オーストラリアとインドネシアの直後に3連戦の形でタイに到着したミシュラン・モータースポーツ・チームは、3連戦のロジスティクス上の課題に直面した。しかし、10万人のファンを収容できるインフラを持つこの近代的で特別なサーキットである、ブリーラムに戻れることを誰もが喜んでいる。

チャーン・インターナショナル・サーキットは、タイの首都バンコクから約500km離れた同国北部に位置する。MotoGP世界選手権は2018年から開催されているが、パンデミックの影響で2018年、2019年、2022年の3回しか開催されていない。テストセッションもこのサーキットで開催されたため、ミシュランチームはコースの技術的な状況を把握するのに十分な量のデータを入手している。

このサーキットは2014年にオープンした新しいサーキットで、全長は4.554km。5つの左コーナー、7つの右コーナー、そして最長1kmのストレートが2本と、非常にバランスの取れたレイアウトになっている。平均速度はそれほど高くないが、路面状況、レイアウトから特にリアタイヤに大きな負担を強いる。

[adchord]

路面温度45度超えは確実

ピエロ・タラマッソ

「2023年レギュレーションの一環として、リアコンパウンドを3種類から2種類に変更しています。フロントはソフト、ミディアム、ハードコンパウンドですが、リアはミディアムとハードコンパウンドを用意し、トレッドの右側にはハードコンパウンドを採用しています。また、リアタイヤのケーシングを補強し、温度のピークを抑制しています。」

「ここでは気温が30℃を超え、路面温度が45℃を超えることは確実ですが、オーストリアのレッドブルリンクと同じようなサーキットレイアウトであることが、リアタイヤにこのような特殊な内部構造を採用した理由となります。」

「この技術的な選択のメリットは、ストレートやハードな加速でタイヤに大きなストレスがかかったときに、ライダーがより安定した走りができることです。このように、ハードコンパウンドの多用途性とミディアムコンパウンドの究極の性能は、ライダー達のすべてのニーズに応えられると確信しています。」

なお、雨天の場合、ミシュラン・パワーレインはフロントとリアに2種類のコンパウンド(ソフトとミディアム)が用意される。チャーン・インターナショナル・サーキットでは、10月27日(金)の午前中に45分間のフリー走行が行われる。午後に行われる2回目のセッションは1時間で、予選に向けた走行となる。

(Photo courtesy of michelin)