2025年のカワサキWorldSBKおよびWorldSSPチームの発表イベントが、イタリア・レッジョ・エミリアにある「Ruote da Sogno」で開催された。今回の発表は、マヌエル・プッチェッティ率いるチームにとって歴史的な瞬間となった。プライベートチームから正式なファクトリーチームへと昇格し、20年にわたるカワサキとのパートナーシップが新たなステージへと進んだ。イベントにはカワサキ・イタリア、カワサキ・ヨーロッパ、カワサキ・ジャパンの代表者が出席。多くのスポンサーや関係者が集まり、「新たな挑戦」がテーマとして掲げられた。
新体制のラインナップとマシン
チーム名だけでなく、ライダーとマシンも刷新。アメリカ人ライダーのギャレット・ガーロフがNinja ZX-10RRを駆り、スペイン人のジェレミー・アルコバ は636ccエンジンを搭載する新型Ninja ZX-6RでWorldSSPに参戦する。
ヘレスとポルティマオでのテストは天候の影響を受けたものの、両ライダーにとってポジティブな結果となった。チームとライダーは、2月17日〜18日のフィリップアイランド公式テストを経て、2月21日〜23日に開幕するシーズン初戦へと向かう。
田中繁美（カワサキモータースヨーロッパ マネージングディレクター）
「2025年シーズンのWorldSBKとWorldSSPに、カワサキのNinjaが新たなライダーとともに参戦することを大変嬉しく思います。プッチェッティ・カワサキ・レーシングチームは、20年にわたりカワサキと成功を築いてきたチームであり、その実績を活かしてさらなる飛躍を遂げることを期待しています。」
スティーブ・ガットリッジ（カワサキモータースヨーロッパ レースプランニングマネージャー）
「カワサキとして、マヌエル・プッチェッティの長年の夢であったギャレット・ガーロフのWorldSBK参戦を公式ファクトリーチームとして実現できることを嬉しく思います。また、636ccエンジンを搭載したNinja ZX-6Rとジェレミー・アルコバという強力なラインナップでWorldSSPにも復帰します。2025年シーズンはエキサイティングなものになるでしょう。」
マヌエル・プッチェッティ（チーム代表）
「2025年の新チームを、カワサキ・イタリア、カワサキ・ヨーロッパ、カワサキ・ジャパンの代表、そしてスポンサーの皆様の前で発表できたことを嬉しく思います。我々は正式にカワサキのファクトリーチームとなり、大きな責任と同時に大きなモチベーションを持ってシーズンに挑みます。スーパーバイクとスーパースポーツの両カテゴリーで表彰台を狙う準備は整いました。新型バイクのポテンシャルもテストで証明されており、自信を持って開幕を迎えます。」
ギャレット・ガーロフ（WorldSBKライダー）
「テストを終え、プレゼンテーションも済んだ今、2025年シーズンの開幕が待ちきれません。テストではマシンのフィーリングをしっかり確認できましたが、本当の実力はレースが始まってから分かるもの。Ninja ZX-10RRにはとても満足しているし、チームとの連携もスムーズです。我々は間違いなくトップ争いができるはず。チームとカワサキが最高の環境を整えてくれたことに感謝しています。」
ジェレミー・アルコバ（WorldSSPライダー）
「カワサキのプロジェクトに参加すると決めたときから、目標はチャンピオンシップを狙うことだと確信していました。チームは非常に競争力が高く、新型Ninja ZX-6Rのエンジン性能にも驚かされました。冬季テストでバイクのポテンシャルを感じることができ、早くライバルたちと競い合いたい気持ちでいっぱいです。もちろん、新しいマシンなのでまだ改善の余地はありますが、シーズン序盤でしっかり仕上げていきます。一つだけ言えるのは、表彰台の一番高い場所を狙うということです。」
（Photo courtesy of KAWASAKI）