2026年開幕目前 シェイクダウンテスト初日 ラズガットリオグル、モレイラがデビュー MotoGP2026

セパン・インターナショナル・サーキットで開催された2026年シーズンのMotoGPシェイクダウンテスト初日が終了した。これはコンセッションランクDのメーカー、ファクトリーテストライダー、そしてルーキーに限定されたテストであり、全チーム・ライダーが参加するわけではないが、長いオフシーズンを終えたMotoGPの開幕を告げる重要なイベントである。

注目を集めたのは2人のルーキー。スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)で3度の王者に輝いたトルコ出身のトプラック・ラズガットリオグルがMotoGPに初登場。プライマ・プラマック・ヤマハからジャック・ミラーと共に参戦する。一方、2025年のMoto2王者ディオゴ・モレイラ(ブラジル)はプロ・ホンダLCRからヨハン・ザルコのチームメイトとしてデビューを果たした。

初日のタイムでは、ラズガットリオグルがルーキー勢最速となる1分59秒647を記録し、総合4番手で締めくくった。序盤にマシントラブルが発生したにもかかわらず、このタイムは2025年同日の最速ラップを上回るものであり、上々の滑り出しとなった。モレイラも同様にマシントラブルに見舞われたが、最終的には2分00秒894で8番手につけている。両者とも2日目以降の更なる進化が期待される。

トップタイムを記録したのはホンダ。アレイシ・エスパルガロがジョアン・ミルの2025年マレーシアGP予選タイムに0.6秒差まで迫るラップを刻み、午前中からトップを維持。ホンダは現在コンセッションランクCへと昇格しており、テストオプションは昨年ほど多くないが、初日にしっかりと存在感を示した。なお、ホンダからはこの日テストライダーとしてエスパルガロ1名のみの走行となった。

KTM勢はプレゼンテーションを終えたばかりのレッドブルKTMファクトリーとテック3からポル・エスパルガロがトップから0.5秒差で2番手、さらに伝説のMotoGPライダー、ダニ・ペドロサがその0.5秒後方で3番手に続いた。ミカ・カリオも数周を走行している。

ヤマハはラズガットリオグルが先頭に立ち、テストチームはその背後にピタリと迫った。テストの先頭を担ったのはアウグスト・フェルナンデスで、ヤマハのV4エンジン開発における重要人物。この日はヤマハ勢最速のトップスピード327.3km/hも記録した。これはホンダの最速に比べて約8km/h遅れであり、課題は残るものの希望も見えた。なお、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハ)やアレックス・リンス、ジャック・ミラーの走行はこの日行われていない。

ドゥカティはテストライダーのミケーレ・ピッロが1分59秒台を記録し、最終的にそのレンジで走行した最後のライダーとなった。しかし、注目はピットレーンで確認された新しいエアロダイナミクス。ディフェンディングチャンピオンとしてプレシーズンの主導権を握る存在だけに、その革新には多くの関心が寄せられている。

アプリリアからはロレンツォ・サヴァドーリが登場。セパンテストにも続けて参加予定で、ホルヘ・マルティンの代役としてマルコ・ベッツェッキと共に走行する。トラックハウスMotoGPチームのマシンも含めて複数台を担当し、2分台で安定した周回を重ねた。