエネアとのギャップを守るレースとなった。スプリントのようにエネアに勝負する機会は与えずに3位を獲得している。

3位マルク・マルケス

「1周目は良い走行が出来ました。もちろんミラー、マルティンも素晴らしい1周目でしたね。3位になった時点でペッコとホルヘはかなり前にいたんです。アタックをしようと思っていましたが、ターン1でワイドになって、これで1周で1.5秒ロストしました。そこからはエネアを追いつかせないような意味でのレースになりました。」

「徐々にエネアに追いつかれていたんですが、なんとかコントロールすることが出来ましたね。今週末はソフトタイヤで素晴らしいタイムが出せることがわかりましたが、ミディアムリアでは少し苦戦しました。ただ、今までのレースではこれが逆でしたので理解をしていく必要があります。」

「自分にとってはブレーキングは悪夢です。ミサノから多くの問題を抱えています。ブレーキに多くの負荷がかかっているのかブレーキングは本当に厳しいですね。」

「退屈なレースだとパルクフェルメで話したのはオーバーテイクが発生しなかったからで、自分はオーバーテイクが好きなんです。ペッコは完璧な戦略でした。マルティンと自分が後方からのスタートでしたし、こういう作りのトラックだとライダーが前方にいると後方のライダーはブレーキングでのパフォーマンスが低下します。」

「そしてエアロダイナミクスの影響で立ち上がりでも差をつけることは出来ません。ですから前のライダーをオーバーテイクすることが出来ません。0.4秒ほど速いならまだしも、0.1秒上回る程度のスピードではここではオーバーテイクは出来ませんから。」

(Photo courtesy of michelin)