
波乱の2025年を越えて KTMを牽引する4人の才能への期待と2027年への布石
KTMモータースポーツディレクターのピット・ベイラーは、2025年シーズンを「ローラーコースター」と振り返る。チーム体制の刷新や困難なスタートを乗り越え、マーべリック・ビニャーレスの貢献から始まり、ペドロ・アコスタの台頭、そしてエネア・バスティアニーニの表彰台と、流れをつかんでいった様子が印象的だ。2026年、さらには2027年に向けての開発も順調に進んでおり、4人の個性豊かなライダーがそれぞれの力を最大限に発揮できる体制の構築が重要と語るベイラーは、MotoGPの未来とファンとの繋がりに大きな希望を抱いている。
ピット・ベイラー(KTMモータースポーツディレクター)
「2025年はローラーコースターでしたね。会社の体制も新しくなり、チームもモチベーションを持って挑みました。マーべリック・ビニャーレスがその中でも全体を良い方向に導いてくれました。望む結果が得られない中で、マーべリック・ビニャーレスがカタールで結果を出してくれました。その後は夏休み後からペドロが素晴らしいパフォーマンスを発揮して表彰台の常連となりました。」
「ですから、マーべリック・ビニャーレスが結果を出し、怪我をした後にバイクがさらに改善されたので、彼は恩恵をあまり得ることが出来ませんでしたが、その流れをペドロが引き継いでくれました。加えてエネアも新しいバイクとパーツで表彰台を獲得してくれました。大変なスタートでシーズン中盤に苦戦もありましたが、終盤には戦闘力を発揮できたシーズンでした。ペドロもコンスタントに表彰台を獲得しましたし、その流れで素晴らしい形のバレンシアテストを迎えることができました。」
「KTMファミリーは強力なアセットです。良い時も悪い時もありましたが、今は準備が整っており、シーズンに向けた期待と共に素晴らしいチーム体制で挑むことができます。大きな自信を感じますし、適切な人員が揃っており、バイクも改善出来ています。」
「KTMには素晴らしい4人のライダーが揃っています。全員が特別です。ブラッド・ビンダーはKTMに最初のMotoGP勝利をもたらしてくれましたし、ペドロは将来のスーパースターとして可能性を秘めています。エネア、マーべリックもMotoGPクラス優勝経験のあるライダーです。誰もが特別なんです。昨年は各ライダーが自分たちのベストのポテンシャルを発揮することができていませんでした。ですから今シーズンは全員がその最高のパフォーマンスを発揮できることが今年の目標です。全員にこれが自分のバイクなんだと感じることができるパッケージを届けることができれば、4人の素晴らしいライダーが表彰台を狙うことができると思います。」
「現時点は2026年に注力しつつ2027年も見据えています。2027年のテスト内容に関してはかなり早くから開発を進めているのもあって、現在の進捗に満足しています。最初のテストの結果は非常に良かったですし、ポル、ダニも内容に驚いていました。2027年に関しては全員が新しいスタートとなりますが、KTMはMotoGPに参戦して一番時間が経過していない若いブランドですので、多くのチャンスがあると感じています。今までMotoGPクラスで挑戦してきた流れがありますが、今までの獲得したものを再構築してスタートする機会はありませんでした。ですから2027年はこうしたすべての知識を新しいバイクの構築に使えるわけですから、競争力の高いバイクを準備できると感じています。2027年に注力したくもなりますが、2026年も忘れてはいけませんから、今年は可能なチャンスにかけていきたいと思います。」
「MotoGPは世界中で最もエキサイティングなバイクスポーツです。昨年もより多くのお客さんがトラックに足を運んでくれましたし、バイクへの情熱をシェアしてくれました。チャンピオンシップもリバティーメディアの到来と共に大きな夢を持っています。ファンも増えていますがファンとの距離は非常に近いですし、市販車を乗るお客さんとの距離も近いです。本当に夢がありますし、早く開幕戦を迎えてファン、観客の皆さん、TVで観戦している皆さんも含めてこの瞬間を楽しみたいですね。クリスマスも終わりついにMotoGPが開幕します。レースが待ち遠しいですね。」

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。







