正式な発表は今のところないが、マルク・マルケスがレプソル・ホンダを離れてGresini Racingに移籍する可能性が複数のソースで報じられ初めている。

ジジ・ダッリーニャは「マルク・マルケスがDucatiに乗りたいがためにホンダのファクトリーバイクを降り、Ducatiに乗ろうとしているのは嬉しい」と語ったとされており、今のところホンダからの正式発表はないものの、マルク・マルケスがホンダとの契約を解消して来年からDucatiのプライベートチームでGP23を走らせる可能性が高まってきた。

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公式発表が出るまでは静観すべきではあるが、たしかに土曜時点で、マルケスがスプリントレース後に語った言葉には違和感があった。

I wish them the bestの真意は?

マルケスはレース後に「They’re taking big decisions so, we will see with the time if are the correct decisions and I hope so. Because I wish them the best.」と話しており、ホンダとHRCが内部の人選含めて見直していることに触れ、「ホンダとHRCは大きな決断を下しています。いずれこれが良い決断だったかどうかわかるでしょう。そう言えることを願っていますし、彼らの幸運を願っています。」と語っていた。

通常、「I wish you the best」という言い回しは、幸運を祈っている、成功を祈っているという意味で使う言葉で、自分と何らかの挑戦を共にしていく相手に言う言葉ではない。(身内に使うとなると、どこか他人行儀に聞こえる言葉)

マルケスは今までホンダのバイク開発について語る際は、「ホンダのことを常に信じている」「自分は自分の仕事を、ホンダにはホンダの仕事があり、互いにベストを尽くすんだ」といった言い方をしてきたので、インタビュー内の一瞬ではあるが、わずかに違和感が残った。果たして本当にマルク・マルケスはホンダを諦めてDucati陣営に行ってしまうのだろうか。

(Photo courtesy of michelin)