難コンディションの中でも前向きな手応え
プラクティス4位と好位置につけたマルコ・ベッツェッキは、トリッキーな午後のコンディションと多発した転倒、さらには小椋の赤旗による中断が重なった難しい一日を「ポジティブ」と評した。朝からマシンのフィーリングに手応えを得ており、小さな進歩を積み重ねる一方で、予選ではライバル勢が一段と進化することへの警戒も口にした。流れるような走りが求められるアッセンで、ナーバスなマシンの動きに課題を感じながらも、旋回性を含め全体的な向上を実感。タイヤ選択の難しさにも直面しながら、昨年の苦戦を乗り越えるべく、今週末の好成績を見据えている。

難しい一日の中でバイクの改善に手応え
「ポジティブな1日でしたが、特に午後はトリッキーなコンディションでしたね。多くの転倒がありましたしリズムに乗るのは難しい1日でした。イエローフラッグ、小椋のレッドフラッグもありましたからね。ポジティブな点としては、朝からバイクに対してのフィーリングが良かったということでしょう。小さいながら前進していますが、明日の予選では通常ライバルのほうが前進することが多いのが気がかりですね。このトラックでは流れるように走行することが必要ですが、自分達のバイクは少し動きがナーバスです。ただ旋回性を含めてあらゆる面で前進していますので、明日もさらに前進したいです。」
タイヤ選択に苦慮、昨年の課題克服に意欲
「ミディアムタイヤは常にこのトラックでは動き方が奇妙です。このトラックはハードブレーキングが多くありませんから、フロントタイヤの温度を維持するのが難しいんです。ソフトとミディアムでは長い距離を走るならミディアムということになるんですが、このトラックではタイヤの温度を上昇させるのは難しいんですよね。これがトリッキーな理由ですね。ソフトはフィーリングがいいんですが、バイクが動き回るんですよね。ですから、どちらを選ぶかは難しいところです。このトラックは自分にとって悪くないトラックですが、昨年は苦戦しました。今年はバイクが異なること、ライディングスタイルの改善もあって良い走りが出来ています。今週末も結果を残したいですね。」