シャレイナが第4ステージ制覇で総合争い接近 最終決戦へ1分46秒差 世界ラリーレイド選手権

2026年世界ラリーレイド選手権第2戦ラリー・ポルトガル第4ステージで、モンスターエナジー・ホンダHRCのトシャ・シャレイナが今大会2度目のステージ優勝を飾り、総合首位争いを大きく引き寄せた。バダホスを出発したこの日は、大会最長の639kmルートで実施され、317kmのスペシャルステージを含む過酷な一日となった。前日に続く雨の影響で路面は深い泥と水たまりに覆われ、極めて滑りやすいコンディションがライダーたちを苦しめた。

ステージを2番手でスタートしたシャレイナは、オープナーの役割を免れたアドバンテージを活かして序盤からアタック。最初のチェックポイントでは総合首位ダニエル・サンダースと同タイムで並び、その後は泥濘の中でペースを引き上げてリードを拡大。最終的にステージ優勝を獲得し、総合差を3分11秒から1分46秒へと縮めた。残り1日で、歴代優勝者同士による激しいタイトル争いが決着を迎える。

アドリアン・ファン・ベフェレンは、昨年のクラッシュからの復調を印象づける走りを披露。難しいコンディションの中で安定したペースを維持し、ステージ3位でフィニッシュ。総合でも開幕以来守る3位のポジションを堅持した。

一方、リッキー・ブラベックは厳しい一日となった。前日のトラブルの影響を引きずる中、リズム回復に努めたが、コンクリート柱へのクラッシュもあり苦戦。ステージ7位、総合8位にとどまった。

スカイラー・ハウズも序盤6kmでフロントブレーキを失うトラブルに見舞われ、さらに転倒を重ねる苦しい展開となったが、粘り強く走り切りステージ6位。総合6位で最終日を迎える。ラリーは最終日、アルガルヴェ山岳地帯を巡る101kmのスペシャルステージで決着がつく。

ルーベン・ファリア

「非常に良い一日でした。トシャは序盤から良いリズムを掴み、総合でダニエルとの差を縮めることができました。一時は約2分のリードを築いていましたが、ゴール付近でマシンが止まり、少しタイムを失いました。それでも良い結果であり、明日のステージにすべてが懸かっています。短いですがテクニカルで滑りやすいステージになるはずで、トシャは最後まで勝利を狙って戦います。アドリアンも安定した走りで3位に入り、良い結果でした。これまで思うようにいかないこともありましたが、日ごとに自信を高めており、今日は前向きな一歩となりました。スカイラーは序盤にクラッシュして右脚を痛め、厳しい一日となりました。リッキーもクラッシュがありましたが完走しました。彼らにとって最も得意な地形ではありませんが、最後まで強い意志を見せてくれました。」

リッキー・ブラベック

「毎日違うことが起きています。ずっと雨と泥に苦しめられてきましたが、今日はこれまでで一番滑りやすい泥で、リズムを掴むのが本当に難しかったです。ここ数日感じていたペースやリズムを見つけるのに一日中苦労しました。ブレーキングポイントもスロットル操作も、気持ちの面もすべてがうまくいきませんでした。昨日の出来事で上位争いは厳しいと分かっていたので、今日はとにかくフィニッシュすることが目標でした。また転倒もあり、ゆっくりした転倒でしたがコンクリートの柱に滑り込みました。それでも立て直して、もう今週は転倒は終わりだと自分に言い聞かせました。」

スカイラー・ハウズ

「本当に厳しい一日でした。ステージ開始から6kmでフロントブレーキを失ってしまい、とにかくスムーズに走ることだけを考えていました。ペースは落としていましたが、自分の走り自体は悪くなかったと思います。ただ、その後も転倒があり、かなり消耗しました。非常に長くて厳しい一日で、滑りやすく泥の多い路面や大きな水たまりに苦しめられました。本当に大変な一日でしたが、なんとか走り切ることができて良かったですし、終わってほっとしています。」

アドリアン・ファン・ベフェレン

「600km以上、ほぼ10時間にわたる長い一日でした。気温はやや湿気がありましたが、走行中は雨はありませんでした。水たまりは多く、路面は滑りやすかったですが、とても楽しめました。ポルトガルの地形は普段レースをしている環境とはまったく異なります。スライドやグリップ、さまざまな路面状況をコントロールしながら走る必要があります。雨の影響でグリップが高い部分もあれば、同時に非常に滑りやすい箇所もあり、路面を読むことが重要でした。安定した走りを意識し、全体として良い一日でした。」

トシャ・シャレイナ

「今日は長い一日で、朝5時からほぼ10時間バイクに乗っていました。リエゾンも長く、雨は降りませんでしたが路面は泥と水たまりだらけでした。今日の目標はステージ優勝と、ダニエルとの差をできるだけ縮めることでした。1分半ほど差を詰めることができましたし、明日は間違いなく良い戦いになると思います。」