インドネシアGP プラクティス フェルナンデスが首位 ベッツェッキとマルティンを抑えて金曜トップ

ラウル・フェルナンデス(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)が、マンダリカの金曜プラクティスで最速タイムを記録した。フェルナンデスはサーキット全体のラップレコードを更新し、週末の残りセッションへ向けてトップに立った。1分28秒725を叩き出したフェルナンデスは、クラッシュが相次いだセッションを制し、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)とチャンピオンシップリーダーのチームメイト、ホルヘ・マルティンを従えてトップ3を独占した。アプリリア勢がプラクティス史上初めてトップ3を独占する形となった。

前半:アルデゲルとクアルタラロがクラッシュ

セッション前半では大きなクラッシュが2件発生した。2025年インドネシアGP優勝者のフェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が最終コーナーで転倒し、続いてファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)がターン9で高速クラッシュを喫した。両者ともに怪我はなく、セッション後半にはすぐにコースへ復帰した。クアルタラロは暫定Q2圏内のポジションを確保した。

フェルナンデスが首位浮上

セッション後半に入ると、フェルナンデスがファビオ・ディ・ジャンナントニオを抑えてトップに立った。ベッツェッキは3番手につけ、マルク・マルケスとフランコ・モルビデッリ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)が4〜5番手を占めた。残り15分の時点で、アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、ディオゴ・モレイラ(プロ・ホンダLCR)、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)はいずれもトップ10圏外にいた。

さらなる転倒:バスティアニーニ、モレイラ、アレックス・マルケス、リンス

セッション終盤に差し掛かると、エネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)がターン9でセッション序盤のクアルタラロとほぼ同じ箇所で高速クラッシュを喫した。バスティアニーニはすぐに立ち上がってピットへ急いだ。17番手に沈んでいたため、一刻も早くコースへ戻る必要があった。フェルナンデスは1分29秒252でベンチマークを更新し、その1周後には1分28秒725を記録してサーキット全体のラップレコードを塗り替えた。マルク・マルケスが2番手に浮上したが、ターン1で大きなヒヤリとする場面もあった。一方、アルデゲルのドゥカティがグラベルで停止した。モレイラもターン11で高速クラッシュを喫してグラベルに飛び込み、セッションを終えてQ1行きが確定した。

終盤の最後の数分間でタイムが更新され、ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)が3番手、ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)が10番手にそれぞれ浮上した。アレックス・マルケスはターン16でクラッシュし、7番手のまま後続に逆転される可能性を残した。その直後、アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)が最終コーナーで転倒し、99番手という状況で同様に危うい立場となった。さらにバスティアニーニがこの日2度目の転倒を喫し、散々な金曜午後となった。

金曜トップ10:アプリリアが1〜3番手を独占

チェッカーフラッグが振られると、誰もフェルナンデスの新ラップレコードに迫ることができなかった。フェルナンデスはベッツェッキに0.219秒の差をつけた。1分28秒台に入ったのはこの2人だけで、マルティンはチームメイトから0.25秒以上遅れての3番手だった。ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)は目立たず着実に4番手を確保し、マルク・マルケスとディ・ジャンナントニオが続いた。クアルタラロは7番手でQ2出場権を確保し、その後ろにアレックス・マルケス、終盤に追い上げたモルビデッリ、そしてバニャイアが続いた。

Q1行き:リンスとミラーは0.1秒差で惜しくも圏外

リンスはトップ10まで0.090秒届かず圏外となった。ミラーも同様に0.1秒以内の差でトップ10を逃した。小椋 藍は金曜午後の13番手でQ1行きとなり、ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)、アルデゲル、トプラック・ラズガットリオグル(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)がそれに続いた。転倒を喫したモレイラとバスティアニーニもQ1に回ることとなり、土曜日のQ1は激戦が予想される。